ベス草第1期初公開でぶっちぎりの開幕スタートダッシュを果たした伏見。その原動力になったエースの稲本は開幕から全開で飛ばしに飛ばす。持ち味の攻撃的な縦の変化と重戦車のようなパワフルなストレートで、青葉・城島や倉敷・岡部、山科・中井ら各チームの主砲のバットをことごとく粉砕していった。中盤以降チームは減速し優勝こそ逃してしまうが、18勝で最多勝を獲得。それ以上に、リーグ最多の14完投でフィジカル面での強さを見せつけた。
ベス草球史に残る死闘なった第2期終盤、伏見は怒涛の追い上げを見せ、首位を快走してきた青葉をかわし首位に立つ。その後、再逆転されるも優勝がかかる最終節の相手はぶっちぎり最下位をひた走る砺波との2連戦。ここで連勝すれば伏見に大逆転優勝もしくはプレーオフの可能性があった。伏見はここまで対砺波戦22勝3敗としており、しかも砺波のここまでの勝利数は僅かに30。デーゲームで青葉が岡山に勝った為、負けられなくなったこの試合だが、先発のマウンドに立ったのは対砺波に絶対の自信を持つエースの稲本であった。稲本は第2期・砺波に5勝0敗と圧倒!完全にカモにしていた。しかし、意地を見せたい城陽は稲本の制球のよさを逆に狙い本塁打構成で一気に7点を先行する。一方、伏見は自慢の打線が沈黙。防御率7点台の砺波から僅か2点しか奪えず、伏見の初優勝への夢は最下位城陽に砕かれてしまう。この登板が後々稲本の野球人生に大きな影響を与える。
三度優勝を狙った第3期だが、前期の悪夢を引きずる稲本は負けを重ねてしまう。極度の不振のため先発から中継ぎに回る経験もした。チームは72勝をあげながらも、稲本の不振がたたって山科に3ゲーム差の3位。エースの座を追われた4期も7勝と自己ワーストを記録。5期は9勝とやや持ち直すも、これ以降、怪物・平瀬の台頭や永井の移籍などで稲本は完全に中継ぎに降格。しかし、中継ぎに回った2期目には防御率3.70と好成績を残し、移籍した岡山でも中継ぎとして防御率3.59・5勝と好成績を残す。9期以降も中継ぎとして期待されたが、本人はさらなる飛躍を目指し海外でのプレーを希望し、岡山を退団(自由契約)。英国プレミアプレー草野球リーグに単身乗り込み、日本人初のプレミアリーガーとなった。
|
| 期 |
所属 |
防御 |
試合 |
完 |
勝 |
負 |
S |
SP |
投球回数 |
被安 |
被本 |
四死 |
奪三 |
自責 |
勝率 |
奪振率 |
| 1 |
伏見 |
2.70 |
28 |
14 |
18 |
6 |
0 |
0 |
216 1/3 |
133 |
17 |
93 |
165 |
65 |
.750 |
6.86 |
| 2 |
伏見 |
3.78 |
29 |
6 |
13 |
9 |
0 |
0 |
190 1/3 |
185 |
22 |
86 |
149 |
80 |
.591 |
7.05 |
| 3 |
伏見 |
4.23 |
34 |
3 |
8 |
11 |
1 |
3 |
140 1/3 |
141 |
13 |
65 |
113 |
66 |
.421 |
7.25 |
| 4 |
伏見 |
5.31 |
28 |
3 |
7 |
12 |
0 |
0 |
159 1/3 |
178 |
20 |
98 |
116 |
94 |
.368 |
6.55 |
| 5 |
伏見 |
4.81 |
27 |
4 |
9 |
7 |
0 |
0 |
155 1/3 |
154 |
24 |
72 |
125 |
83 |
.563 |
7.24 |
| 6 |
伏見 |
5.40 |
23 |
0 |
2 |
5 |
0 |
2 |
56 2/3 |
58 |
10 |
30 |
57 |
34 |
.286 |
9.05 |
| 7 |
伏見 |
3.70 |
45 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
58 1/3 |
48 |
5 |
16 |
49 |
24 |
1.000 |
7.56 |
| 8 |
岡山 |
3.59 |
49 |
0 |
5 |
3 |
1 |
6 |
80 1/3 |
70 |
14 |
25 |
75 |
32 |
.625 |
8.40 |
| 通算 |
8期 |
4.07 |
263 |
30 |
63 |
53 |
2 |
12 |
1057 0/3 |
967 |
125 |
485 |
849 |
487 |
.543 |
7.23 |
|