そこは誰も入り込めない世界。
四つのバラの化身たちが、デュナン湖にそびえ立つ城に咲いていた。

ヴァンサンん〜。どうして私の鼻筋はこんなに美しいんだろう・・・ねえ、エスメラルダ?

エスメラルダ
ええ本当に。それで私、男性にもてすぎて困ってますのよ、ミルイヒ。

ミルイヒ大丈夫さ、私のこのファッションセンスなら。そうだろう、シモーヌ?

シモーヌ全くその通りだよ。今日の私の前髪のウェーブといったら、最高としか言いようがないね!

ヴァンサンいいねえ。

エスメラルダええ、本当に。

ミルイヒはっはっは!

シモーヌはっはっは!



ミルイヒところでシモーヌ。君が右手に持っている手鏡、どうしたんだい?

エスメラルダそういえば・・・いつものと違いますわね。

ヴァンサン新しく買ったのかい?

シモーヌああ、これかい?これはこのあいだ鉱山の方に行っていた時、泊まった宿で偶然見つけたのさ。その時私にはこの手鏡が私に「君に受け取ってほしい」と言っているように思えたんだ。私はその思いに応えるべく、持ち帰ったというわけさ。

ヴァンサンなるほど。どうりでよく似合っているわけだ。

エスメラルダとても美しい手鏡ですわ。

ミルイヒしかし、どこかで見たことがあるような・・・。

シモーヌそうかい?・・・そういえば、そんな気も・・・・・・。

ヴァンサンう〜ん。確かに。はて、何だったか・・・。

エスメラルダ・・・きっと、気のせいですわ。私には覚えがありませんもの。

ミルイヒ・・・そうだな。どうやら私の思い過ごしだったようだ。すまない。

ヴァンサン謝る事はないさ、ミルイヒ。

シモーヌそうさ、誰にでもあることさ。

ミルイヒそうだな。

エスメラルダそうですわ。

シモーヌはっはっは!

ヴァンサンはっはっは!


ヴァンサンおや、なんだか城の門の辺りが騒がしいね。

エスメラルダ・・・どうやら、わが軍のリーダーがティントから帰ってきたようですわ。


リーダー!大丈夫ですか、そんなにやつれて!?どうしたというのです!?

リーダーいやあ、ネクロードを倒して疲れたから、さあ、瞬きの手鏡を使って一瞬で帰ろうと思ったら、どうにもなく
してしまったようで、やっとの事で、帰って、き、た・・・・・・・・・。

!!!!!!リーダー!しっかり!?おい、リーダーをホウアン先生の所へ運べ!!!

リーダー!!!

しっかりしてください!!


ヴァンサン心の友が帰ってきたのだから、駆けつけたいところだけど、彼も今は休みたいだろうから、遠慮しておこう。

シモーヌそうだな。今は、そっとしておこう。

エスメラルダそうですわね。さあ、もう語らいに戻りましょう。私、あまり騒がしいのは嫌いですわ。

ミルイヒそうするとしよう。

ヴァンサンはっはっは!

シモーヌはっはっは!


BACK