幻のチーム・倉敷の左腕エース。
みじって呼んで
倉敷 - 岡山 - 青葉・投手

 何故なのかは不明なのだが、人は彼を”みじ”と呼ぶ。第1期、倉敷は土壇場で優勝こそ逃すも、投手陣は4人の二桁勝利投手を擁しリーグトップのチーム防御率を残した。その中でもエース”みじ”は(10期終了時点)歴代2位のシーズン防御率2.08&歴代1位のシーズン投球回数(234回 0/3)とまさにフル回転の大活躍をみせた。GO森田に勝るとも劣らない低い身長から投げ下ろされる多彩な変化球は切れ味抜群で、城島・中田など強打者の内角を鋭くえぐった。迎えた2期目、倉敷の休部に伴い前期11勝を挙げた藪中、野手では岡部・長尾と共に岡山に移籍。その岡山では本木・長岡・藤崎と夢の3本柱を形成、果たせなかった優勝への夢が現実味を帯びたシーズンではあったが、チームは80勝しながら3位とあえなく沈んだ。大エース本木が移籍した3期目には後に100勝投手となる大型左腕・太陽月が入団。”みじ”はローテーションの一角を担うも8勝止まり、続く4期も結果を残せず新天地を求め5期に青葉に移籍する。

 5期は青葉では実績を買われエースとして開幕を迎える。打たせて取るタイプの”みじ”には岡山より広いこの球場なら・・・との思いはあった。青葉は自分が結果さえ残せば優勝できるチーム、そんな確信もあった。そして、チームは名将鳥生監督の元3度目の優勝を成し遂げるも、今期にかけていた”みじ”にとっては不完全燃焼のシーズンとなった。先発としての役割が果たせず、中継ぎ降格も経験し9勝に終わる。続く6期は中継ぎでの再出発となったが、”みじ”はひたすらに前向きであった。そのポジティブな投球が前半戦9勝の好結果を生んだ。後半はローテ復帰し4期ぶりの二桁勝利を飾るとともに、自身初となる最高勝率のタイトルを獲得した。7期は完全に中継ぎとして活躍し何と60試合に登板、スタミナの違いを見せつけた。8期は防御率3.50を好成績を残し、貴重な中継ぎ左腕としての役割を十分に果たした。順調に見えた中継ぎでの活躍だったが、9期に思いもよらぬ悲劇が”みじ”に襲い掛かる。シーズン終盤に伏見・中沢の打った強烈な打球がの左肩を直撃。何とかシーズンを乗り切ったが、左肩は思った以上に重症だった。「自分の思った投球が出来ない以上マウンドを降りるのみ。」、そう言い残し”みじ”はベス草界を去って行った。

所属 防御 試合 S SP 投球回数 被安 被本 四死 奪三 自責 勝率 奪振率
1 倉敷 2.08 32 10 11 6 0 0 234 0/3 167 13 102 196 54 .647 7.54
2 岡山 4.22 31 6 12 5 0 0 190 0/3 191 25 86 152 89 .706 7.20
3 岡山 4.89 25 4 8 12 0 0 156 1/3 160 23 73 135 85 .400 7.77
4 岡山 4.38 28 1 7 15 0 0 148 0/3 144 17 78 140 72 .318 8.51
5 青葉 4.73 31 4 9 12 0 1 169 1/3 140 23 86 149 89 .429 7.92
6 青葉 3.80 49 3 11 5 0 7 137 1/3 112 11 78 117 58 .688 7.67
7 青葉 4.07 60 0 1 4 0 1 84 0/3 77 7 36 75 38 .200 8.04
8 青葉 3.50 40 0 4 2 0 3 74 2/3 65 10 42 61 29 .667 7.35
9 青葉 5.14 37 0 2 1 0 2 56 0/3 61 8 16 42 32 .667 6.75
通算 9期 3.93 333 28 65 62 0 14 1249 2/3 1117 137 597 1067 546 .512 7.68
左投げ・左打ち
最高勝率(6期)