午前7時3分
(そんなばかな……)
私はもうとっくにその話題がおわったニュースをしばらく見続けた。
しかし、それに関連するニュースはもう出なかった。私はすぐにパソコンを立ち上げて念のためみんなにメールをおくり家をでて学校へいった。
学校へ行くといつも通り友達が私に声をかけてきて休みの時の話をした。私はまず
昨日の爆発音のことを友達にに聞いたが停電はあったが誰も
そんな音を聴かなかったと言われた。EBの世界へ行ったことの話を
したかったが(多分信じてくれないだろうけど)言わなかった。
昨日ふぇるに叱られたばりゅは私に知ってるかぎりのEBの世界のことに
ついて話してくれた。(もっとも全部なんて覚えられなかったが)
ばりゅの話によるとEBの世界へは誰でも行けるわけではない
ということだ。たとえばフロッピーを第三者に貸してEBの世界へ行かせようとしてもどうやら何も起こらないらしい。だからEBの世界の話はあまり人には話しちゃいけないっとまず最初
にこれを言われた。
(っていうかばりゅはこれを身をもって経験したらしい。おかげで大恥
かいたそうだ)
つぎに普通にEBをやると能力的に勝てない相手でもEBの世界に行けばテクニックで多少の能力差は埋められるらしい。しかし、その分時間がかかるので熟練度を上げるだけなら普通の世界で戦闘をしたほうが時間がかからずいいらしい。あとEBの世界で死ぬことはないといわれたが病気と寿命だけは例外ということだ。つまりガンなどで残り3ヶ月の命ですといわれて
EBの世界へ行っても結局三ヶ月で死ぬということだ。あと怪我なら治ると言ったがEBの世界に行くにはかなりの精神力と体力を消耗するので瀕死の怪我を現実でしてEBの世界に行くと結局死んじゃうのだ。ほかにもいろいろと聞かされたが今はこれぐらいしか覚えていない。そうこうしているうちに授業が始まった。しかし、頭の中はやはりEBの世界のことだ。授業
もろくに頭に入らずこのときは早く家に帰りたかった。(朝のニュースのことはすっかり頭からなくなっていた)
午前11時31分
授業中なのにいきなり放送が鳴った。それまでボーッと半分寝ていた私はその放送
で目が覚め反射的にまわりを見た。みんなもすこし動揺しているようだ。
放送 『たった今政府からこの地区に避難勧告がだされました。よって今日の授業はこれで
終わりにしすみやかにこの地区から立ち退くように』
(避難勧告?なぜ?)
私はそのことで思い当たる節がないか考えた。結果として誰がどう考えても朝に見たEBの機体(?)が原因ということだ。私は授業がまだ完全に終わっていないのに教室をとびだして廊下を全力で走り学校をでた。そんな私を友達たちは
友人A『戻ってこ〜 い』
と言ったり
友人B『どうしたの?』
と呼んだりしたがそのときの私の耳には届かなかっ た。
午後0時4分
私は非難勧告が出ているにもかかわらずPCを立ち上げた。すでに家族はメモをのこして非難していたので冷蔵庫にはいっていたプリンを勝手に食べながらメールチェックをした。物音がしないなかPCのハードディスクの音が私を少し緊張させた。新着メールが一通届いていた。差出人はばりゅ
だった。わたしは少し悩んだ。そのメールにはあやしげな添付ファイルが
あったからだ。しかし、情報が今は少なすぎるのでメールを開いた。するとフロッピーを入れてくださいと警告文が出てきた。なんのフロッピーかはすぐにわかった。ばりゅからもらったあのフロッピーだ。
同じく午後0時4分
別の場所にいたふぇるも避難勧告をうけて家に帰ってきた。どうやら避難勧告はい
ろんな地域に出されているようだ。ふぇるも私とおなじくPCを
立ち上げた。ふぇる は無言でメールチェックをした。ふぇるのPCにも新着メールが届いていた。しかし、それは私が送ったやつしかな
く私がその時開いていたメールはふぇるには届いていなかった。
ふぇる「………。」
ふぇるはフロッピーをドライブに入れてそのままEBの世界に行った。ふぇるはフ
ロッピーを移動用ノートパソコンから取り出して自分の機体に
フロッピーをいれて乗った。そしてふぇるは突然言葉をはっした。
ふぇる「ついに現実世界に行ってしまったとは……。」
しばらく間を置いてふぇるは続けていった。
ふぇる「いるんだろ。でてこいよ。」
???「……………。」
すると突然何も無いところから一つの機体が現れた。それは機体というよりモンスターに近かった。その機体はふぇるの機体に向け攻撃を
しかけてきた。しかし、ふぇるに敵が攻撃してきた時にはもう後ろにふぇるは回り込んでいた。その瞬間を逃さずふぇるはメガ粒子砲を敵に向けて
発射した。それは敵の右腕の辺りに命中したがたいしてダメージはなさそうだった。敵はものすごいスピードでふぇるの方を向き誘導式メガービーム
サーベル取り出し それでふぇるに斬りかかった。ハッと気がついたふぇるはおもいっきり地面を蹴り後
ろへ跳んだ。しかし、誘導式メガビーム
サーベルはふぇるのわき腹の部分にダメージを与えた。そこからは
バチッと火花が飛んでいる。
(くそっ思った以上に手ごわい)
間髪入れず敵はふぇるに斬りかかった。がそこにふぇるの機体は
無かった。敵はふぇるがどこ行ったのかを探そうとまわりを見た。
ふぇる「下だ。」
ふぇるは冷たくそう言うとおもいっきり敵の誘導式メガビームサーベルを
持った右腕を蹴り上げた。敵の手から誘導式メガビームサーベルが離れ
宙を舞った。すかさずふぇるは高く跳んでそれを取り着地をする間に敵に
斬りつけた。敵はおもいっきり後ろにふっ飛び壁におもいっきり
ぶつかった。そうとうなダメー ジを負わせたようだがまだ敵は大破して
いなかった。
(まだHPが残っているというのか…)
ふぇるはENメーターを見た。この世界では武器を使うほかにも機体を
動かすことにもENをつかうのだ。だからふぇるのENはそろそろなくなり
はじめていた。
ふぇる「くそっもっとENを上げておくんだった…。」
敵はムクッと起き上がり今度はスナイパーライフルを取り出してふぇるに
向けて撃ちまくった。弾は一発、二発、三発と、どんどんふぇるの機体に
当たり確実にふぇるの機体にダメージを与えていた。これ以上当たり
つづければ大破してしまうと思ったふぇるは最後の力をふりしぼり弾を避け爆導索に武器を変えた。
ふぇる 「くらいやがれぇ」
爆導索はすべて敵にヒットして敵は大破した。ただその敵の機体は普通と違いもう
復活しなかった。ふぇる黙ってそれをみてしばらくそこで休息を
とった。そのころ私はフロッピーをドライブにいれてもう一回メールを
開いた。するとパソコンの画面が突然真っ暗になり私は少しあせったが
すぐに安心した。ばりゅ声がきこえてきたのだ。そしてそれと同時にばりゅがPCの画面から出てきたのだ。
ばりゅ 「よっあやっ。」
(『あや』とは私がある時使っていたHNでそのときばりゅとはチャットで出会ったのでばりゅからはあやと呼ばれている。昨日は黒猫と名のられたからなんとなく黒猫と呼んでいたらしい)
黒猫(あや) 「ばっばりゅ!?」
私はばりゅをまじまじと見た。ばりゅは私が言いたい事を察して話しはじめた。
ばりゅ「なぜオレが『PCの画面から出てきたか』だろ?」
私はばりゅの読心術はすごいなーと感心しながら興味深そうに答えた。
黒猫(あや)「うん。なんでPCの画面から出てきたの?」
ばりゅ「それはな、あれだ、そのEBの世界に行けるようになっただろう。
オレは自分のパ ソコンをEBの世界をとおしてあやのパソコンにつなげる
プログラムを作ったん だ。」
私の頭の中はクエスチョンだらけでばりゅに問いつめた。
黒猫(あや)「プログラム?そんなものをどうやってつくったの?」
ばりゅは少し考えてから話しはじめた。
ばりゅ「それは機会があったらまた話す。いいかよく聞けよ本題はここからだから。」
『機会があったら話す』という言い方に少しひっかかったが私はばりゅの
言う『本題』とやらを聞くことにした。
ばりゅ「あやっ今朝メールでオレにEBの機体の写真の事を送ってきた
よな?あれはあやが考えていたとおりEBの機体だ。」
黒猫(あや)「ええっ。」
ばりゅ「ただ普通の機体じゃない。あれはコンピューターウィルスと放置
プレイをしている人の機体が融合した姿なんだ。」
私はそんなバカなと思いプッとふきだした。しかし、ばりゅの顔は真剣
だった。私はばりゅに悪いと思いふきだすのをやめて質問をした。
黒猫(あや)「そんなことが実際にできるの?」
ばりゅ「……まぁできるから存在している言った方がいいのかな。それとこの地区に避難勧告がでただろう?」
黒猫(あや)「うっうん。」
ばりゅ「オレの地区も避難勧告がでた。ふぇるのところもでたらしい。なぜ出たかわかるか
?」
私はよこに首を振ってすこし弱めに答えた。
黒猫(あや)「わからないよ。」
ばりゅ「だろうな、けど避難勧告がでた地域っていうのは全部オレ達EBの世界に出入り出
来る連中がいる地域だけのようなんだ。」
少しをため息をついてばりゅは続けた。
ばりゅ「もうすぐ避難勧告が出た地域全部にそのウィルスと機体の融合体がオレ達を殺しに現れる。」
黒猫(あや) 「えぇぇぇぇぇぇぇっ。」
放置プレイ機体とコンピューターウイルスが融合した機体が黒猫(あや) 達を殺しにやってくるだって!そりゃ大変だ!どうする黒猫!
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