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裏チック小説です。
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キヌギヌ ノ ウタ



I could stay awake just to hear you breathing Watch you smile while you are sleeping While you're far away and dreaming
 今はたぶん午前4時頃。  隣で眠る美女はまるで眠り姫のようだ。  あんまり美しすぎて、コトが終わったあとも眠くすらならない。  触れることすら叶わぬと諦めていたモノを手に入れた喜びは案外普通で、もしかしたらこれもずっと昔か ら定まっていたことの一つなのかもしれないさえ思う。  シーツに散る豊かな髪を一束軽くすくうと、ハラハラと流れ落ちた。  その感覚が妙にきもちよくて、何度も何度も黄金色の流れを梳かす。  根元のほうは少し汗を含んでいるらしく湿っていた。
I could spend my life in this sweet surrender I could stay lost in this moment forever Every moment spent with you is a moment I treasure
 さっきまでは乱れ狂っていた顔も今はキレイに整っていて、形のよい唇を見ていると微妙に欲情が舞い戻 ってくる。  思ったよりも彼女はひどく華奢で、腕にもう少し力を込めれば簡単に壊れてしまいそうだった。  あの美しさと儚さは、どこか蝶の舞に似ていて。  そういえば昔、蝶を捕まえたりしたことがあったっけ。  あんまり綺麗で愛しくて、ずっと虫かごの中に入れていたら、寝てる間に魂だけがかごの隙間から飛んで いってしまった。
Don't wanna close my eyes Don't wanna fall asleep
「……光…太郎………?」 「ごめん、起こしちゃった?フレイヤちゃん」
'Coz I'd miss you baby And I don't wanna miss a thing
 寝ぼけたように目を擦るしぐさがかわいくて、名前を呼びながら弄んでいた髪にそっとキス。  唇で感じるそれは、指とはまた違った心地よさを与えてくれる。  肌にも触れたくなったけど、あえてそこは自制した。
'Coz even when I dream of you The sweetest dream would never do
「寝ないの?」 「寝たくないから」 「なんで?」
I'd still miss you baby And I don't wanna miss a thing
 ふっと吹き出す。  この美女は一体何にでもなれるらしい。  コドモみたいに純粋だったり、誘う肢体はオトナの色気で、そして至極稀に微笑むその瞬間はいつか街で 彼女が言っていた『女神』だったりもする。
Laying close to you Feeling your heart beating
「ん〜、言って欲しい?」 「何よ、さっさと言いなさいよっ?」
And I'm wondering what you're dreaming Wondering if it's me you're seeing
 さっき吹き出したのが少し癇に障ったみたいで、自称・女神サマは怒っていらっしゃる。  それでまた笑ってしまったら、キッと睨まれたのでしかたなく答えた。
Then I kiss your eyes And thank God we're together
「………不安だから」
I just want to stay with you in this moment forever Forever and ever
 昔捕まえた蝶のように。  まばたきで目を閉じるのさえ、実は結構怖かったりする。  なんせ相手は女神サマでいらっしゃるから。  躯の奥まで触れ合ったはずなのに、まだ届いていない気がするのはなんでだろう?  もどかしくなって身体を起こすと、ベッドが軽く軋んだ。
Don't wanna close my eyes Don't wanna fall asleep
「…………」
'Coz I'd miss you baby And I don't wanna miss a thing
 黙ったりされるとよけいに怖くなる。  本当にどこか行ってしまいそうだ。
'Coz even when I dream of you The sweetest dream would never do
「なんつって?」 「なっ、なんなのよ、びっくりするじゃないっ」
I'd still miss you baby And I don't wanna miss a thing
 いや、びっくりしたのはこっちのほうなんだけど。  初めて女に逃げられたくないと思った。  ……どっちかっていうとそう思われるほうだったから。  そんなこと言えるわけもなくて、またもどかしくなって、まだまだおれもガキなんだと実感する。
I don't wanna miss one smile I don't wanna miss one kiss
「寝とけば?フレイヤちゃん疲れてんだろ?」 「バカ」
I just wanna be with you Right here with you just like this I just wanna hold you close
 呟く一言がやっぱりかわいい。  なんだか嬉しくて、彼女の前髪を撫でた。
Feel your heart so close to mine And just stay here in this moment for all the rest of time Baby, baby
「………身体イタくってそんな簡単に起きられないし、こんなにキスマークつけられちゃ外なんか出られないわよ」 「…………」
Don't wanna close my eyes Don't wanna fall asleep 'Coz I'd miss you baby
 シーツにもぐりこみながら。  彼女は恥ずかしくなったらしいけど、それは実際こっちにも好都合だった。  あんまりうれしくて、顔がひどく熱い。  欲情さえ起こらないくらい、純粋に。
And I don't wanna miss a thing 'Coz even when I dream of you The sweetest dream would never do
 そのまま時間が止まったみたいにぼーっとしていた。  いつの間にか窓の向こうが白んで、朝の訪れを知る。  あの後簡単に眠ってしまった女神サマは、今ごろどんな夢を見ているんだろう?  結局眠らなかったけど、怖さだけなわけじゃないから別にいいと思う。  こうやって、美女の寝顔を見つめているのは結構至福だったりするから。  こうやって、その全てを見つめているのはかなり至福だったりするから。  だから、ずっとここに………
I'd still miss you baby
 そういえばどこからか流れてくる音楽。  妙に心地いい。  ………誰の曲だっけ。
And I don't wanna miss a thing







†いながき かおり†