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場所は戻って紅蓮の里 第二集会所…別名避難場所にて 紅「一体誰なんだろ?この子?」 結局あのあと集会所に花畑から帰ってきた女性陣達と話し合いこのままにしとくのもなんだから少女をこちらに運んできたのである ちなみに男性陣イザナギ、クルト、ク〜は集会所の天井を修理するためむこうに残っている 少女「……」 アリシア「この子、なんで空から降ってきたんだろう?」 ジンジャー「さあ?」 なにせ当事者が意識不明のため一向にわからない クフィル「外傷もないし、呼吸もしっかりしてるから大丈夫だとは思いますが…」 少女「…う、ううん…」 アディリス「あ、気がつきそう」 皆が少女に注目する 少女「…ん?」 少女が目を覚ます しばらくぼ〜としてたかと思うときょろきょろと周りを見回した 美朱麗「大丈夫?どっかいたくない?」 少女「あ、はい大丈夫です…ええっとここは?」 クフィル「ここは紅蓮の里よ」 少女の問に答えるクフィル 紅「あなた、名前は?」 紅が少女に質問する 少女「え?あ、私の名前はカルナって言います」 少女は名乗った クフィル「意識もしっかりしてるし、大丈夫みたいですね」 アディリス「よかった〜。心配したんだよ、いきなり空から降ってくるから」 紅「ほんとほんと、びっくりしたんだから」 皆カルナが大丈夫そうなので一安心する カルナ「ご迷惑をおかけして本当にすいません…」 申し訳なさそうに謝るカルナ 紅「そんな、謝られても…当然のことしただけなんだから」 ジンジャー「そうそう、気にすることないよ」 ちょっと戸惑いつつも答える皆 美朱麗「ねえ、なんで空から降ってきたの?」 美朱麗が当然と言えば当然の質問をする カルナ「よくわからないんですけど…この世界に来た時から調子悪くて…飛んでる時にふっと意識が飛んじゃって…」 要領のえない答えをするカルナ アディリス「え?この世界に来たってことはカルナちゃんって異世界から来たの?」 アディリスが気になった所を聞く カルナ「はい、昨日来たばかりで…」 その質問に答えるカルナ クフィル「あ、私前に異世界から来た人の中には時々調子悪くなる人がいるって聞いたことあります」 ジンジャー「そういえば、そんなこと聞いたことあるな〜」 二人が納得したように言う カルナ「そうなんですか?」 ジンジャー「多分それなんだろうね。まあ、しばらくすればすぐになれると思うよ」 カルナの問に答えるジンジャー 紅「それで、なんでこの世界に来たの?カルナちゃん」 好奇心から聞く紅 カルナ「それは……」 口篭もるカルナ アディリス「なに?言いにくいことだったらいいよ?」 カルナ「いえ、いいんです。助けてもらったし…皆さん悪い人には見えませんから」 カルナは語りだした カルナ「実は…兄を探してるんです」 |
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とんてんかんこん、とんてんかんこん ここは紅蓮の里集会場(現在修理中) イザナギとクルト、ク〜が一生懸命修理している所である イザナギ「はあ〜」 かなずちで板を打ちつけながら溜息をつくイザナギ ク〜「どうしたにゃ?」 魔力で木材を運んでるク〜がイザナギの溜息を聞きとがめた イザナギ「なんで俺達が直してんの?」 クルト「しょうがないじゃん、女の人達より男の方がこういう仕事に向いてるのは事実なんだから」 板をおさえながら答えるクルト イザナギ「は〜、なんかこのごろすっごく運が悪い気がする…」 やっぱり溜息をつくイザナギ 百夜「どうしたんだイザナギ?」 ちょうど釣りから帰ってきた百夜が溜息をしているイザナギを見つけた ク〜「百夜さん、ユーミルさん、たしか今日は釣りに行ったんじゃなかったかにゃ?」 ユーミル「ええ、もう行って来ましたよ」 百夜「結構釣れてな、ほら」 後ろにかついでいた皮袋の中の魚を見せる 大漁だったようだ ク〜「ああ、生魚…おいしそうにゃ〜」 ユーミル「二人じゃ食べ切れないからあとで分けてあげますよ」 ク〜がもの欲しそうにしてるのを見て話すユーミル ク〜「本当にゃ?約束にゃ!」 喜ぶク〜 クルト「けどまだ正午ぐらいですよ、早くありませんか?」 天井の修理を一時中断して屋根からイザナギとクルトが降りてくる クルトが疑問に思ったことを百夜に聞く 百夜達が釣りに行ったのは10時ごろ 帰ってくるのが少し早過ぎる気がしたのだ 百夜「ああ、実わな…釣りをしている時におかしな気配を感じてな」 イザナギ「おかしな気配?」 聞き返すイザナギ 百夜「ああ、その気配が里に向かっていたのでな、早めに切り上げて帰ってきたんだ」 イザナギとクルト、ク〜は顔を見合した その奇妙な気配に心当たりがあったのだ 百夜「どうした?」 イザナギ「その奇妙な気配の持ち主いますよ」 イザナギは大まかな話を百夜とユーミルに話した… 百夜「空から降って来た少女か…たしかに怪しいな」 ユーミル「その子怪我とかしてなかったの?」 ユーミルが少女のことについて聞いてくる クルト「怪我はしてませんでしたね、気絶しただけだった様です」 答えるクルト 百夜「ふ〜む…」 百夜が難しそうな顔で悩んでいる イザナギ「どうかしたんですか?」 聞いてみるイザナギ 百夜「降ってきたのは一人だけだな?」 不思議なことを尋ねる百夜 イザナギ「ええ、そうですけど…それがなにか?」 百夜「こちらに帰ってくる途中さらに複数の気配を感じたのだ…もしかすると…」 青年「失礼、少し聞きたいことがあるんですが…」 声をかけられた瞬間全員がその声がした方向に振り向いた そこには一人の青年が立っていた たしかにその方向には誰も立っていなかったはずなのだ イザナギ、クルト、ク〜、ユーミルはおろか百夜でさえ気配を感じなかったのである 全員に緊張が走った 百夜「聞きたいこと?」 百夜は油断しないように青年の行動に注意した 青年「ええ、ここが紅蓮の里ですか?」 百夜「そうだが…」 そう答えたとたん、青年はにっこりと微笑んだ 青年「いや〜、よかった。道を間違えて無いかハラハラしましたよ♪」 青年「あ、もうしおくれました。僕ティンダーと言うものです」 青年は名乗った ティンダー「ここにいると言うことはみなさん紅蓮一族なんですか?」 百夜「ああ、そうだ」 百夜はティンダーと名乗った男に答えてやった ティンダー「ああ、やっぱり♪」 ティンダーはとても喜んでいるような顔をしている ティンダー「じゃあ、みなさんにお願いがあるんですよ」 イザナギ「お願い?」 イザナギが聞き返す ティンダー「はい…ぜひともここで死んでほしいんです♪」 『パチン』 ティンダーが指を鳴らした瞬間あたりに黒装束の男が複数現れる イザナギ「なに!」 黒装束達に囲まれる 百夜「…貴様、何者だ…」 釣り道具を捨て、刀を抜く百夜 ティンダー「いえいえ、そんなたいした者じゃないですよ…ただ…」 もったいぶって一区切りいれるティンダー ティンダー「仲間内からは『火つけ』と呼ばれていますね♪」 『パチン』 再び指を鳴らした瞬間、黒装束が全員に襲いかかった |
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紅蓮の里避難所 紅「ふ〜ん、年も顔も名前もわからない兄さん探していろんな世界を旅してるんだ」 カルナが気づいたあととりあえず自己紹介をし、彼女の身の上話を聞いていたのだ カルナ「はい、かあ様も周りの人も誰も教えてくれなくかったけど…かあ様がほかの人と話してるのを聞いたんです…私に兄がいることは言うなって」 うつむいて話すカルナ アディリス「なんでかな?」 アディには彼女に秘密にしておく理由がわからなかった カルナ「わかりません…けど、本当に兄がいるなら会ってみたいんです」 しっかりとした決意で言うカルナ ジンジャー「けど少しぐらい手掛かりがないと見つけるのは難しいよ」 もっともなことを言うジンジャー カルナ「手掛かりはあります」 美朱麗「手掛かりって…周りの人何も教えてくれなかったんでしょ?」 疑問を口にする美朱麗 カルナ「兄の存在を知ってからいろんな世界に不思議な気配を感じるようになったんです」 美朱麗「気配?」 聞き直す美朱麗 カルナ「気配と言うか目に見えない足跡のような感じで…私以外の人には感じることができないみたいなんですけど」 ジンジャー「なるほど、兄妹の絆が引き合ってるんだな」 ジンジャーが言う 強大な魔力を持つ兄弟は自分の兄弟の魔力がどこにあるか感じ取れると言う カルナにもそれに似たことが起きてると考えたのだ カルナ「はい、多分そうだと思います…」 カルナもジンジャーの言いたいことに気づいた様だ 紅「じゃあ、その兄さんの気配がこの世界にもあったわけ?」 紅も質問する カルナ「はい、それもこの世界から出た気配がないんです、だから…」 アディリス「まだこの世界に住んでる…てことね」 アディリスがカルナのことばに続けて言う カルナはこくりとうなずいた 紅「よっしゃ〜!わかった!」 いきなり元気よく立ち上がる紅 紅「その兄さん探すの、手伝ってあげる」 いきなり紅が提案する カルナ「え!?そんな、迷惑かけれません」 拒否するカルナ 紅「いいっていいって、どうせ暇なんだし」 楽観的に言う紅 アディリス「カルナちゃん、紅言い出したら聞かないよ」 アリシア「そうそう、皆で探した方がすぐに見つかるって」 アディリスとアリシアがカルナに言う 紅「アディ、なにげにけなしてない?」 ジンジャー「事実じゃないか」 突っ込むジンジャー 美朱麗「まあ、里中の人間で探せばすぐに見つかるでしょ」 クフィル「そうですね、影螺さんにお願いしてみましょう」 美朱麗とクフィルも紅の提案に同意する カルナ「みなさん…ありがとうございます」 カルナの目に涙が溜まっている 紅「さて、そうと決まったら早速出発よ♪」 「その必要はありません」 部屋に聞きなれない声が響く 声の方向は部屋の入り口 全員がそちらの方を向いた そこには翼人の男が一人立っていた カルナ「ガラサー…」 カルナは翼人の名前を呼んだ アディリス「へ?何、知り合い?」 カルナ「はい…母に仕えている人です…けどなんでここに…」 カルナは少し動揺しながらアディリスに答えた ガラサー「カルナ様、御母上様も心配しておられます。すぐにお戻りください」 ガラサーが厳しくカルナに言う カルナ「…かあ様が…けど私はにい様に会ってみたいの」 カルナがガラサーに訴える ガラサー「もう探す必要はありません」 ガラサーは言い切る カルナ「なんで!まだ私は…」 ガラサー「『彼』は我々が保護しました、すぐにでも会うことはできます」 ガラサーはカルナの言葉をさえぎって言った カルナは言葉を失った 紅「なんだ、見つかったんだ。よかったじゃない」 そういって肩をポンっとたたく紅 カルナ「けどどうやって…」 兄がどこにいるのかはっきりとしたことはカルナにもわからないのである ガラサー「私達は彼の魔力の波長を知っていましたからね、それを元に全員総出で探していたのです」 ガラサーは言った ガラサー「さあ、参りましょう」 カルナに手を伸ばすガラサー カルナ「にい様に会わしてくれるの?」 ガラサー「はい、お望みとあらば…」 ガラサーはカルナにやさしく答える カルナは差し出された手を取る 美朱麗「また遊びに来なよ、カルナちゃん」 ジンジャー「今度は兄さんと一緒にな」 それぞれ別れの挨拶を言う カルナ「みなさんありがとうございました…また遊びに来ますね」 ガラサー「それは不可能です」 ガラサーがカルナの言葉をさえぎる カルナ「ガラサー、それはどういうこと?」 ガラサー「彼女達にはここで死んでもらいます」 そうガラサーが言ったとたん 『シュン!』 ガラサーとカルナが消える その瞬間! 『ドガァーーン!!』 避難所が轟音と共に光に包まれた |