二子にして捨てよ


問題図
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┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼┼●┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼●A●┼┼┼┼┼
┠┼┼●●●┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷
白からAの出切りがあります。
黒としては、これを先手で防ぎたいのですが、どう打ちますか。


失敗図
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┠┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●1┼●┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼●┼●┼┼┼┼┼
┠┼┼●●●┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷
黒1も一つの形ですが、白に2と備えられて、
この場合は不十分です。


正解図
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┠┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼11┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼┼●5┼┼┼┼┼┼
┠┼┼●9●┼┼┼
┠┼┼●●●┼┼┼┼┼
┠┼┼┼7┼┼┼┼┼
┗┷┷┷┷┷10┷┷┷┷┷┷
黒1と切り、3と二子にする筋、
これが「二子にして捨てよ」の格言に従った打ち方です。
黒579を利かせられるのが二子にして捨てた黒の働きです。


変化図
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┠┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼9┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼┼●┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼●7●┼┼┼┼┼
┠┼┼●●●135┼┼┼┼
┠┼86┼┼24┼┼┼┼┼
┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷
白2と変化しても、黒9までますます黒優勢です。


応用例 定石
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┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼A┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼3┼1┼┼┼┼┼┼┼
┠┼5┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷
高目の基本定石で、黒1とカケたところから生じる形です。
白2のツケに黒Aとハネるのもあります。
また図のように黒3とツキアタり、5と切るのも有力です。
白6に続いて・・・


応用例 続き
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┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼
┠7●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
8●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷
一本黒7とサガる。これが二子にして捨てる要領です。
白8は仕方がありません。更に・・・


応用例 続き2
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┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼15┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼111716┼┼┼┼┼┼┼┼
┠13●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
12●●┼●┼┼┼┼┼┼┼
14●●9┼┼┼┼┼┼┼┼
●●10┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷
黒9のアテ、11と13のハネ三本を利かして、
黒15とカケツぐのです。黒17まで一段落ですが、
黒の外勢は立派です。


参考例 類似形
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┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
●●●●┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼
┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷
いわゆる二子にして捨てる筋とは少し趣が異なりますが、
石の活用という点で参考になると思います。


参考例 二子にする
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┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼●┼7┼┼┼┼┼┼
┠A3┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
●●●●5┼┼┼┼┼┼┼
┠1●●6┼┼┼┼┼┼
24●●┼┼┼┼┼┼┼┼
┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷
まず内側から黒1とオサエます。
これも助けるのではなく、二子にして捨てるのです。
つまり白2に黒3のオサエを先手で利かします。
将来黒Aがいつでも利くところが自慢です。


参考例 失敗
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┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼
┠┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┼
┠A1┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
●●●●┼┼┼┼┼┼┼┼
┼┼┼┼┼┼┼
┠┼┼●●┼┼┼┼┼┼┼┼
┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷
普通に黒1とオサエたのでは、白2とマゲられ、
黒Aが先手で利きません。




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