あなたはみてくれが悪いわね
闇夜のように綺麗な長い髪の
若い女がにこりと言った。
私は心が醜いけど
彼女の唇が
少しばかり
ゆがみながら開いた。
うるさいわね、このババァめ
そう叫んだ少女の目は
かすかに怒りがうつっていた。
少女の目に
うつっている若い女は
ふぅ。とため息をついたかと思えば
付け足して言葉を連ねた‥
あなたは2−1の人間だと
思っていたけど
私の計算違いだったみたいね
あなたの計算式の答えは
0みたい。
若い女は
そう言い終わると
何が悲しいのか何にあきれているのか
よくわからない表情をして
トコン、トコンと足跡をたてて
どこかへ行った。