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 この蒼さに、溶けてゆく。 【Don't sorrow for】 by.寅さんサマ  何故其処に向かったのだろう。  それは単に気の赴くままだったのかも知れない。  その“気”自体が、何者かに操られていたかも分からない。  何はともあれ、フレイヤは足を向けた。  限り無く続く草原に、一人赤い髪を靡かせて。  風さえも味方であるように、眠っていた。  いや、もしかしたら目を閉じているだけか。  フレイヤは知っている。  その瞼の下に隠れている、宝石のような赤い眸を。  気を抜く事無く、フレイヤはそっと近付いた。  膝を抱えて屈むと、彼の寝顔を覗き込む。  ふ、と艶やかに赤い唇から吐息が漏れた。  それが顔にかかったのか、彼の瞼が小刻みに揺れる。  眠たげに僅かな潤みを持って、彼は瞬いた。    「ゥゥゥフレイヤ?」  「起こしちゃった?」  「いやゥゥゥ起きるつもりだった」    とは言え、間抜けに大欠伸をかます辺り、その気が無かったと告げる。  フレイヤはくすりと微笑し、彼の隣に腰を落ち着けた。    「ねえトール」  波を孕む金の絹糸の髪に手櫛を入れながら、フレイヤは口を開いた。  両手を頭の後ろで組んだまま、トールは寝そべっている。  四肢を持て余すように曲げているフレイヤの、その横顔を一瞥した。  「そろそろソノ気になったかしら」  「ゥゥゥあのなあ、フレイヤ」  前にも言っただろ。  「俺には」  「分かってるわよ?それでも言うの」  何もかもをも知り尽くしたような、穏やかな笑み。  滅多に見せない大人の女としての笑みを、トールに惜し気も無く見せる。  トールは黙った。  フレイヤの翠玉の眸は、凛と輝いていた。    「あたしは何の女神だったか、憶えてる?」  「豊饒の女神」  緑色の海原が踊るたびに、二人の髪も宙をそよいだ。  穏やかに、静かに、時は過ぎてゆく。  その中でフレイヤは、トールに言う。  「そして、愛の女神よ」  「―ゥゥゥ」  「あたしの愛の中に、『禁忌』の二文字は無いの。  総てを、平等に『愛』で包み込む女神だから」  フレイヤは勝ち誇ったようにトールを見た。  トールは虚を突かれた眼でフレイヤを見つめた後、静かに赤い眸を隠した。    「そりゃ手強いな」  「でしょう?」    膝に肘を立て、細い指先の数本を唇に当てる。  それから何を思い立ったのか。  フレイヤは身体をトールの方へと傾け、口接けるように、顔を近付けた。  トールが驚いて瞼を上げ、眸を揺らした。    いっそ、口接けた方が、自然。    そんな体勢を保ち、フレイヤはトールを見下ろす。  暫く、甘くも感じる緊張状態が続いた。  やがてフレイヤはトールに囁いた。  「好きよ」  言うとさっとフレイヤは身体を元に戻す。  その動きを一通り監察した後、トールは目を細め。    何も言わず、笑みを零した。    二人が見上げていた空は、深く、けれどどこか淡い蒼の空。  海が上にあるようだな、と。  トールはぽつりと、永い沈黙を経て呟いた。    +終+    ::::::::::::    かおりサマ、復帰おめでとう御座います。  ゥゥゥこれは「おめでとう記念」物では無いです。  すみません宣言破り(笑えない)。  確か昨年は似た設定でロキを相手にしたので。  今度は「書けないけど最近嵌ってるトールで!!」←短絡思考。  どうも私の中の二人はこんな感じですゥゥゥ爽やか?  フレイヤの方がトールに惚れてるっぽく設定してみたり。  金色の髪と赤い髪が揃うと、何気綺麗だと想います。  黒と朱も捨て難いですが(何の話だ)。  これとは別個に「復帰おめでとう御座います記念」物。  何か出来たらとは思いつつもこの辺で(逃走)。  此処まで読んで頂き、誠に感謝の意を述べます。          ********************************************************************************** 神界ナルフレ(?)いただいちゃいましたぁvvv トールvフレイヤさまって何て略すんでしょーねぇ・・・トーフレ?トルフレ??(聞くな) いやいや、そんなのおいといて。 すっごいステキですッッッ!!! ほんと期待に違わぬと申しましょうか。 フレイヤさま→トール神ってのが妙に新鮮な気分でしたぁ。 しかも神界ッ。なんだか情景が想像できちゃいそうなキレイな感じでした☆☆ 思いっきりストレートに告っちゃうフレイヤさま可愛すぎっっvvv そして可愛いのに官能的。(笑) トールもトールで男らしげというか何というか。 曲げない感じ、でもやっぱ鳴神クンっぽくて、はっきり言うとすんごい好みです。(どーん) ホントこんなステキなフレイヤさま&トール神書けるのを尊敬しちゃいます、いつもながらに。 でゎでゎでゎ、どうもありがとうございましたぁvvvv






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