56.TOPの座





11月24日



この日、MAHO堂ギルメン一同は、その目に熱い闘志の炎を燃やしていた。

黒閣下。

ブリタニアにおいて、最強の名をほしいままにする魔族。

その黒閣下に、またも挑もうというのである。

たしかに、熟練の勇士が集えば、黒閣下といえど倒せぬ相手ではない。しかし、わずかでも油断しようものならば、パーティーは瞬く間に死肉の山と化すであろう。



強敵相手に意気上がる戦士たち。



ゲートを抜け、はやる心を抑えつつ武器を握る。



後ろからすごくイヤなことを言ってくるSarahさん。

背後で光る眼光にびくびくとしながら、一同はダンジョンの扉を開いた。

地下迷宮にひしめく敵をなぎ払い、進んだ先。



黒閣下発見!!



このときBOLTは、期せずして集団の先頭を走っていた。

そう。戦場の華、栄えある一番槍はBOLTに委ねられたのである。

MAHO堂一番槍BOLT、参る!!

(フェードアウト)

・・・



冥途行きも一番槍。(←これは帰還後の一枚)



BOLTが敗れたため、というわけでもあるまいが、その後のMAHO堂勢は恐慌に陥った。

脆弱な人間の群れに踊りこみ、まるで草でも刈るかのように我々を薙ぎ払う黒閣下。人間たちの散発的な突撃に小揺るぎもせず、すれ違いざまに腹をえぐり、行き過ぎたその背中に魔法を叩き込む。

画面左下にどんどん積み重なる、パーティーメンバーの死亡報告。

生き残った者たちの懸命な蘇生、回収作業をあざ笑うかのように、黒閣下は死体の再生産を続ける。

まさに阿鼻叫喚の地獄絵図であった。

そして。

「撤退ー!」

リーダーであるアニキっちの号令が響く。

撤退用のゲートに、われ先と飛び込むギルメン。

ここに、久々の対黒閣下戦は最悪の形で幕を閉じたのだった。









黒閣下一匹に、ここまでの大敗。

しかしこれも何かの記念。この日の敗北は明日の糧、ということで、お店の前で整列。記念写真を撮ることにした。

しかし、それが新たな争いの火種となってしまったのである。

結婚式や葬式、または飲み会などで、地味ながら重要な問題となるのが席順である。これをないがしろにしたがために、その後の人生を狂わされた幹事は数知れない

無論、慎み深くも遠慮深いBOLTは、誰に言われるでもなく末席へと座る。



!?



なんと、あふれる人徳の光は、BOLTを末席に置くことを許さなかったらしい。満場一致の推挙とあれば、断るのは逆に失礼。謹んで受けることとする。



全然納得してないSarahさん。



早速造反を企てるアニキっち。



迅雷の速さで全軍に行き渡る造反計画。意思統一の早さは讃えられるべきものではあるが、その標的が自分とあってはどうにも喜べない。



はて・・・?

今まで、BOLTが最上の席に置かれたのは、その人徳ゆえと思っていたのだが、こんなに早く謀反が起こるのではさすがにそれを信じるわけにはいかない。

では、一体何を理由にこの席を薦められたのであろうか?

武勇か!?

知能か!?




なんとぉ!?



さきの一言に、自称常識人たちは一気に紛糾!



特に、BOLTに継ぐ二番手に陣取ってしまったtetotaさんは心中全く穏やかでない。

もちろん、BOLTとて変態度ナンバーワンの汚名を甘んじて受けるつもりはない。

さあ、この私に新たな評価を! 

実力にふさわしい、新たな序列を!




定位置かよ!



結局、上からBOLT、tetoraさん、アニキっちがMAHO堂における変態3巨頭という結論が出てしまった。周りのギルメンはさも当然と言った顔をしているが、常識人を自負する当人たちは納得できるはずがない。

かといって、更なる入れ替えを主張するには、あまりに強い反抗が予想されるので、容易にはできない。

となれば、憤りの矛先は、内へ内へと向かうしかなかった。

ここに、変態度ナンバーワンを押し付けあう、血で血を洗う内部抗争が勃発したのである!



敗北への恐怖は、武人としての誇りさえ忘れさせる。



しかし、ことは重大。きちんとした舞台にて、きちんとした身なりで決闘を行うべきである。

その場所! ニュジェルンの広場! まさしく雌雄を決するにふさわしい舞台!

その身なり! 全裸に武器! まさしく変態の名に相応しいいでたち!


この格好で「俺のウォーハンマーをぶち込んでやるぅ!」などと叫んでしまうと戦わずして結果が決まってしまうので、我慢することにした。





第一戦! BOLTに対するは、tetoraさんに代わって、別キャラdomonさん!

domonさんはBOLTと同じウォーハンマー使い。しかし、新造のためにその技能においてBOLTにはわずかに及ばない。BOLTにこんな若輩をぶつけてくるとは、勝負を投げているとしか思えぬ!

この勝負もらった!



あれぇ?



しかし、次のアニキっち戦は快勝!



結果、BOLTは二位という結果になった。

二位か・・・。



駄目じゃん! オチになんないじゃんッ!!




・・・もう、ネタとは無縁なあの頃には戻れないな、と思った瞬間だった・・・。









汚れたものよ・・・

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いや、まだ遅くはない!