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純愛
by.菊理媛サマ

 
  
 
 






ねえ和実さん。

レイヤ、和美さんが嫌いなわけじゃないんです。

でも、レイヤにはまだ早すぎました。

恋をするには。









『純愛』 










「ねぇ大島さんっ。今日一緒に買い物行かない?」

そう話しかけてきたのは、レイヤのクラスメート。


レイヤは、中学生になった。


初めは知らない人ばかりで、色々と気を使ったけど(レイヤは中学を受験した)、それも2ヶ月、だ。

特に夏休みが終わり、学校が始まったばかりの今の時期の教室は、どこか小学の時と似ている。


でも、やっぱり何かが違う。


「ごめんなさい。今日は先約があるんです。また誘ってください」

そう答える笑顔も、どこかぎこちないと自分は思う。

みんなクラスに馴染んでいる。そんな中、自分だけはみだしてるような気がする。



レイヤは、ため息をついた。






レイヤは学校を出て、その足で公園へ向かった。

「レイヤちゃん」

「ごめんなさいですっ!遅れちゃいましたっ」

和実さんは、またノートパソコンをつついていたです。

何をやってるか気になりますが、いつも笑ってはぐらかせられます。 



「ううん。いいよ。実は僕も今さっき来たばかりなんだ」

・・・嘘です。レイヤには分かります。

和実さんは、レイヤに気を使いすぎです。

レイヤの為に、笑って笑顔で嘘をつくです。

その心遣いが・・・・・・時々胸をきゅっとさせます。




「あ、あの和実さん・・・レイヤの家で遊びませんか?」

和実はぎょっとした。

今までレイヤの家になんて行ったことがないからだ。

「え・・・でもいいの?」

甘い期待も添えて、和実は聞いた。

「はいっ!」

レイヤは終始笑顔で答えた。






「へぇ・・レイヤちゃんの部屋って、綺麗に整理してあるんだ」

和実の声は、はずんでいた。




レイヤの部屋に来れたこと。

レイヤと今一緒にいること。

レイヤが側にいること。



全てが彼を暖かく包み、癒していた。






「そんなことないです・・・」

そう言いながら照れるレイヤ。それが彼に微笑みを生ませ、愛しさを真珠のように成長させる。



レイヤが持ってきたジュースに、和実が手を伸ばした。

その手さえ、震えてきて。

その震えを見て、レイヤの手まで震えた。






愛しい

こんな言葉で表現したくないほど、君が愛しい

こんな想い、君に気づかれたくない

でも気づかれてる

感づかれてる

感づかれてるから、ますます人は人を愛すんだろうな



和実は苦笑した。


幸せ、だった。




そんな彼を見て、レイヤも微笑む。

レイヤも幸せだった。







「レイヤちゃん・・・・」

おもむろに和実がレイヤの方を掴み、あごを上げた。

その動作が今の二人にはやけに不自然で、

和実は哀しかった。



レイヤは抵抗しなかった。

ただ、「プレゼントです」とだけ言って、微笑んだ。




その言葉はとても自然で、
和実は目を細めた。





どうしてそんな哀しい顔、するんですか―――――




哀しい、とレイヤは思う。



二人とも互いを気にしてあってるのに、

幸せになれない。

側にいてもただ ―― 相手を気遣うばかり。





でもそこには幸せもあって。

それが二人を離れられなくさせる。



それが幸せなのかどうかは、

レイヤには分かりません。








ねえ和実さん。

レイヤ、和美さんが嫌いなわけじゃないんです。

でも、レイヤにはまだ早すぎました。

恋をするには。









レイヤはまだ、あなたを愛せません。――――――











     


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「STORE」1000hit記念小説です。頂いちゃいましたっv
すごくステキです〜〜〜!!!
もぉホント、それしかないってくらいに。
微妙なすれ違い具合がまさに純愛っっっ!!
好きなのに、好きだってことはわかってるのに、体は気持ちへついていけない、
そんな切なさが玲也ちゃんからひしひし伝わってきます。
恋と愛の違いとでも申しましょうか、それでも自然にわかった時、
玲也ちゃんはまたフレイヤさまに近づくのですかねぇ?
それにしても何にしても、ヘム、よく堪えてるなぁ。。
あんだけカワイイ玲也ちゃん、あたしでも襲いたくなるもんよ??(問題発言)
というわけで、菊理姫サマ、ありがとうございましたぁvvv



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