求めて。

求めて 求めて 求めて。


ただ、追いかける事に執着し。
ただ、捕らえる事だけを考えて。

いつしか。


その先が 見えなくなって…











執心







「あ…はっ……んぅ…」

洩れ聞こえる声。響く。
部屋はしんと静まり返り、それが逆に声を際立たせた。
薄い唇から溢れた音色はひどく滑稽で…ひどく……扇情的で。
「イケよ…兄貴…」
からめた指を巧に操り、耳元で囁いてやる。
その際に耳朶を噛む事も忘れない。
柔らかな、暗闇に慣れた目にそれは白く。
「…っあ!」
新たに生まれた声。そして赤く残る噛み後。
もっと。
もっともっと残したくて。
少しでもこの白い体に自分を刻みこみたくて、もう一方の耳にも舌を伸ばす。
舌先に、つけたままのトルコ石がひんやりと触れ。もてあます身体の熱を少しでも奪おうとするさま。
こり。
歯を立てると、小さな音。おもわず、それを引き千切りたい衝動にかられる。

自分以外のものが、兄の中にあるなど許せない。

ぐっと顎の力だけで引く。
「いっ…!や、だっ……痛いっ」
突然の痛みに、青い瞳からまた涙が溢れこぼれた。
頬の上、乾いた涙の跡に又一つ流れを作る。
それと共に、その内部も絞め付けて来て。口を離してしまった。
「う…突然…すぎ」
吐き出した言葉は、飾りがなくそのまま率直で。
「慧…靂が、あんな…とこ、噛むかっら…!」
荒い息の下で、潤んだ瞳がねめつける。
それすら今の心臓には跳ねあがるほどで、抑えが効かない。
まだ文句のありそうな口に、かぶりつくように口づけた。
それでもこの心臓の揺れはおさまらず、もっと中へ、中へと。熱い口内へ舌を進入させる。
歯茎をなぞり、上あごを円を描く様に舐め取ると。
「んっ…!」
片手に捕らえられたままのものが、ひくんと動いた。
それが嬉しくて。もっと見たくなる。
奥に逃げた熱い舌を吸い、突付き絡めて思う存分味わう。
一つ一つ動く度、いつのまにか閉じられた瞼と片手の中のものとが、兄の気持ちの代弁のように素直に反応する。

たまらない。

たっぷりと口内を侵しまだ足りないながらも口を離せば、飲みきれなかった二人分の唾液が兄の口端から顎を伝った。
「兄貴…あにきっ…」
満足などできない。
それどころか、もっと欲しくなる。
次はどうしたらいいのか。どうすれば兄を自分のものにできるのか。
欲望は尽きる事を知らずに溢れ返る。
「おねが…もう……おかしくっな…ぁ」
震える声すら、今は自分だけのもの。
そう思うと、胸のうちに狂ったような歓喜が生まれる。
「おかしくなって…よ…。なっちまえよっ!」
言いながら、手と腰とを更に激しく。打ちつけ撫ですりあげて。
「ひっ!…や」
震え、限界を間近にした身体に舌を這わせ、追い詰める。
合わせるように自分も限界が近い事を感じた。
パクパクと、もはや言葉もなく陸に打ち上げられた魚のように喘ぐ兄を見つめる。

「そうして…おかしくなって、俺だけのもんになって…」
「ひゃうっ…な、何…」
全身を襲う快楽に半ばまで溺れながら、それでも兄は自分の言葉を受け入れようとする。理解しようとする。
それが嬉しくて。
でもそれは自分にだけではなくて。
それが兄の優しさだから。

壊したい。

空いていた手を兄の背中とシーツの間に入れ、反動をつけて一気に兄の身体を抱き起こす。
当然、つながった部分は今まで以上に深く。
兄の身体の重み、重力に従い奥まで。
「うっあ!」
前触れの無い衝撃に、腕の中で、汗に濡れた誰よりも愛しい身体が過敏に反応する。
背中が反り、回されていた腕が爪を立てた。
がり…と自分の背後で音がする。痛みよりも、激しい喜びを感じる。
「い、よ…爪立てて…兄貴の跡を俺にもつけて…」
いつまでも忘れないように。
いつまでも忘れられないように。

「ああっ!」
いっそう強く握りこんだ手。それによって兄の最後の理性が飛んだのがわかり。
それと同時に自分にも限界が訪れて。

兄は、自分と兄の胸に蜜をこぼし。
自分も兄の中へ一息に注いだ。
その衝撃に絶え切れなかったのか、兄の頭がかくりと下がる。
腕の中の身体はみるまに弛緩して。
そっと手のひらで顔を包むと、兄が意識を飛ばしてしまったのが見て取れた。
意識の無い、少しだけ眉が寄った美しい顔。
幼い時からいつも、見ない日などなかった兄の顔。
懐かしさと、喜びと。そして理由の分からない哀しみが押し寄せて。




「ずっと…一緒にいてよ……」



囁きは聞く者も無く、宵闇に薄れて消えた。


















やってるだけ。
やってるだけですよ。奥さん(誰)
いいわけすらないって…私ってば、さいてい?

おひさるをみて、いっしょうけんめいかんがえました。
ほっさてきにかいてみました。
そしたらとってもでぃーぷなおはなしになりました。
でぃーぷっ。

ごめんなさい。
これぞや○いだね。<じぎゃく。
きょうだいもいけるじゃん。そんなわたし。えっとムスミ改?<……えろ?くない?