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ほら君が鮮やかな微笑みを浮かべてる。

それが。

本当に。

何よりも愛しくて愛しくてたまらない。










Smile 〜side:L〜














近頃めっきり玲也が燕雀探偵社に訪れなくなった。

理由は知ってる。

あいつがいるから。

だけど、僕の気持ちはそう簡単に変わるものではなくて。

むしろ会えない分余計に気持ちが強くなっているようで。



・・・・・これでも神界では『プレイボーイ』だなんていわれていた。

のに。

なんか今の自分はものすごく女々しくて。

自分でもちょっと、いやかなり情けない。と思う。



でもまぁ。本気の恋をすればみんなこんなもんだろう、きっと。

そんなわけで、話は戻るけど、僕は玲也に会いたいわけだ。

だったら会いに行け。

って、ナルカミくんに言われた。単純明快な彼らしい。

まぁ単純明快ではあるけれど、会いたいなら会いに行けば良いって僕も思ってたりする。

でもそれをしないのは、きっと玲也が困るだろうって考えちゃったせいで。

彼女の笑顔が好きだから、困る顔なんて見たくなくて結局会いにいけなくて。

でも会いたくて。顔がみたくて。

・・・ああなんか僕って本気で女々しい。



自己嫌悪をしつつ、頭の片隅でどうやったら玲也にばれずに玲也に会えるかを考えた。

・・・・・・んで、まぁでてきた結論は至極単純で。

でもはっきりいってこれを実行すると憎いあいつやフレイと同レベルなような気がする。それはかなり嫌だ。

けれど。

これ以外に方法なんてないと思うし。

今日一回だけだったら多分誰にもばれないと思うし。

っていうか、やっぱり会いたいし。

かっこ悪いなぁとかばれたら嫌われるよなぁとか思いつつも、やっぱり実行を決意してしまった。





というわけで、今僕は玲也の学校からの帰り道の公園にいるわけである。

何を実行するためかって、待ち伏せして姿を見るため。もちろん話かけずに遠くから見守るだけ。

世間一般でこの行動はストーカーというだろう。

実際やってる僕もこれをストーカーと言わずなんという!ってな感じで認めてる。だからこそものすごく

抵抗があったけれど。

でも会いたいもんはしょうがないし。

自分に言い聞かせるように心の中で思う。そう、しょうがないんだ。



そんなこんなでちょっとだけ公園で待ってると、案の定玲也が公園の中に入ってきた。

懐かしくて玲也の目の前に現れたいという衝動を堪えて、玲也をみた。

ふわっとした黒髪、優しい瞳、可愛らしい笑顔。

やっぱりすごく愛しく思う。



なんとなくほのぼのした気持ちで玲也を見つめていたら、突然あいつが現れた。

玲也はあいつに近寄って行って、そのままたって話し始めた。

ここですごく不満なのは、僕のいる位置からだと玲也の後姿とあいつの顔しか見えないことだ。

お前の顔をみにきたんじゃないんだよ。

心の中で毒づきながらも、そのまま2人を見ていた。

それから5分くらい後、ようやく2人は歩き始めて、そのお陰で玲也の横顔が見れた。

表情は、わかりきっていたことだけれども。

幸せそうに微笑んでいて。



僕は君の笑顔がすごく好きで。

そんな風に幸せに微笑んでいるところを見ると、こっちも思わず笑顔になってしまう。いつもそうだった。

僕は玲也の笑顔が本当に大好きで。

玲也が微笑んでいてくれるなら、例えそれによって僕が不幸になっても構わないとさえ、前から思っていて。

今、まさにそんな状況で。



例え君の隣にいる奴が僕じゃなくても。

例え君の隣にいる奴が僕の大嫌いな奴だとしても。

君がそれを望むなら。

君がそうありたいと願うならば。

君が、それで幸せならば。

それでも、いいよ。僕。



そんな風に思いながら、2人がいなくなった公園からでて、家への道を歩き始めた。





爽やかな風が、通り過ぎる。






++あとがき。++

一回書きたかったロキ様失恋話。(書きたがるなそんなもん)

頑張って会話一切なしっていうのに挑戦してみました。

いやー難しかった。でも楽しかった。

話的には結構お気に入りです。

でも最後が思ってたとおりに書けなかったなぁ。もっと切ない感じを出したかったのに。

ま、そこまで悪くもないかなーなんて思ったりもするので(うぬぼれんな)これはこれで良し、と。







Smile 〜side:H〜



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ゆらさんトコのサイトでアップされてた小説お持ち帰りしちゃいましたvv
マジでかなりイイ感じじゃないですかぁ?!!
切ないんですよぉ。
こんなロキさま見たの、たぶん・・・ってか絶対初めてでした。

『例え君の隣にいる奴が僕じゃなくても。

 例え君の隣にいる奴が僕の大嫌いな奴だとしても。

 君がそれを望むなら。

 君がそうありたいと願うならば。

 君が、それで幸せならば。

 それでも、いいよ。僕。』

この部分、
実は結構よく聞くフレーズなんですよね。
なのにすごく新鮮でキレイな文章に仕上がっていて、
たぶんそれはロキさまだからっていうのと同時に
ゆらサマだからっていうのもあると思います。
ありふれたストーリーとはちょっと違う、爽やかで優しいゆらサンの世界が
かおりは大好きなのですvv
切なくて辛いのにドロドロしないっていうのが本当に尊敬なのです・・・
Smile 〜side:H〜の方でもそれは同じですネ、ハイ。
ホントにホントにありがとうございましたvvv