★☆








太陽の石 by.寅さんサマ



今一つ、星が流れた。 「……綺麗ですねぇー」 玲也は、陶然と呟いた。自分の部屋にある、白いテーブルとアンティーク調の椅子。 その手には磁器のカップが握られていた。 「ロキサマと一緒に見られたら、もっと綺麗に見えるカモ……」 ほう、と人知れず溜息をつく。髪に飾られた大きめのリボンが揺れる。 「僕がどうかした?」 「……ッロ、ロキサマ?!」 いきなりの来客に、玲也は慌て、思わずカップを落としかけた。 来客であるロキは苦笑し、玲也の目の前に座った。何故やら包みを抱えて。 「ロキサマ……それ、何ですか?」 「ああ、これ?これはさ、玲也にプレゼントの品だよ」 にこにこと上機嫌にロキは包みを見せてみた。窓の外で瞬く星の賛美。 「れ、玲也にくれるですか?」 嬉しさのあまり、少々挙動が不審になっている。ロキは楽しそうに頷いた。 「まぁちょっとベタだけどね」 包みごと渡す。震える手で受け取ると、玲也は早速開けてもいいかと許可を得た。 包みから出てきたものは。 「……綺麗……」 玲也の手には収まらぬ、それでも小振りのガラスのドームで覆われた置物。 中で揺らす度に、ちらちらと白いものが舞い上がっては降る。 そして。 「かわいいですぅ」 真っ白な兎が二匹、セーターとマフラーをして寄り添い合うように立っている姿。 「すてきですね〜」 「良かった」 ロキは安堵の声を漏らした。え、と顔を上げる玲也に、ロキは優しい笑みを向ける。 「暫く会ってなかったし、なんか元気なさそうだったから……」 「心配、してくれたですか」 茫然と、玲也はロキを見た。そう言えば、彼はこの寒空の下上着一つ羽織ってはいない。 鼻が微かに赤い事実に気付き、玲也に申し訳なさが生まれた。 「そのドームの中にさ、オレンジ色の石が一個嵌ってるの分かる?」 「はい」 「それね、『太陽の石』って呼ばれてるんだって」 玲也は再び置物に視線を落とした。中央に確かに石が一つ、巧く嵌っている。 けれどその意図が分からずロキに答えを視線で問う。 ロキは穏やかな笑みを湛えたままに、言った。 「『太陽の石』は、人の心を照らすものだ。闇に射す光を思えばいいかな」 「心の闇を、照らす……」 光に当たっては鈍く輝く『石』。兎はその石の傍に居る。 ゆったりとした口調で、ロキは呟いた。 「玲也にも、光あれってね」 照れの姿は微塵にも無く、ただ心からの呟きと玲也は分かった。 分かったからこそ、嬉しさで涙が滲んだ。 「玲也?」 いきなり泣かれ、ロキは驚いて玲也に駆け寄る。そのロキに、玲也は微笑んだ。 「ロキサマのお気持ちが、玲也を温かくするです」 胸を叩いて、その結果、玲也は涙を流した。その姿を、ロキは素直に綺麗だと思った。 例えば此処で星が流れても、月がより一層輝いて見せても。 多分、この玲也の美しさには敵わない。そう、思った。 「……」 何の抵抗も無く、ロキは玲也の頭を抱き寄せた。その玲也は胸にドームの置物を抱く。 優しい時間だと玲也は思い、もう少しこのままであって欲しいと願った。 ロキの、穏やかな鼓動が聞こえる今は。まだ。 このままであって欲しいと切に願った。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: かおり様に捧ぐ、久々の「魔ロキ」です。 でも私がやると玲也が贋者臭いのは何故なのでしょうか。詰まる所、多分彼女を理解しきっていないからかな、と。 そんな事言ってもどうしようも無いです今更の如く。 因みに、ロキが玲也にあげたものは、私が欲しいなぁと思ったからで。玲也が喜ぶのかは謎。 そんなどうでもいいような事を交えつつ、此処まで読んで頂いて有り難う御座いました。 **********************************************************************************
わぁぁぁ、寅さんサマのらぶらぶんなロキ玲です〜vvvvv
玲也ちゃんを理解しきってないだなんてそんなッッ!
十分素敵に玲也ちゃんですってばvvv
ロキ玲第一人者のかおりが言うんですカラ間違いないッスよ☆ 太陽の石ですか、ステキです。。。
さすが寅さんサマは選ぶモンが違いますねッ!
ってゆーか、兎さんのドーム型の置物、かなり想像できちゃいます〜。
昔持ってたなぁ、アレ、水族館だっけ・・・なんて。
あーゆー可愛いの、玲也ちゃん好きそうですーvv
ホントならロキさまじゃなくてかおりがプレゼントしたいくらい・・・・・・(げふっ)
でもロキさま、絶対そーゆーの選びそうですよね。
玲也ちゃんのコトよく理解してそうですし。 そして。 >例えば此処で星が流れても、月がより一層輝いて見せても。

>多分、この玲也の美しさには敵わない。そう、思った。
そぉなんですよ、玲也ちゃんは可愛いだけじゃないんですっ!美しいんですよぉvvv あたしゎ耽美派です。(笑) やっぱり寅さんサマさすがです〜vv どうもどうも、ありがとうございました☆☆☆







back