6「帰宅」
やっと帰宅することが出来た。
お母さんの話から抜け出す事ができた私は、急いで家に帰ってきたが時間は夜7時になっていた。
木曜日は母の仕事が比較的遅くなり、金曜日の夕食は私が作らないといけなかった。
いつもなら、この時間には夕食を用意し終わってないといけないのだが、
この時間から準備してたら9時ぐらいになってしまう。
「ごめんねー。翔!」
どたどたと駆け込み、リビングのドアを開けた。
中にはTVを見ている翔の後姿があった。
「いままで何してたのねーちゃん。」
声は、すこし怒っている。
あたりまえだ、腹がへったら誰だって怒るに決まっている。
「友達の家に行ってたのよ。なかなか帰るタイミング掴めなくて。」
「携帯は?」
言われて始めて気がつく。学校のカバンから携帯を取り出し、見ると着信履歴が3回。
先輩の家あがった時に、マナーモードにしていたので気がつかなかった。
「ゴメン、気がつかなかったよぉ。」
私は着信履歴を翔に見せた。
「・・・・」
翔はそれ以上だまりこんでしまった。
私は冷蔵庫の中を覗く。軽く食べれるような物は・・・無い。
しょうがない、翔の機嫌をとるためにも、美味しいもの食べさせなきゃね。
今日はコンビニはやめよう。
「今からじゃ、夕飯作るとおそくなっちゃうから外食にしましょう。」
黙り込んだ翔の肩を掴んで外に連れ出した。
夕食時の翔は黙り込んだまま、まだムッとしていた。

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