★ロキv玲也☆


幸せ4−向日葵の答え<前編>−
by.寅さんサマ









 



             向日葵は明るさだけじゃないんだ







 

水の乙女はその日何気なく陸に上がり空を見上げた。

ただ、それだけだった。彼女の瞳はそこから動かなくなった。

瞳の先にあったのは太陽。

その水の乙女の名はソレイユ。そして彼女が愛してしまった者の名は

太陽の神、アポロンだった−・・・





その日に限って俺は来たことの無い道を一人歩いていた。

ふと目の端に何かが写る。

写った場所を探すとそこにあったのは「向日葵のつぼみかこれ・・・」

たった一輪だけそこにいた花。まだ暗い空を見つめるように立っていた。

何だか妙に気になって見つめていると。

「あれ〜?光太郎君?」

呑気そうな声の主。そんなのすぐに分かるだろ。

「なんでこんな所歩いてんだ大堂寺まゆら」

「それはこっちのセリフよ。それにフルネームで呼ばなくて良いよ。

おかしな気分になるから」

そうやってすぐ頬を膨らませる仕草をする。まだまだガキの証拠だな。

俺が笑うのが気になったのか大堂寺は両手をガサガサと鳴らした。

「ん?なんだそれ」

コンビニの袋が2つ、重そうに揺れているのが分かる。

その中身はすぐにわかった。酒だ。

「パパがねぇあと3、4本買ってこいって言うから」

ほら、と片手を持ち上げてみせる。随分とでかい瓶だし女には辛そうだ。

「仕方ない。俺が手伝ってやるよ。渡しな」

そのまま手から奪うように持ち上げると道を歩き出す。

「あ、待ってよ。なんで道が分かるのよ〜」

勘だとも言いづらく何も言わずに歩を進めていると、隣にこいつはいた。

「光太郎君のお陰で随分楽だよ」

そう、微笑んだけど。









ソレイユは早速姉たちに報告しました。

「どうしてアポロン様は近づいてくれないのかしら」

姉たちは顔を見合わせると答えました。

「あのお方があれ以上近づくと木々は枯れ、水は干涸らび生物は

死に絶えるから。あの距離があの方の精一杯なのよ」と。

ソレイユはふうんと相づちを打つとそのまま黙りこくってしまいました。





「光ちゃんがここを訪ねるなんて珍しいねぇ。」

ロキは式神をいじりながら光太郎を見つめた。

「別に。そんなに俺が一人だと珍しいのか?」

頭を軽く掻くと、どっかりとソファーに座り込む。目の前には玲也がいた。

「・・・両手に華、か」

ポツリと光太郎は呟いたが誰もその声を聞くことはなかった。

しかし、玲也は声までも聞こえはしなかったがその顔が何か決心したように見えた。







ソレイユは次の日から毎日日が昇る前に起き、日が沈むまで太陽を見つめ続けまし

た。その度ソレイユは食欲を無くし、水も飲まず少しずつ壊れていきました。









別に、好きとかそういうんじゃない。ただ、あまりにあの時あいつは壊れそうに

なっていたから・・・

『よぉ。なにつったってんだ?』

『光太郎君。・・・ちょっとね。怖くって・・・』

『こわいって・・なにがだ?』

『私はここに存在して良いのか分かんないから・・・・・・・・』

あいつの顔には言葉のまんまの笑みが、そこにあった。

今にも壊れそうな寂しげな笑み−・・・

だから俺は提案したんだ。偶然にも手に入れてあったモノをタネにして。







ソレイユは日に日に痩せ衰え見るに耐えないほど弱っていきました。

「ソレイユ。お水くらい呑みなさい。そこにいてもアポロン様には届かないのよ」

姉たちがどんなに彼女を心配しても本人は全く聞きませんでした。

とうとう姉たちは強行手段に出たのです。

「ソレイユ、そこにいるんだったら私たちにも考えがあるのよ」







また何日か経ったあと俺はあの花の所に行ってみた。

途中から雨が降ってきたんで急いでいったんだ。

「大堂寺?」

そこにいたのは大堂寺まゆらだった。

雨に打たれてびしょぬれになってまでそこにいた。しかもあの向日葵を見つめて。

「・・・この花、咲かないのかな。

ずっと、このままなのかな。ー・・・私みたいに。」

涙が流れていたのかもしれない。それすら雨で分からない。

けど、明らかにおかしいことだけは確かだった。

「ねぇ光太郎君。私、やっぱりロキ君の何かにはなれないみたい。

ロキ君には玲也ちゃんがいれば、・・・・・・それで・・・・」

本格的に涙が流れ出したらしい。必死で隠してるんだろうが肩が震えている。

どうしたもんか。

仕方ないんだ、この場合は。

「そこにいると風邪ひくぞ。・・・お前が良いなら家で休んで行けよ」

普通なら嫌がるもんだが大堂寺は違った反応をした。

「・・・」こっくりと頷く。一瞬驚いたが連れていくと言ったら連れて行くべきだろ

うな。

だから俺は大堂寺の肩を抱いて連れていく準備をした。

その時つい思った。

ーこいつの肩って随分華奢だなーってな。 

                                  続





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☆寅さんサマによるあとがき☆



幸せシリーズ初の前後編。

何だかドキドキしてしまう展開ですね。

光太郎君は主役に合いませんね。やりづらいですホントに。

気付くと鳴神君と同じになってしまう!!

苦悩しますよ。光太郎君を主役にしようとしている方は要注意です。

(それはお前だけだ)

今回は光さんとまゆらのお話。(前編は)

後編はゴチャゴチャと混ざってきます。う〜ん変です。

途中彼が語ってないところがありましたが、玲也のあの言葉をいれるが

為に私が語ってます。あの言葉って・・・話しているんじゃないんですがね。

おかしいと思っても気にしないで下さい。これが私の精一杯(苦)

彼らが後半どう動くか楽しみにしていて下さいv(だから見捨てないで)

ちなみに所々出ているお話は向日葵の由来のお話です。

後半しっかりやるのでそこもお楽しみに。 

それにしても 段々題名が長くなっているような・・・。            

                     



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もぉっ、まゆらちゃんったらモテモテ。
可愛いからしょうがないんですけどね。
幸せシリーズって、毎回どこか神界の記憶とかみたいなのがあるからイイです。
今回のソレイユさん、どうなるのでしょ。
まゆらちゃんと同じくらい楽しみです。
ところで、微妙に問題発生。
どーしましょ。「まゆらちゃん=向日葵」が定着しつつある今日この頃。
あたしの書こうとしてるパロディ連載はロキvフレイヤさまで題名が「向日葵」。
題名、変えちゃおうかなぁ。
ここは多数派で「カーネーション」とか??
ま、どーでもいっかv
とりあえず寅さんサマの小説のが高級なので、あたしの小説は全然進まないんで、
今は考えないことにしましょう。
でわ、ありがとうございました〜v後編すごく楽しみに待ってます。





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