君は時々酷く幸せそうに笑う。 (その笑顔を見るたび、僕の胸はドカン!と何かが爆発するような音を立てる。 きっとこの音はガラスのように繊細な僕のハートが砕けていく音なんだ。 そう、君に会うたび会うたび、僕の胸は壊されていく) ああ、粉々に砕け散ってしまったこのハート。 きっと修理出きるのも君だけだろうから、直してもらえる事を期待して、僕は今日も君に会いに行くよ。 ハート・ブレイク 「やぁフレイヤ。元気にしてるかい?」 「昨日も会ったんだから分かるでしょ?」 そっけなくそんな返事をするフレイヤに、僕は思わず苦笑いをした。 少しは社交辞令くらいしてもいいんじゃないだろうかと考え、まぁいつもの事だし今更いいかと自分の思考 をあっさり流した。 そうして女神様が不機嫌になる前に苦笑いを消して変わりに愛想笑いを浮かべた。 それだって相手によっちゃあ不機嫌になるだろうけれど、彼女が僕の愛想笑いを気に入っている事を知って いるので、僕は割りとこんな風な笑顔を浮かべる。 「そーだね。相変らずお肌もツルツルですこぶる健康そうだね」 「毎日毎日訪ねてくる馬鹿がいるから、女として磨きをかけないわけにはいかないのよ」 「それって僕のために磨きをかけてくれてるって事?」 「嫌味に決まってんでしょ」 「そいつは残念」 そう言うと、彼女はクス、と優雅に微笑んだ。 その笑顔が何を指しているんだろう、と僕は瞬時に思考を巡らせる。 (嫌味だって事わかってるくせに、という僕の冗談に対しての笑みか、都合の良いように捕らえるなんて馬鹿 ね、っていう嘲笑の笑み、もしくはどうしようもないんだから、ていう暖かな笑みか、それともひょっとし てただ僕をこうして戸惑わせる事が目的だったり?) いくつか可能性を割り出して、暖かな笑みだろうと判断を下した。考えても真意はわからないので僕にとっ て一番都合の良い選択を選んだだけだったりするけれど、別に問題ないはずだ。 とりあえず僕はその笑みに答えるようににこり、と笑ってみせた。 (多分この顔を見たらトールはプレイボーイスマイルといって爆笑するだろう) そうしてしばらくわけもなく微笑みあってから、そろそろデートにでも誘おうかと口を開いた。 丁度その時。 「そう言えばロキ、今日暇なの。どっか連れてって頂戴」 彼女が僕よりも先にそう言った。 僕は、耳慣れないその台詞に思わずえ?と聞き返しそうになる。 が、そんな事をしたら機嫌を損ねかねないと思い、何とか口に出す前に言葉を止める。 ・・・どうでもいいんだけれど、無意識に出かかった言葉を止められるほどに彼女の行動を理解している自 分にちょっと感心をする。 まぁそんな事は本当にどうでも良かったので、すぐにその考えを忘れて彼女の言葉を頭の中で反芻した。 そして、 「わかった」 にっこりと笑いながら、そう返事をした。 (ああ、愛しい君が誘ってくれるなんて!僕の砕けたガラスの心が、少しずつ元の形に 戻っていくような気がするよ) 「ちなみに行きたい所はあるの?」 「そうね、バラが見たいわ。青いバラ」 「・・・・・・・・・」 その言葉に、僕は思わず絶句をした。何故って、この世には青いバラなんていうものは残念ながら存在しな いからだ。 作り出そうと人間界の科学者だか何だかが研究中だと言うのは聞いた事があったが、とにかく今の所存在し ない。 つまり。 「君はそんなに僕をいじめるのが好きなのかな?」 「ええ、大好き」 ふふふと笑いながら肯定したフレイヤに、僕はわざとらしいくらいにがくんと肩を落とした。 (折角デートに誘ってくれたんだと思って喜んだのに、ただ僕をからかっただけなんて!ああ、折角戻りかけ ていたカタチが再び崩壊していく) そりゃないよ、と本気でヘコみかけたけれど、フレイヤはものすごく幸せそうな笑みを浮かべて僕を見てい たので、まぁいいか、なんて今日のデートも諦めてしまった。 そう、明日また誘えばいいんだ。今日はこの幸せそうな笑顔を見れただけで十分幸せなんだから! (この笑顔が幸せのためなんかじゃなくて、ただ単に僕をからかって 楽しんでいるだけだと言う可能性はあえて考えないでおくよ!) 後書き キリ番リクエストの「幸せなフレイヤさま」。かおりさんに捧げます。 いやー、書いてて楽しかったです(笑) 最近ちょっとこういう書き方が好きなので、モノの試しに挑戦してみました。 ものすごい書きやすかったです。リクエストに答えられている自信があまりないのが唯一の心残り(ていうか それ一番重要) こんなんでよろしければ貰ってやってくださいv ************************************************************************ キリ番とっていただいちゃいましたぁvvv フレイヤさま、確かにえらく幸せそうで何よりです☆ ・・・ロキさま??だってあたしフレイヤさま至上主義ですし。(爆) やっぱり全てはあの女神サマの為に存在してるのですよッッ!! 女神サマが微笑む為に存在してるのですよッッ!! いや〜それにしてもさすがデスよね〜 あっさり一言、さっくり一言。 『そうね、バラが見たいわ。青いバラ』 そして 『今日はこの幸せそうな笑顔を見れただけで十分幸せなんだから!』 がんばってます、がんばってますロキさま。 なかなか修理してもらえないハート抱えて色味多種多様な人生(神生?)歩んでいらっしゃいます。 今までありそうで(?)なかったんですよね〜こんなロキさま。 なんだかいつもと一味違った雰囲気がやたらオモロイっすvvv はゎゎ・・・色んなジャンルの小説書けるゆらサマを敬います〜 ほんとにありがとうございましたぁ☆