2「うれしいことは突然に」
学校についた私は、教室の自分の机にうつぶせになって眠る。
「ねー、結。学校着いてすぐ眠るのはどうなの?」
前に座ってる松本 可憐(まつもと かれん)が、声をかけてきた。
「あー。私、1時限が終わるまでダメなの、目が覚めなくてぇ。」
「大丈夫なんかなぁ、この娘は・・・」
可憐は呆れ顔だ。私もこの低血圧びりには苦労してます。
「話はかわるけど。結さぁ、今度の日曜日、誕生日だったわよねぇ」
今日が金曜日、明日が土曜日、そして日曜・・・。
たしかに2日後は私の誕生日だ。
私が大きく頷くと。
可憐がニコリと笑顔を見せた。
そして紙袋の中に手をつっこみ何かを取り出そうする。
「じゃじゃーん!」
可憐が私の前に紙袋から綺麗にラッピングされた箱を差し出す。
「誕生日プレゼントだよーん。ちょっと早いけど。」
「えーっ!私に!?」
うなずく可憐。丁寧にラッピングを開けると・・・
「私が欲しかったカバンだぁ!」
ラッピングされた箱の中にはピンク色の小さなバック。
私が前から欲しがっていたブランドのものだ。
「あんた前から欲しがってたでしょ?」
「ありがとー!」
私は嬉しくて可憐に抱きついた。
「コレ高かったでしょ?」
「調理研究部みんなでお金だしあって買ったのよ。」
「えー!」
「だから、ちゃんとみんなにお礼言うのよ。」
私は何度もうなずいた。
調理研究部のみんながそんな事してくれるとは思わなかった。
たしか、金曜日は部活の日だ。よし、今日はみんなにお礼を言おう。
「ま、あんたに高い物買ってあげたんだから、私の時にはもっといいものお願いね。」
調理研究部は私を含めて8人。
うーん、タダより高い物は無いわね。
トホホー。

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