漆黒の巨大な怪物に、次々と矢が撃ち込まれる。
 怪物は動じず、煩そうにそれを一薙ぎした。
 その大刀に弓兵が何人か払われる。
 立ち向かう兵もいたが、甲冑に傷をつける事もできず蹴散らされ、踏み潰される。
 敵を捕らえた直後だというのに、士気が目に見えて落ちていく。

 クロウのウォプタルが走った。
「下がれッ! 奴の間合いから離れろッ!」
 言いながらも、自らは突進。
 ウォプタルの脚力を生かし、その一撃一撃を紙一重で避けていく。
 敵は巨大にして強大、されど、動きそのものは鈍い。
 ウォプタルが岩を蹴り、跳躍。
 クロウとアヴ・カムゥの視線が、水平に交わる。
「うおおおおおおおおおおおッ!」
 長刀が、首に食い込む。

 ブシュゥッ!

 醜悪な音。
 吹き出た赤黒い液体がクロウの身を染める。

「クロウッ!」
 ベナウィが叫ぶ。
 敏捷性で勝るとはいえ、アヴ・カムゥ相手に一人で立ち向かうのは正気の沙汰ではない。
 援護をしたくてもアヴ・カムゥ相手では頼れる将は、ほぼないに等しい。
 ……自分が、行くしかない。
 愛用の白いウォプタルに跨り、槍を握る。
 久しい感覚に、気迫が沸き起こる。
「聖上!」
 近寄る一人の兵に、ベナウィは厳しい目で返した。
 下がれ、と。

 ドガァッ!
「ぐぅっ」
 関節を狙って攻撃を続けていたクロウが、地面に叩きつけられる。
 アヴ・カムゥは大刀を振りかぶった。
「破ァッ!」
 ぐらり、巨人が傾く。
 ベナウィが、重心のかかった脚に斬り付けた。
「大将ッ! ここは俺に!」
 立ち上がったクロウが長刀を握り、叫ぶ。
 ベナウィは無言で槍を構えなおした。
 アヴ・カムゥはベナウィへと標的を変える。
 大振りな攻撃。
 ベナウィは、ウォプタルの首を二度ほど叩いた。

 ブォォォンッ!

 大掛かりな音。風が巻き起こる。
 槍を持って単身突撃した聖上の姿に唖然とした兵たちは飛ばされかかった。
 兵たちが目をやるもベナウィはそこにはいない。
 巧みな馬術で回りこみ、膝裏に槍が突き立てられる。

 突風で我に帰った一人の兵が叫ぶ。
「何をしている! 弓衆ッ、援護をしろッ!」
 声のすぐ後、アヴ・カムゥの頭へと次々に矢が降り注ぐ。
 砦の真上に潜んでいた者の中には、敵の逃亡を想定し、追討する役目を持つ者もいた。
 漆黒の甲冑には普通の矢は通らない。
 が、巨大すぎる故に甲冑で守れない関節もまた大きかった。
 次々に関節に矢が通り、アヴ・カムゥの動きが鈍くなる。

「な、なんだ……!?」
 捕らえられた盗賊から、そんな言葉が漏れる。
 無理も無かった。
 巨大な怪物を目掛けて突っ込んでいく姿は、勇敢と言うより無謀に等しい。
 野盗の中には、アヴ・カムゥとの戦いが原因で落ちぶれた者もいた。そういった連中から
すれば、トゥスクルの兵の行動は信じ難いものだった。

「クロウ、まだ戦えますか?」
 いくらか汗をかいてはいるが、涼しげな顔でベナウィは言う。
「俺一人でも十分なくらいですぜ」
 叩きつけられた際に出血した額を、汗とともに拭いながら。
「大丈夫か? 終わったら飯をたらふく食わせてやるからな」
 クロウは自分とともに痛めつけられた自らのウォプタルに声をかける。
 返事をするように、ウォプタルは高らかに嘶いた。
 長刀に、槍。
 どちらも久方ぶりの手応えのある獲物を相手に、歓喜の輝きを帯びる。

 跳躍。
 さらに、切り落とし。
「うおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉッ!!!!」
 刃がアヴ・カムゥの左腕を切り裂く。
 切断には至らなくとも、赤黒い液体が大きく噴出す。
「せいッ!」
 槍が、左腕の関節を貫く。
 と。

 メキッ、メキメキッ!
 ズウウウウウゥゥゥゥン……!

 重さを支えきれなくなった左腕が、地面へと落下する。
 一度は士気の落ちかけた兵たちの歓声が挙がる。
「操ってるのはシャクコポルの人間とは思えませんね」
 かつてシャクコポルの精鋭と戦ったことのあるベナウィが、小さく呟く。
 敵の動きは、どこかぎこちない。
 シャクコポルの兵が繰るアヴ・カムゥは、それこそ別種の生き物であるかのように精密な動
作を持っていた。が、今自分らが立ち向かっている敵は玩具のように機械的な動作しか見せ
ないのだ。
 シャクコポル以外の人間がアヴ・カムゥを操れるのかは定かではないが、自分の予想で間
違いは無いと思われる。しかし一つ、何かが引っかかる。

 アヴ・カムゥは動きを見せない。
 大刀を持った右腕がだらりと落ちる。
 クロウ、ベナウィともに動きを止める。
 敏捷性、小回りの利く騎兵相手では分が悪いと観念したのか。
 周りの兵たちはそう判断し、ベナウィたちに近寄る。
「聖上! クロウ様!」
「見事です!」
 賛辞とともに、ある者は怪我を負いながら、ある者は怪我人を背負いながら。
 ベナウィは向かってくる兵たちを見遣った。次に、クロウへと視線をやる。信頼する侍大将
は自分と同じく釈然としない表情を浮かべていた。


 玩具のように。
 人の形をした玩具。
 それはつまり、人形のように。
 人、形?


「来るなッ!」
 そう叫んだ直後、
 アヴ・カムゥの目が、紅色に輝く。
「オオオオオオォォォォォォォォォォォオオオオオォォォッ!」

 音が消えた。
 白い衝撃が、自分もろとも兵たちを飲み込む。

 何故、すぐに気付かなかったのか。
 白い仮面を被り、理性と引き換えに絶大な戦闘力を得た者たち。
 戦闘力こそ脅威であったが、理性が無い故に戦うしか出来ぬ者、否、出来なくなった者。
 かつて神の手足となって自分たちの障害として戦った敵。
 今戦っていたアヴ・カムゥは、それとそっくりだったではないか。
 思いながら、意識は黒く塗りつぶされていく。

「ぅ、ぐ……」
 おそらく数秒程だが、気を失っていたらしい。
 ぼやけていた視界が少しずつ明らかになっていく。
 視線の先では、傷を負ったクロウが一人アヴ・カムゥと切り結んでいた。
「クロ、ウ」
 名を叫ぼうとして、血が噴き出た。
 折れた骨がどこかの臓器にでも傷を付けたか、と倒れながら思う。
 背後の兵たちに気を取られた時に、衝撃波を無防備に受けてしまった。自虐的な笑いが浮
かぶ。それさえも声を上げれば身体が痛む。
 槍を杖に、よろよろと立ち上がる。幸い、痛みこそあるものの四肢は十分に動く。
 愛馬ともいえる自分の白いウォプタルも死んではいない。
 立っている兵も多く見える。死者が少ないらしいことは幸いというべきか。
 ずるり、槍がどろりとした液体で滑る。当然と言えば当然だが、出血しているのは内側だ
けではなかった。
 既にぼろきれになった外套をさらに破り、右の手に巻き付ける。
「……く」
 自分の身に付けた具足すら重い。
 確かめる暇は無いが、傷はそう軽いものでもないようだ。

 もし、指揮を執っていたのが前皇ならば、
 もし、あの頼れる将たちがいたならば、
 現在の事態を防ぐことができていたのではないか。
 無いものねだりに過ぎないが、その思いは消えない。
 だが、だからこそ、

 自分の下に残ってくれた、もっとも信頼できる者を失うわけにはいかない。

 槍を握り、背筋を伸ばし、
「――――クロウッ!」
 痛む身体にできる精一杯の叫び。
 無機質な赤い瞳が、ベナウィを捉えた。



 禁裏の庭園でいつものように蝶とおいかけっこのクーヤは、突然足を止めた。
「……クーヤ様?」
 簡素な椅子に座ったままのサクヤは、その姿を見て立ち上がる。
 クーヤが一人で駆け回ることを突然やめたりすることは珍しくは無い。それでもサクヤは
クーヤに近寄らずにはいられなかった。
 クーヤの肩が、震えている。
 今は寒気を感じる季節ではない。では汗をかき過ぎて風邪でもこじらせたかと思う。
「ちょっと、失礼しますね」
 ゆっくりと近寄って、クーヤの額に手を当てる。
 熱があるかと思われたが、逆に冷たい。震えは止まらない。
「さくやっ!」
 クーヤはサクヤに飛びつく。不意なことで、サクヤもろとも二人は倒れ込んだ。
 上体のみを起こし、抱きついたクーヤも起こそうと両の肩に手をかける。するとクーヤは
幼子がいやいやをするように首を激しく振った。
 自分にまで伝わるような震え。得体の知れない何かに、心の底から怯えている証。
 何か自分にできないのか。否、自分にできることは何か。
「クーヤ、様」
 たどたどしく言いながら、そっと震える頭を腕で包んだ。



 どしゃり。
 また一人、兵士が倒れる。
 クロウがアヴ・カムゥの動きを引き付けていた動きは時間稼ぎ以上の成果があった。衝撃
を生み出した後、右腕に握っていた大刀はぼろぼろと崩れ去った。何度も岩に叩きつけ、刃
には亀裂が生じていたのだった。
 とはいえ、その巨体から繰り出される攻撃は斬撃だけではない。拳一つだけでも十分な殺
傷力を持っている。
 兵が斬りかかり、別の兵が矢を射る。
 衝撃波は諸刃の剣であったのか、黒い甲冑には目に見えて亀裂が走っている。

 ばきり。
 刀が折れ、その後、兵士が吹き飛ばされる。
 敵の巨体に踏み潰されるものも少なくない。
「皆、下がれッ!」
 声も枯れよとベナウィは叫ぶ。

 兵たちは止まらない。
 だが、ちっぽけな虫がムティカパに立ち向かうがごとく、次々と駆逐されていく。

「下がりなさッ……」
 血が噴き出す。
 ぼたり、ぼたり。
 荒い呼吸のまま、ベナウィはもう一つ深呼吸をした。
 無駄に兵を殺すような真似は、あってはならない。
「大将ぉッ!」
 クロウの叫ぶ声が聞こえた。
 先陣切って突撃した彼は、アヴ・カムゥの鉄拳を身に受けながらも未だ立ち向かっていた。
「悪いが、俺たちはその命令は聞けねぇッ!」
 バキィンッ!
 長刀と篭手がぶつかり合う金属音が響く。
「言っただろう! 「もっと頼ってくれ」ってッ!」
 ズドッ!
 バキィッ!
 何かが砕かれる音が、二つ。
「ッ! クロウ!」
 白いウォプタルは立てるかどうかといった具合。
 自分の脚で敵の下まで行かねばならない。


 刀を正眼に構えながら侮蔑を含んだような眼で、クロウが怪物を睨めつける。
「弱い者いじめは楽しいか?」
 無機質な赤い瞳は答えない。
 反応は、拳を振り上げ次から次へと立ち上がる兵たちを殴り飛ばすばかり。
「……俺の部下をいたぶるのが楽しいかって聞いてるんだ!」
 渾身の一撃が脚甲を割る。
 次いだ二撃目。脚が完全に切り離される。

 ズウウウウウゥゥゥン……ッ!

 脚を失ったアヴ・カムゥが倒れる。
「へへ、ざまあみッ」

 ドゴォッ!

 クロウの身体が吹っ飛ばされる。
 敵は倒れながらも鉄拳をクロウに浴びせた。
「クロウ!」
 ベナウィが駆け寄る。
 息は止まっていない。が思わぬ一撃が直撃し長い刀は柄本から折れ、ひびだらけの具足
ではどこかしら骨にも響いている可能性もある。戦闘の続行はどう希望的に見ても不可能。

「大将、こいつは、俺が……」
 息も絶え絶えにクロウは言う。
「何を」
「俺と違って、大将はここで死んじゃいけねえ人だ」
 主の言葉を遮り、満身創痍の肉体が再び立ち上がる。その手には倒れた兵の刃を握り、
「うおおおおおおおぉぉぉぉぉッ!」

 ブシュウゥッ!

 吼える。それとともに全身から血が噴出す。
 化物に一人立ち向かった時、敵の脚を切断した二連撃の時よりも、遥かに勝る気迫。
 倒れていたウォプタルも、呼応するように立ち上がる。
 駆けるウォプタル。
 雷のごときその俊足。生きていた兵たちは目を奪われる。
 クロウがまたがる。その重さも意に介さず、さらに加速する。

「おおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
 跳躍、そして大降りの一撃を振り落とす。
 ぎこちない黒い片腕は防ぐことも敵わず。

 腕が落ち、その下の黒い兜も割れる。
 音が、大きく響き、そして消えた。
 傷ついた兵たちにベナウィ、さらには野盗までもが唖然としてクロウを注視する。
 その身体が、ゆっくりと倒れるまで。


 クロウが目を覚ましたのは、既に禁裏に運び込まれてからのことだった。
 僅かな動きだけでも体中がずきりと痛む。どれほどの時間気を失っていたのかは定かでは
ないが、少なくとも運び込まれるくらいには時間が経過している。と、
 かたり、と戸の開く音。
「気が、ついたんですか?」
 聞き覚えのある優しい声に視線を向けると、そこにはエルルゥがいた。
「……姐、さん?」
 ずきりずきりとする痛みよりも、その光景にまず驚いた。とりあえず、まだ自分は

 もう嗅ぎ慣れた薬草の香り。開けたままの戸から入ってくる涼しげな風が心地よい。
「ずいぶん、無茶したんですね」
「面目ねえ」
 腕の包帯を代えてもらいながら、クロウは苦笑する。エルルゥ曰く、死んでても全くおか
しくない状況だったという。その治療師としての腕を知っているだけに、クロウには反論で
きるはずがなかった。
 それとなく他の兵について聞いてみると、自分が思っていたよりも被害は少ない。
 だというのに、クロウの表情は晴れない。
「俺があいつらに引けと言ってれば、もっと怪我人も死人も少なかったかもしれねえ」
 深刻な表情で、低い小さな声で。
 薬草によって緩和されているであろうが体中の痛みは激しく、しばらくはまともに剣どこ
ろか筆すらも握れそうに無い。
「……わたしは未だに戦のこととか、わからないんですけど」
 包帯を替えながら、エルルゥが口を開いた。
「たぶん、クロウさんが命令しても、みんな逃げなかったと思うんです」
「へえ、そりゃどうして」
 手を止め、クロウの眼を見つめ、

「それはクロウさんがいちばん解ってますよね?」

 誰かが死んでしまうのは悲しいことですけど、と顔を曇らせ言葉を続ける。
 それでも少しだけ救われたような気がして、クロウは微笑した。



「……」
 木製の手すりに手をかけ、サクヤは小さく溜息をつく。怯えたクーヤをなんとかなだめ、
寝室で休ませるまでにかなりの時間を要し、気がついたときには頭上にあった日は随分と傾
いた場所に位置していた。
 任された仕事は案外に少なく既に終えていた(だからクーヤとの時間が取れたのだが)ので
慌てることはなかったのだが、気がかりなことが一つあった。クーヤが怯えていたのもそれ
に拍車をかけ、どうも落ち着いていられない。

 傷ついた兵たちが運び込まれたのは、そんな時だった。
 國じゅうの治療師たちが急遽集められ、トゥスクルは一時ちょっとした騒ぎになった。兵
だけならまだしも、巻き添えを喰らった野盗たちまで治療をしろというのだから始末に終え
ない。手が空いているものを総動員し、ようやく今しがた落ち着いた所だった。
 忙しい時はそれにばかり気が回っていたが、落ち着いた今になって一つの考えが浮かんで
しまう。

 自分の考えが、逆に多くの血を流させてしまったのではないかと。

 サクヤは自分の手を見る。クーヤの世話や雑用など、自らの手でこなしていることの多い
ために綺麗な手とは言い難いが、血に塗れるよりも遥かにましな状態だと思う。
 叱責を受けるのが自分だけならばまだいい、問題は自分の立場にある。まがりなりにも國
の重臣の一人として数えられ、いきなり失敗からの始まりとあっては周りからもいい顔をさ
れないだろう。まして自分たちはもともと捕虜であるのだから。
 もし禁裏を出て行くことになったら、と最悪の想定をしてから大きくかぶりを振る。それ
だけは、絶対にあってはならないことだ。
「どうか、なさったのですか?」
 不意に声をかけられ、サクヤは振り向く。声をかけたのはベナウィだった。
「聖上!? まだ動いちゃ……」
「もう十分に休ませていただきました。それに」
 ベナウィは夜空を見上げる。黄金色をした満月が、見下ろしているかのようにくっきりと
浮かんでいた。
「せっかくの月夜ですから」
 言われ、サクヤもまた見上げる。他のことで頭が一杯で、全く気付かなかった。時折柔ら
かく風が吹き、サクヤの赤毛をさらさらと揺らす。そういえば、とサクヤは気付く。目の前
の皇からの誘いがあったのも、今日と似た夜だった。
 神様はどうもどこか意地が悪いようだ。普段ならば落ち着いて眺め、愛でたくなるるよう
な見事な月夜に、自分は二度も悩まされている。
「聖上に謝りたくて、その……」
 小心な自分が憎い。語尾に近づくにつれ声がどんどん小さくなってしまう。
「謝るようなことを、したのですか?」
 ざぁ、と葉音が立つ。
「あたしが聖上に進言しなければ、こんなに怪我人が出てくることは」
「野盗の捕獲に、奴らが持っていたアヴ・カムゥの破壊までできたのは事実でしょう」
 言葉を遮り、ベナウィは言う。
 しかし、それは全て結果のみを言っただけのこと。もしかしたら今頃トゥスクルは壊滅に
追いやられていた可能性だってあるのだ。
「敵は一枚上手でした。けれど、クロウがそれをひっくり返した。それだけです」

 ベナウィは薄く笑う。
 きっと、この人は本心からそう言っている。

「サクヤ、さん?」

 ベナウィの厳格さは知っている。だから叱責を覚悟していた。  ぼろぼろと、涙が頬を伝う。
 この方は皇だ。誰よりも、立派な皇だ。
 この皇の手足に相応しい人間になりたい。
 サクヤは深く、思い知らされ、そして願った。