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目の前の君は本当に綺麗な微笑を浮かべて。

それが。

本当に。

何よりも愛しくて愛しくてたまらない。

たまらないよ。










Smile 〜side:H〜

















最近よく玲也ちゃんと会う。

そのワケは残念ながら僕の望むものなんかじゃなくて。

いわゆる、恋愛相談というやつだ。

あいつのことを話すときの玲也ちゃんは本当に可愛い。

泣きそうに悩んでる姿とか、嬉しそうに笑う姿とか。

本当に好きなんだろうなぁなんて思える。



よく執念深いだのなんだのいわれるけれど、それはあながち嘘でもないようだ。

それを知ったのは、玲也ちゃんと会うようになってからで。

可愛らしい笑顔であいつのことを語る玲也ちゃんは、明らかに僕を恋愛対象として見ていない。

それはものすごく感じる。

感じるけど、でも。

好きって気持ちは変わらない。むしろその姿を見るたび気持ちが大きくなってる気がする。

馬鹿みたいだ。



でもまぁ。本気の恋をすればみんなこんなもんかもしれない。

だって好きな人を毎日みれるんだから。幸せだよ、そりゃ。

実際、ほんの少しだけ空しくもあるけど、僕は幸せだし。

・・・・男らしくないのだ。

って、フレイに言われた。好きなら言え、だそうだ。

僕もそう思ったりする。のだけれど。

でもそれをしないのは、きっと玲也ちゃんは困ったような顔をするだろうって思っちゃったせいで。

彼女の笑顔が好きだから、困る顔なんて見たくなくて結局言えなくて。

ただ黙って玲也ちゃんの話に耳を向けることしか出来ない。

・・・ああ、僕って本当に男らしくないや。なっさけない。

そんな風に思って自嘲の笑みを浮かべる。



自分のことを情けなく思いつつ、ふと時計を見た。

そろそろ玲也ちゃんが学校から帰る時間だ。

もうそろそろ、家を出なきゃ。玲也ちゃんを待たせてしまう。

会ってまたあいつのことを相談されるのは正直辛いけれど、でも顔を見たいってのも事実だから。

複雑な気持ちで、今日も公園へと向った。



公園につくと、玲也ちゃんは既に僕のことを待っていた。

ふわっとした黒髪、優しい瞳、可愛らしい笑顔。

やっぱりすごく愛しく思う。



見慣れたはずなのに、でもやっぱり見慣れるなんてことはなくて。

見惚れていると、玲也ちゃんがこちらに駆け寄ってきた。どうやら僕に気付いたらしい。



挨拶をして早速話し始める。

話題は、もちろんあいつに関することで。

最近なんとなく恥ずかしくて燕雀探偵社にいけないんだそうだ。

あいつのとこなんて、行かないままでいて。

心の中で願いながらも、決してそんなことは口に出さない。嫌われたくないから。

適当なアドバイスをして、玲也ちゃんと別れた。

時間はおよそ5分。

その時間の短さが、どれほど僕のことをどうでも良いと思っているのかを示しているようで、少し寂しかった。

でも、そのわずかな時間であろうと。

あいつのことを話す玲也ちゃんはそれはそれは幸せそうに笑っていて。



僕は、玲也ちゃんの笑顔が好きで。

もちろん笑顔じゃない泣きそうな顔とか、困ったような顔とかも好きだけれど。

でもやっぱり笑顔が一番好きで、ずっとその笑顔でいてほしくて。

玲也ちゃんが微笑んでいてくれるなら、例えそれによって僕が不幸になっても構わないとさえ、本気で思う。

今、まさにそんな状況だ。



例え君の笑顔があいつに対するものでも。

例え君の笑顔が僕の大嫌いな奴に向けるものだとしても。

君がいつだって優しく微笑むのであれば。

君はいつだって輝くような微笑を浮かべるならば。

君が、それを幸せに思うならば。

それで、構わないんだ。僕は。



そんな風に思いながら、自分の家へと帰っていった。





明日も、君は優しく微笑むのだろう。

あいつのことを、話しながら。 





++あとがき。++

さって。そんなわけで『Smile』ヘイムダル視点です。

・・・ヘムってわからないですよね。ごめんなさい。

いや、ロキ様視点のほうを読めば大体分かるとは思いますけども!

・・・・わかりにくいですよね〜。うふ、文才ないなぁ(涙)

でもとりあえず早めに書けました。自分的にこっちもそれなりに納得の出来です。

ロキ様のほうと対になるように書いてみました。長さとか言葉とか。 



いやそれにしても、ヘムのがロキ様より可哀想ですネ。

好きな子から恋愛相談。うぅわ、ごめんヘム。



そういえば切なさをこっちで挽回したいとかいいましたけど、やっぱり出来てないですね〜。

アハ。・・またその内チャレンジしてみるんで。 







Smile 〜side:L〜



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ゆらさんトコのサイトでアップされてた小説お持ち帰りしちゃいました第二弾☆
切ない二本立てなんて、なんかもう幸せの絶頂きちゃってるかもなんですけど。
ヘム、君切ないわ。
読み終わった後、フツーにそう思いましたね。
ロキさま編と二つ一緒に読むと流れる歌みたいにサラサラしていて、
そこが切なさをよけいに強調してるんでしょうか。
そしてこの小説で密かにかおりが一番すきな一言。
『もちろん笑顔じゃない泣きそうな顔とか、困ったような顔とかも好きだけれど。』
これこそヘムですねっ!!!(歪)
いや、深い意味で書かれたものじゃないかもしれませんけど、なんかかおりの
頭の中のヘムと絶妙にマッチしちゃってました。。だって、ヘムだもの。(爆)
そして神様手玉に取ってる玲也ちゃん、お願いだから誰もいないところで密かにニヤリと意味深にわらったりしないでね。(激爆)
でも、ロキさまとヘムの気持ち、やっぱりちょっとはわかりますねぇ。
玲也ちゃんの笑顔には、誰であろうとノックアウトで満たされちゃいますものvv
ただそれが自分一人のモノにはならないっていうのが・・・・・・;;
ゆらさんサマサマ、やっぱ尊敬尊敬ですっ。
でわでわ、素敵小説2本立て、ありがとうございました〜vvvv