★ロキv玲也☆


幸せ3−夕日の不安−
by.寅さんサマ






        

              いつになったら君は本音を

                    言ってくれるんだろうね・・・



 



その日、ロキは一人だった。

玲也もいず、鳴神もいず、闇野もいない。

ただ茜色に染まる夕日を見つめている・・・様に見えた。

しかしその胸中は違った。違うモノを胸にずっと渦巻かせている。

 

 ・・・まゆらは・・・



ここ暫くまた彼女は姿を現さなかった。・・・待っているはずなのに。

・・・誰が?・・・自分が?・・・彼女が?

そんな感情がムカムカするほど自分を責め立てていく。

悩むロキを玲也はただただ心配し、健気に尽くしてくれている。

口ではロキも「大丈夫」というが、周りから見てそれははっきりとわかった。



                     不安



ロキ自身今まで感じたことが無いくらい強く強くでる。痛いほど。

気分が削げたのかロキは窓を閉め椅子に座り直す。

「ロキ君」

不意に自分の頭から声が落ちてきた。それも今思った人の声が。

「・・・・!まゆら!?」

顔に一瞬笑みがこぼれかけた。

実際まゆらだけならその笑みで迎えたかもしれない。─しかし

「光ちゃん・・・」彼女の後ろで光太郎が意味ありげにニヤリと笑った。





「だからどうしてこうなるんだい・・」

翌の日曜日、ロキはまゆらと玲也はとある公園に居た。

その公園は最近カップルに人気の公園で、ついこの前あるアトラクションが

出来たばかりだった。

「“貴方もこの中で運命の人にあえるかも!?”

 ─っていうキャッチフレーズで結構人気なのよね〜」

割と大きなカプセル型の形をしたこれは今巷で評判らしい。

「光ちゃんも良くタダ券なんか手にはいったねぇ」

「そりゃぁ探偵、知り合いがいっぱい居るからに決まってるだろ?」

当然と言わんばかりに胸を張る。

「にしても以外につき合い狭いのな、探偵なのに」

彼がロキを誘った理由は可愛い女の子をたくさん知っていそうだから

だったらしかった。

「ゴメンね知り合い少なくて!」

なので仕方なくロキはこの二人を呼んだのだった・・・。

「どうする?組分け」

光太郎はそれとなくロキに意見を求めた。

だがロキはまごついた。どちらにすればいいか迷ったのだ。

・・出来れば聞きたいことあるしまゆらがいいけど、・・・でも玲也だって・・・

そうやって考えているうちに光太郎はあっさりこう言い放った。

「じゃぁお子さま同士大人同士って事で。」



ロキと玲也は花道を歩いていた。

異議する間も無く彼はまゆらに向日葵を渡して中に入ってしまったのだ。

「なんで女の子を花に見立てる必要が・・・」

ロキは散々迷った末白いカーネーションを渡した。

その後ふ・・とあることを思い出した。

「光ちゃんはあっさりまゆらに向日葵を渡していたような・・・」

考えをまとめる間も無くロキは玲也に呼ばれた。

「ロキ様、なんかありますぅ」

「えーと何々・・?」

そこに書いてあった言葉は

           {彼女のいいところを一つ挙げよ}

と彫ってあった。「・・・良いところ・・?」

更にはその隣に文字を打つ場所がありそこに伝えるようになっていた。

「・・・タイプライターか。良かったパソコンじゃなくって」

カチャカチャ・・静かで不思議な空間の中響く音は数分しない内に消える。

「これでいいだろう」

軽く汗を拭う仕草をすると、玲也の目の前にあった扉が音もなく開いた。

次のステージはシャボン玉に見立てた乗り物に乗って進むらしい。

す、素敵ですぅ。そう言いながら玲也が感動して乗り込む。

ヤレヤレとため息混じりで呟きながらロキも乗った。

「お。乗り心地は良いみたいだ。」

疲れが溜まったのか椅子にもたれる、丁度その時。

今まで無言だった黒の画面が突然蒼く輝き出して

{彼を次の4つの神話の神の一人にたとえよ}といった。

「はあ〜?アポロンにゼウス、・・・なんだー?」

その他二人の名が出るがロキには一つもぴったりしない。

だが玲也は。

「見ないで下さいね、ロキ様。」

そう言って一つを押す。ロキは言われたとおり横を向く。

ガッタン!!!

大きく揺れたかと思うとそのままシャボン玉が動かなくなった。

驚いたロキはドアを開けようとするが、びくともしない。

「まさか、まゆら達にも・・!?」

ホンの少し、少しだけロキは玲也の事を忘れまゆらのことを心配した。

ゾク・・・ッロキは背筋に悪寒が走ったことで後悔した。

「れ、レイヤ・・・?」

恐る恐る玲也を覗き込んでみる。

特になんの変化は無い。─・・外見は。

次の瞬間ロキは素晴らしい程の握力で肩を掴まれた。

「・・・なんでかしらねぇロキ。こうやってあたしの前に座っておいて

他の女の事を考えるなんて・・・」

ガバッ!勢い良く玲也の意識を乗っ取ったフレイヤは顔を上げる。

その顔は不敵かつ不気味な笑みを浮かべていた。

「・・・えぇ〜とぉ・・・」

冷や汗はもとより生命の危機に瀕している気分にロキはなった。

けれど。彼女のことよりまゆらの事が心配しているのも事実。

多分・・言い訳にも近いが、一度さらわれているからかもしれない。

その時自分が守れなかったから・・・だから。

その事をポツリとフレイヤに告げる。何かまた嫌な予感がした。

「ふうん。・・・ロキ・・・いつからあんたそんなに弱くなったのよ〜〜!!!!」

静かに呟いたのは初めだけ。そしていきなり、

ガクガクガクガクガク激しく肩を揺すられ眩暈をロキは覚える。

が、フレイヤはお構いなくしゃべり続ける。もちろん揺すりながら。

「あたしはねぇ!!不敵に相手を翻弄しつつ笑顔でかわす、そういう

ロキがすきなの!!」「!!」

突然フレイヤは手を止める。そうしてか細く言った。

「好きよ、今も。・・・貴方は違う人が良いみたいだけど・・・」

ロキは何を言って良いのかわからない。ただ赤くなるしか出来なかった。

でも、フレイヤは本気で真剣に言っている。自分が答えないだけで。

「・・・・フレイヤ─・・・僕は・・・」







それから数十分後ロキ達は再び動き出した乗り物で何とか出られた。

外では光太郎とまゆらがアイスを食べて待っていた。

「どうだった?探偵。俺達なんか相性50だったぜ。」

「・・・え?・・・そう、そうなんだ。」

一瞬驚いてからロキは反応した。そう、ロキ達も50%だったから。

「・・・50%てね良くも悪くもなる、良い数字なんだって。」

まゆらは少し抑揚して言った。

ロキとまゆらはその日一度も視線を交わす事無く終わりを告げるのだろうか。

「ロキ様・・・」

あの時の答えを聞いてしまった玲也は何も言うことが出来なかった。











−わかんないよそんなの−    

                        −・・・え?−





     −でもさ、僕は思うんだ−

                                 −なにを−





 −僕はまゆらが側にいると安心する。それは−

                 

                             −それ・・・は?−





−それはぼくがまゆらのことを─・・・・・−







                      −・・・・ そ。まだその程度の答え?

                          なら安心するわ

                          まだチャンスがあるからね−









        





 こんなに悩むなんて嘘みたいだよ、まゆら。

きみを大事にしているのは本当。でもさ・・・

「恋愛とかで見るのはまだ先で良いと思うんだ。」

今はまだ、混沌としても、いつかきっと出る答え。



「まゆら」

「なあに?ロキ君」

ほんの少し君の顔が赤いのはこの夕日のせいかい?

「明日から、またきなよね。どうせ暇してんだからさ。」

「・・・・。なによぉそれってロキ君が?私が?」

「・・・僕が、だよ。」

少し照れる。でもまゆら。来て欲しいと思うのは甘えかな。

「─・・・うん!」

嬉しそうな顔。それでもう充分だよ。その笑顔が側にあって欲しいんだ。

夕日に隠れてわからないよね。

僕の顔が軽く赤くなってるのは・・・さ。                   

  









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☆寅さんサマによるあとがき☆



どうも。

ロキ主役。それでもおかしいですともよ・・・

なんでこうなんでしょうね。

ロキさんとフレイヤさんの漫才が軽く入ってます?(笑)

まゆらに対して好きかどうかよりもっと混沌とした感情の

答えを出してあげた感じです。

玲也は少し大胆なってます。うーんビバレイヤ(謎)

文章がおかしいのは私の技術不足で、彼らのせいじゃぁありません。

それでは読んで頂いて有り難うございます。


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う〜ん、玲也ちゃん、あともう一押し!(笑)
こんな素敵なロキまゆ小説を玲也ちゃん視点で読んでしまうあたし。。。
にしても、ロキくんとまゆらちゃんのラストの会話が可愛いです。
魔ロキ本編にも出てきそうな雰囲気ですよね。
そしてビバレイヤ。
その言葉に今少しハマりそうです。
ビバレイヤ。ビバレイヤ。ビバレイヤ。
響きがイイっすねぇ。
でわ、ありがとうございました〜v





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