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花言葉
by.葉月ゆらサマ


(・・・・・・・朝?)


ふと、すずめの鳴く声に気付いて窓を見る。外の色は、明らかに夜が明け始めている
と言ったかんじの暗めの青色。時刻は、4時半。


「そっか・・・本に夢中になってたからなぁ。もう夜が明けちゃったのか。」


徹夜をしたわりには妙に気分がいい。頭もすっきりしているし、今なら誰にでも優し
くできそうな気分。


しばらく窓をしめたまま外を見る。


窓の外の風景を直接見たくて、窓を開ける。


ふわっ・・・・と、優しい風が吹いた。


「へぇ、最近毎日暑いと思ってたけど、夜明けの時間はこんなに涼しいんだ。」


そう思って、しばらく窓から顔を出して外の景色を見る。


さすがにこんな時間に起きてる人はいないみたいで、電気の付いている家はどこにも
ない。外にある明かりは、道端の街頭のほのかな光だけ。


家の前の道路も、いつもは騒がしい音をたてて車が走っているのに、今はすずめの鳴
く声以外は何も聞こえない。


(この時間ってこんなに気持ちのいいモノだったんだ・・・・・・・。)


ふいに、外を歩いて見たくてたまらなくなる。


「・・・・闇野クンが起きるまでに帰って来ればいいよな。」


どうしてかは分からないけど、気持ちよくてたまらない。


なんだかいつもより自分の住んでいる町がきれいに思える。


「・・・・気持ちいいなあ・・・・・・。」


外にでると、涼しくて気持ちのいい風がまた僕を包み込んでくれた。


「さて・・・・と。どこに行こうかな?」


「別に行く当てもないし・・・・・・。その辺を歩き回るかな。」


そして、近所を歩き回って見た。普段はちっとも気にしていなかったちょっとしたこ
とが、今は何よりも重要な気がしてくる。


例えば、その辺に咲いてる花。どこにでもあるけれど、誰も気にしない。だから、な
いのと同じようなもの。


でも、今は何よりも美しく思える。小さくて、誇らしげで、・・・・・・儚くて。


「・・・・・・綺麗、だなあ。・・・・・なんとなく・・・・。」


彼女に似ている。とは言わずに、しゃがみこんでその花を見る。


どのくらい時間がたったのだろう。気付いたら空が先程よりも明るくなってきた。


「やばっ・・・・、そろそろ帰らないと闇野クン起きてきちゃうよ。」


気付いて、急いで帰ろうと思った。


ちら、と眺めていた花を見て、それから走って帰った。







「あ、闇野クン!!」


「・・・・ロキ様!?外に出かけておられたのですか!?」


「うん、ちょっとね。早く目が覚めちゃったから、散歩してたんだ。」


ホントは「徹夜したから」なんだけど、そんなこと言って心配させたくないしね。


「そうなんですか〜。でしたら朝ごはんは早めのほうがよろしいでしょうか?」


「ん、そうだね。ちょっと早めでよろしく。」


「かしこまりました〜。それでは、それまでお部屋で休んでてください。」


「わかった。・・・・・いつもありがとうね、闇野クン。」


やっぱり気分がいいみたい。今まで闇野クンにちゃんとお礼を言ったことなんてな
かったけど、今日はなんだかいつも以上にありがたく感じて、気付いたら口走って
た。


どんな顔をしてるのかと、見上げてみると。


一瞬驚いたような顔をして、その後は、いつもの笑顔。


「いいえ、これくらい当たり前ですよ。」


幸せそうに、そう言われた。・・・・・・当たり前、か。嬉しいコト言ってくれるよ
ね。・・・・・・・こんな風に、神界でも過ごせたらよかったのに・・・・・・・。


自分がどんどん暗いことを考えていってると気付いて、その思考を追い払う。


せっかく気分のいい朝なのに、そんなコト考えてもしょうがない。


「じゃ、部屋に戻るね。」


そう言って部屋に戻って、しばらくボーッとしてたけど、


ふいに、さっきの花のことを思い出す。


「ホント・・・・・・・綺麗だったよなあ。」


「あの花・・・・・・・・やっぱ、彼女に似てたよな。」


美しくて、誇らしげ。


実際の彼女もすごく美しくて。


そして、誰よりも気高いキミ。





 「・・・・・・たまには、僕から会いに行こうかな。」


ホント、今日の僕はどうかしてるな。


でも、・・・・・・・会いたいから。たまらなく君に会いたいから。






「せっかくだから花でも買っていこうかな?何の花がいいだろう?」


何でそんなコト考えたのかは分からないけど。やっぱり、今日はいつもと違うな。


でも。違ってもいいや。君が喜んでくれるなら。


贈る花を考えるのが楽しくて、あれこれ考えてみる。


赤いバラ?・・・・ちょっと派手かな。


夏らしく、ひまわりとか?・・・・・でかすぎるよなぁ・・・・・。




 そんなことを考えていたら、闇野クンにご飯だと呼ばれて、部屋を出る。



「あっ・・・・・・・。」


「?どうかなさいましたか?」


「ああ、たいしたことじゃないよ。ただ・・・・・・、カーネーションが綺麗だなっ
て思って。」


「ああ、以前まゆらさんからもらったカーネーションですか。枯れてきたからドライ
フラワーにしたんですが・・・・気にいっていただけましたか?」


「うん、気にいったよ。・・・・カーネーションって、今の時期にでも花屋に売って
るっけ?」


「この間売っていましたよ。温室で育てたらしいです。いろいろな色があって綺麗
だったと思います。」


「そう、ありがと。」




それからさっさと食事を済ませて、また部屋で考えに没頭する。

「カーネーション。季節的にどうかとは思うけど、案外いいんじゃない?」


「・・・・・色は、どうしようかな。」



カーネーションの花言葉のことを考えると・・・・・・

 キミに、送りたい色は赤、ピンク、白。





どれにしよう??

赤色にしよっかな?・・・・・・・コレは、僕の希望だけど。


でも、綺麗な君だからピンクもいいかもしれない。


それとも・・・・・・、思いきって白色?





一生懸命考えて、結局三色全部贈ることにした。


キミのことだから、きっと花言葉を知ってるんだろうなあ。


僕が花束を渡したら、どんな顔をするんだろう?






そして、待ちわびた午後。


闇野クンに行き先を伝えて、家をでる。


花屋で三色の花を買って、君の家に向かう。


君はどんな顔をするだろう?


早く、会いたいな。







三色のカーネーション。花言葉を知っているかい?


僕にとっては一大決心。


花束を差し出した僕に君はどんな顔を見せてくれるんだろう。


驚く?・・・・・・それとも。

いつもどおりの優しい笑顔で、僕の気持ちを受け取ってくれるかな?




****あとがき****

中途半端ですね・・・・・・。

しかもコレ夏なのに・・・・・カーネーション?おかしいって。売ってないって。

強引にごまかしました。スイマセン・・・・・カーネーション好きなんですよう
(泣)

花言葉をちっとも知らないけど、カーネーションは知ってて、使いたくなったんで
す。

ちなみに、『赤→愛を信じる』『ピンク→美しい仕種』『白→わたしの愛は生きてい
ます』・・・・です。

ロキ様に当てはめると『赤→君が僕を好きでいますように』『ピンク→君はとても綺
麗だよねv(誉めてます)』『白→神界にいたころから君への想いは変わらない』・
・こんなかんじ?

書いた理由は玲也ちゃんがロキ様の家へってのはよく見かけるけど、ロキ様が玲也
ちゃんの家へって小説を見たコトないから。だから書きたかったんです。それだけ。




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きゃっv二個目のプレゼントですっv愛感じちゃいますっっv(爆)
そーなんですよね〜、夜明け前って、本当に気持ち良くって。。。
あたしも魔の朝練へ行く朝、(大概夜明け前なんですけど)自転車で走ってると我が運命すらも忘れられて。。。
早起きは三文の得って言いますけど、ホントですね♪
そしてロキくん知的すぎっっvvvそこがステキっっvvv
んでもって小説の終わり具合がマジでイイ感じですってばぁ!!
なんかどこまでも妄想できちゃいそうっていうか。(ヲイ)
花言葉まで勉強させて頂いて(笑)、ありがとうございました〜v




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