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by.寅さんサマ |
不安を押し隠す貴女は何を思っていますか? 隣から聞こえる楽しそうな声。 それは闇野の知っているあのソプラノの声ではない。 「ロキ様、あのですね・・・」玲也だ。 最初の内は一週間に一度足を運ぶ程度だったのに今では毎日になっている。 闇野が待っている人はレイヤと逆に確実に来る回数が減っている。 「どうしているんですかね・・・繭良さんは。」 「闇野君ちょっと出かけてくるよ」ロキはそういって上着を羽織る。 それは去年まゆらがプレゼントとして送ったものだ。 「行ってらっしゃいませ。」 そういうとテーブルの上にあるお菓子を片づけはじめた・・・とその時。 バタバタッそういうような慌ただしい足音がする。 「こんにちは!!」にっこりと、鮮やかな笑みを浮かべて。 繭良がそこには立っていた。 「・・・ロキ君は?」 「レイヤ様とお出かけに・・・」そう、言うと。 「そうですか・・・」一瞬翳る彼女の笑み。その手には見慣れない箱。 闇野の訝しげな視線に気付いたのか、寂しげに微笑んだまゆらは軽く 箱を持ち上げた。 「新しくオープンしたケーキ屋さんのケーキです。一緒に食べようと・・・ ・・・思って・・・」 最後の方は俯いてしまって良く聞き取れない。 しかし、その声は明らかに震えていた。よくよく見れば肩も震えている。 少し闇野はかんがえる。そして出た結論は。 「まゆらさんお買い物、手伝っていただけますか?」 賑やかな街の中ロキはのんびりとアイスを頬張っていた。 その矢先。 「・・・何でまゆらがいるんだ?」 隣には闇野が楽しそうに微笑んでいる。いつもの光景だ。それなのに。 ー何でこんなにイライラしているんだ僕は!!ー まゆらが見せたこともない笑みを闇野に惜しみなく見せている、それでだけで。 ロキがいらつく横でレイヤは不安そうに見つめている。 そこをまゆら本人も目撃した。 その瞬間。彼女は今まで隠してきたモノが一気に溢れてくるのを感じた。 「ッッ!!」何も言えずただ、走り出す。 気付きたくなくて。知りたくなくて。 ・・・助けて・・・ どの位走ったのかそこは土手だった。散々走ったのに荷物はある。 隣には闇野が腕を掴んだまま荒く息を吐いている。 「ま、ゆら・・・さん?」途切れ途切れでもはっきりと彼は自分を呼んだ。 「・・・嫌だった・・・凄く嫌だった・・ロキ君が、私のあげた上着を着て隣に・ッ 他の子を座らせてるあの光景が嫌だったの!!」 涙を必死で押さえている。溢れそうになっている涙を流すまいと必死に。 「まゆらさん・・・」愛おしく見える。その姿が。 時が、止まったように感じた。 まゆらは闇野の腕に隠されるように抱きしめられていた。 涙がこぼれる。その優しく暖かな腕の中でまゆらは抱きついて、そして泣いた。 二人は暫くその場で時を忘れて抱きしめあった。 ロキは何故か不機嫌のまま家に戻った。そこには箱と一枚の紙。 新しくオープンしたケーキ屋さんのです。 好きそうなモノを選んでみたからたべてね。 手書きの短い文。それだけなのにロキの心は暖かくなる。 「・・・まゆら、・・だろうな」呟いた顔には照れと嬉しさと。 ロキは三つ残して食べはじめた。 「あした、これは食べようかな・・・まゆらと、闇野君と。」 ロキ様、気付かないんですね。貴方の心に。 けれど私は今少しそれで良いと思ってしまいましたよ。 ・・・貴方にもこの思いは秘密ですね。 今は悩んでいて下さい。 貴方が気付いてしまったら私に勝ち目は有りませんし。 そう、だから秘密です。 ー 私がまゆらさんを、気にしていることはー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ☆寅さんサマによるあとがき☆ 終了です、終わりです。今回の主役は闇野さんなのです!! ・・・まあ、わたくしの妄想と言うことで。(−−;) まゆらを巡る思い第二段と言うことになるんでしょうか。 話しを見ると。(仮にも作った本人がいうな) あはは。まゆらもそれなりに出ました。 技術力がないので変でも気にしないで下さい。うーんど下手め・・・。 レイヤは出ていないですあまり。すいません・・・。 何だか謝ってばかりですので終了というコトで(笑) どうも、読んで下さってありがとうごさいます。それでは・・ 寅さん ***************************************************************** このロキ界でそこらじゅうに広がりまくってるまゆらちゃん中心小説、実は初めて読みました。 ロキファンとしてあり得ないことですねぇ・・・(笑) しかも闇野サン主人公小説も初めて読みました。 ということで初めてがいっぱいの小説。 素敵です、やっぱ。あたしもそういう業界(爆)にそろそろ手を出してみようと思って こないだプレゼントとしてナルまゆ小説書いてみたのですが、へたっぴですねぇ。 本当にありがとうございました、寅さんサマvv