何度も夢に見る。
キミが消える瞬間。
*牢。*
「誰?」
「レイヤです〜v」
あぁ、覚えてる。
あまりにたくさん同じ夢を見すぎた。
「どーしたの?」
「和実さんに会いに来たです」
全く、同じ夢だから。
ボクも全く、同じ行為に身をのせて。
「うれしそーだね、何かあった?」
「ハイです〜v」
また、聞いた後に後悔した。
覚えている。
この後、キミは。
「ロキさまにお花もらったですよ〜」
そして。
何度も繰り返された夢の痛みは、不思議とそこだけヘンに鮮やかすぎて。
そして。
また繰り返す。
夢の痛み。
「ぅ……ぁ…っっ!!かず……み…サン……っっっ!?!?」
「ごめんね、レイヤちゃん」
そして。
何度も繰り返す。
夢の痛み。
「愛してるんだよ」
「ゃ……っ」
これは未来のヴィジョン?
キミの導いた、ボクの推し進めた。
何より残酷な。
何より美麗な。
これは過去のヴィジョン?
キミの推し進めた、ボクの導いた。
何より美麗な。
何より残酷な。
「愛してるんだよ。……すごく」
「…っ!、、、。………」
何度も繰り返された筈なのに。
一つだけ分からないこと。
その、その、その。
「その涙は何?」
「……」
わからない。
繰り返される謎。
ボクに同情してるの?
ボクを嗤ってるの?
ボクを労ってるの?
ボクへ、
「おしえてよ」
「……」
あぁ。
ボクへ、愛を注いでくれているの?
「………いつになったら、終わるのかな」
「……」
初めて、繰り返されてないことを言った。
少女のなま暖かい首の感触の鮮やかさ。
『マダです』
そう聞こえたのは、空耳だったのかな。
「欲しかった」
「欲しかったんだ、すごく」
あぁ、なんてものを欲してしまったんだろう。
ここはどこ。
ここは、どこ。
きっと。
きっと。
きっと。
少女を想ってしまった、
永久の牢獄。
FIN
†いながき かおり†
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