|
「ようこそ私の城へ…歓迎するよ…」
…今、俺の目の前には『魔王』が座っている 城に入ったら廊下が一直線に伸びてるだけ 飾りっけもなし 突き当たりのドアを蹴破ったらここだった… (…手抜きで作った城だな…) そんなことを頭の隅で考えてた… 「てっきり幹部みたいなモンスターがお出迎えにでて来ると思ったんだがね」 嫌味で言ってやる 「そんな時間の無駄はしたくなかったのでね…世界の代表者よ…」 「世界の代表者?」 俺は魔王の言った言葉の意味を図りかねていた 「そう…君はこの世界に選ばれたこの世界を救う正義の味方…」 「そして私はこの世界を滅ぼそうとする悪い魔王…」 「・・・・・・」 頭が痛くなってきた… こんなバカが『魔王』なのか? 「君は自分がなぜここに来たのか理解して無いね…」 「お前の暗殺を頼まれてからに決まってるだろ」 当たり前のことを言ってやる 「違う…君しか私を殺せる可能性が無いから君はここに来たんだ…」 何を言ってるんだ? 「私は今日ここでこの世界を滅ぼす」 「!」 コイツ! ク「そんなことができるか!」 「いいや、できる…私にとっては簡単なことだ…」 マジで頭いかれてる! 「…世界にも意志がある…」 突然関係無いことを切り出す『魔王』 「その世界の意志が私を危険だと判断した…」 「しかし世界自身に私を止めることはできない…」 …話に…引き込まれていく なぜだ… 「そこで世界の意志は自らの中で住む者の中から私を殺せうる者を探しだし私が世界を滅ぼさないうち連れてこようとする…」 「…それが俺なのか?」 到底信じれる話じゃない… だが俺は…『魔王』が嘘を言ってる様には見えなかった… 「…そうだ」 『魔王』はあっさりと肯定した 「今この場で私の前に立っているのがその証だ」 「…俺がここにいるのは、お前が城門あけたから…」 「私が開けなくとも君に入ってこれたはずだ…違うか?」 図星だ… 俺にはあの城門を破壊する手段があった… 「…じゃあ、なんで…」 「世界を滅ぼすのに理由などいらない…」 俺の質問を先読みし、『魔王』は答えた 「り、理由がないだと!じゃあここの世界に住んでる人間はどうなる!オマエ自身もどうなる!」 「すべてのモノには滅びが訪れる…世界にも、私にもだ…」 『魔王』は俺を諭す様に言った… 「それが今日になるだけだ…」 「…納得できるか!」 俺は激怒した! 「そんな自分勝手な理屈で殺されてたまるか!」 「だろうな…だからこそここに立っているのだ…君は…」 …コイツ… 「始めようか…これ以上は時間の無駄だろう…」 「そうだな…」 俺は愛剣を抜いた 「一つ聞いてもいいかな?」 『魔王』は俺に尋ねてくる… 「なんだ?」 「名を…教えておいてくれ…」 …変な奴だ… 「クオルドだ…お前は?」 「あいにく人に名乗る名前がないのだ…『名無し』でいい」 「そうか…」 俺は闘気を集中させる… 「いくぞ!」 そして戦いが始まった |