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日記−6 SIDE:エル 今日部室に行くと、珍しくあの女がいなかった 喜ばしい。久々にゆっくり過ごせたというものだ 部活の時間も特に話しかけられもせず、清清しいというもの ところが、だ 廊下を歩いていると、担任教師に呼びとめられた 何でも、我がのクラスの平均点を著しく下げている者がいるので 面倒を見てやって欲しいとの事 クラスの成績は、我が校の場合担任の成績に関わる 成る程、そういう事か こんなヤツが内申の評価を握っているというのも 中々に冷笑ものだが、世の中とはそんなものだろう ここで恩を売っておいても損は無いと判断した しかし、その生徒の名を告げられて私は再び後悔した 同じ部活になった事だし、都合も良いだろう、などとヤツは言う 一体何がどう都合が良いというのだ 頭痛薬が手放せそうにない 日記−6 SIDE:るい 今日 あのクソ担任に呼び出されたのよね。 ああ〜もう! 私あいつ大っ嫌い!!! どうせ私は勉強できないですよ。今度のテストもクラスで最下位でしたよ。 (でも、学年では最下位じゃないもん・・・) そうやってムシケラ見るよな目で私のこと見ないでくれる? 意地悪くメガネ上げたりしてさっ 何よ、あのメガネザル男!! 同じメガネでも、エルンストさんとは大違い。 エルンストさんはこんなこと言わないもんね それこそ月とすっぽん、豚にしんじゅだわよ。 ムカツクムカツクムカツク ふんだふんだふんだ! でも、そんなあの男もたまにはいいことするのよね〜 あのね、エッヘッヘ〜 学年トップをとった(今回も)あのエルンストさんに勉強教えてもらえだって! しかも、エルンストさんも了解済みなんだって! 「エルンスト君は非常に優秀だから、お前でもなんとかなるだろう?」 なんて、またしてもあの男は相変わらず失礼なんだけど、その後 「みっちりしごいてもらえ。なんなら家庭教師なんてどうだ?」 だって! 家庭教師 家庭教師 家庭教師 家庭教師 家庭教師 vvv 私、その言葉にびっくりして思わず、「何言ってるんですか!」って担任の頭はたいちゃった。テヘv そしたら、なんかすっごくあわててたけど。 そんなに髪の乱れを気にするようなヤツだったかな? ま、そんなことはどうでもいいの。 問題はエルンストさんとのこれからよ! 私に勉強を教えてくれるってことは 嫌われてないってことよね ホントはちょっと心配してたんだけど 気のせいでよかったv 家庭教師かぁ・・・・・・ とりあえず、もしかしたらってこともあるし、この部屋掃除しておこうかなあ。 よしっ。やる気が出てきたぞーっ エイエイオー! 日記−7 SIDE:エル ・・・今日であの女に勉強を教え始めて1週間になろうとしている ・・・・・・・・まさかこれほどとは 大体集中力に欠け過ぎている。私が説明をし、解ったかと振りかえると 何故いつも呆けた様にこちらを見ているのか 現在は部活が始まる前と後に部室にて教える事にしている・・・が こんな事で休み明けのテストに間に合うのだろうか? これはあのクソ担任からの挑戦か? 私のプライドにかけても負ける訳にはいかない 今日はクリスマスはどうするのかと聞かれた キリスト教徒であるのかと問い返すと、違うという ・・・ならば何故気にする必要があるのだろう。さっぱり解らない 大体クリスマスは25日だろう。24日が一体何だというのだ 重ねて解らない 日記−7 SIDE:るい ああ、エルンストさんってやっぱり す・て・きv 今ね、エルンストさんに勉強を教えてもらってるの。 部活の前と後にね、もうるいったら、エルンストさんひとりじめvvv エルンストさんってね、近くで見るとすっごくお肌がきれいなの。 顔なんて白くて、つるつるしてて、大理石(って言うよね)みたいで、私の色とは大違い。 そうそう! それで思い出した!! さりげなくエルンストさんの腕に私の腕並べて色の違いを見てみたんだけどね。 エルンストさんったら けっこう毛深いのよ〜っ ちょーびっくりだよう、驚いちゃったよう。 でもね、そんなとこがますますす・て・きvvvvv るい、その男らしさにますますエルンストさんのことが大好きになっちゃった(はあと) ああ、あのうでにぎゅーって抱きしめられたいなあ・・・ キャー!!! 想像したら恥ずかしい私。ごめんねエルンストさん。こんな私で。てへ。 でへへ〜。(この笑い方は下品かな。だってそんな気分なんだもん。) きりがないかも。こんな話って。 そうそう、クリスマスよ。イブなのよ。なのにさあ、エルンストさん忙しいんだって。 それにね、びっくりしたんだけど、イブの いぎ も知らなかったみたい。 こんせつていねいに教えてあげようとしたら、なにか用事があるとかでどっかいっちゃったんだけど。 あ〜あ〜。予定は未定ってよくいったもんよね。仲良くなってきたからうまくいくと思ったのに。 あ! もしかしてそんなこと言って他の子と・・・? ・・・だったらどうしよう。 もてるもんね。エルンストさん。ファンの子だっているんだもん。 頭いいし、かっこいいし、誰にでも親切で優しいし。 そうそう、それでね。エルンストさんって優しいでしょ。 それなのにこのところいつも怒った顔しか見てない気がするなあ。 だから最近こう、まゆとまゆの間にたてジワが目立つようになったのよね。 忙しいのかな。嫌なこといっぱいあるのかな。 そんな大変な時に私の勉強を見てくれるんだもん。やっぱり優しいよねえ。へへへ。 なので、クリスマスプレゼント。 当日は会えないみたいだから、終業式の日にあげたんだ。 そのついでに、エルンストさんの誕生日と日の出と初もうでの予定を聞いたんだけど、 ぜ〜んぶ「予定があります予定があります予定があります。」 って言われちゃった。 は〜。仕方ないか。もっと早く言えばよかったかなあ? ま、今回はあきらめよう。 というわけで、せめてもの私の気持ち。気に入ってくれるかなあ。 「足ツボ100選」 この本を読んで、エルンストさんがストレス解消してくれるといいと思って。 なんなら私が押してあげたいわ・・・なんてねv でへ。 日記−8 SIDE:エル 疲れた・・・・ この疲労感は何だろう なにはともあれ冬休みに入った ここ数日は穏やかに過ごす事が出来たというもの しかし何故この時期、どこもかしこもクリスマス騒ぎなのだろう どう見ても関係無い者が大半であると思われるのに ・・・・・まあいい。 しかし、あの女、ちゃんと勉強してるんだろうな? 終業式の日、要点を纏めたノートを渡した あれを全て暗記すればテストなど容易な筈だ それにしても・・・勉強を教えた礼だと言って渡されたあの品 ・・・・・・・・・・・・・・・・どうしろと 日記−8 SIDE:るい 今日はエルンストさんの誕生日なの。 おめでとーエルンストさんvvv そういうわけで、今日エルンストさんのお家に電話したんだ。 終業式のとき忙しいって言ってたからいないかもしれないって思ってたけど ちゃあんとお家にいたんだ。うふv そういえば エルンストさんと電話でお話ししたのなんてはじめてかも。 これって初体験ってやつ? きゃっ るいったら ダ・イ・タ・ンvv それでね、最初に電話に出てくれたのがエルンストさんのお姉様だったの。 なんでわかったかっていうと、むこうから私は姉だって言ってきたから。 びっくりしてあわあわしちゃった。 最初の言葉がまたすごいのよ。 「今日エルンストあてに女の子から電話来たのってあなたで5人目よ」 なーんてお姉様にうんざりした声で言われて、しかもその後にね 「あんなやつどこがいいんだか」なんて言うから思わず 「全部です。全部好きなんです!」ってつい力入れて叫んじゃった。 もう、その時は「あ〜、やっちゃった〜」って思ったよう。 お姉様相手にそんなこと言って、生意気って思われたかもって。 ほら、ことわざにあるでしょ。大将より先に馬殺ってまえってやつ。 それでまずいなあって、あちゃ〜って思ったんだけど。 でも、さすがエルンストさんのお姉様をやってるだけのことはあるわよね。 その後、なんか大笑いされちゃって「あんたすごいわね」言われて 「あいつはひねくれ者だし、難しいやつだけどがんばんなよ。応援するからさ。」 って言ってくれたのー! るいうれしい。ほんとうれしかったよ。 これでお姉様のおすみつき。ますますがんばっちゃうんだからーって思って それでその勢いでエルンストさんにかわってもらったんだけど かんじんのエルンストさんとは、今回もあんまり会話がはずまないのよね。ふぅ。 誕生日おめでとうって言ったのに 「それはどうも。それはいいとして」 ってなんなのかしら。自分の誕生日なのに。・・・照れてるのかな? きゃっ☆ んで、その後エルンストさんにもらったあのノートちゃんと見とけって言われてー。 じまんじゃないけどあのノート、ひまさえあればいつも開いてるんだから! エルンストさんの字ってきれいでうっとりしちゃう。うふふ。 まあ、ラヴラヴ初電話はそいでおしまい。足ツボ100本の感想を聞くひまもなかったよ。 なんかあっさりだし、信用されてないよねえ、私。 でもいいんだ。一応一歩前進でしょ。お姉様とお話できたし、エルンストさんと初電話しちゃったし。 今日はいい夢みれそうv 日記−9 SIDE:エル 何だというのだ一体 大体誕生日などというものは、太陽暦にのっとった 暫定的に定められた時間の区切りでしか無い それが果たしてそれ程目出度い事なのだろうか 昨日は朝からやたらと電話がかかって来た 姉がやたらと律儀に取り次いでくれるのは、嫌がらせでは無いだろうな そしてあの女からもかかって来た・・・ そんな事をしてる暇があったら、英単語の一つでも憶えろと言いたい しかし、何故か姉は気に入った様子 その思考は我が姉ながら良く解らないが、珍獣を愛でる様なものであろうか そういえば、テレビに出ていたヒゲイノシシを可愛いと言っていたしな・・・ まあいい、もう寝る事にする 日記−9 SIDE:るい あけましておめでとー!!エルンストさんvv なーんて言ってみたりして。るいの声、届くといいのになあ・・・ エルンストさん、今頃何してるんだろ。 初日の出見たかな。初もうでも行ったのかな? ああー、エルンストさんにお参りされるなら、神社になるのもいいかもv 両手を合わせてしんけんにお祈りするエルンストさんって素敵よね、きっと。 それより、じょやのかねの方がいいかな? ゴーンって、きゃーって(私ってもしかしてバカ?) あーあ、エルンストさんに会いたいなあ・・・ 本当だったら今頃、学校のドームの中で、エルンストさんと愛を語り合っていたはずなのに。 どうして、合宿延期しちゃったのかな? 会いたいよー、エルンストさーん。もう泣いちゃう。え〜んえ〜ん。 そんな私は今日も、エルンストさんがくれたあのノートを見て過ごすのです。 でも、これ、もうエルンストさんに見せれないな。 だってこないだ、ノート開いたままつい寝ちゃって、いっぱいよだれたらしちゃったんだもん。 せっかくの愛のノートが・・・字がにじんじゃって・・・ まあ、そんなこともありつつ、こうやってながめると やっぱりきれいな字よね。真面目なエルンストさんらしい字。 ・・・そういえば、思い出したんだけど、エルンストさんのお姉様 この前の電話のとき変なこと言ってたよね? 「あいつはひねくれ者だし、難しいやつだけど」って。 ひねくれ者って、エルンストさんのこと・・・だよね・・・? ひょっとしてお姉様の前でだけ、ひねくれさんになっちゃうのかな? ちょっと想像できないなあ。「難しいやつ」っていうのもわかんないなあ。 確かに時々わかんない単語言うことがあるけど、そのことを言ってんのかな。 えへ、でもさ、見てみたいかも。意地悪エルンストさん。 ひねくれエルンストさんとか、ちょっとかわいいかもv お姉様とは気が合いそうだし、もっと仲良くなって エルンストさんのこと教えてもらおうっと。わーい。 日記−10 SIDE:エル 普段日の出に興味の無い人々が、一月一日に限って興味を持つのは不思議なものである 誕生日に電話のあった人々から、それでは日の出を見に行かないかと言われたが 何が「それでは」なのだろうか? では元日の日の出時間は何時なのかと問えば、皆一様に口を噤んでいた 見たいというからには、時間ぐらい調べるものでは無いだろうか? 今年は合宿も延期したため、学校の天体望遠鏡からの観察を試みた 人もいないし、中々の好条件であった 他にも観測に良い場所はあろうが、あれだけの人込の中に紛れる気は無い 私が言えば、鍵など簡単に手に入る こうゆう事でもなければ、副会長などというかったるいものをやっている意味は無い それはいいとして、今日は休み開けの試験であった あのクソアマに出来はどうだったかと聞くと 何故か目を逸らした。 ・・・何故目を逸らす必要がある?大変いやな予感がする 日記−10 SIDE:るい HAPPY BIRTHDAY私! ・・・はぁ、むなしい。 ハッピーなはずなんだけど、全然ハッピーじゃないの。 ああ、もう、エルンストさんにかんっぜんに、嫌われちゃった。 この前のテストの結果がね、すんごく悪かったの。 今までで最低の成績。 戻ってくるテスト、どれもこれも目をおおいたくなるのばっかりで 国語とか社会とかはそれほどでもなかったんだけど よりにもよって物理が・・・数学が・・・今まで見たこと無い点数だった・・・ こんなのエルンストさんに見せられないって思って 休み時間になるたんびに教室から逃げてたんだけど とうとう昼休みに「どこに行くのですか?」って首根っこ捕まえられちゃって、バレちゃった。 「なんですか、これは・・・」 「テヘ。」 「テヘ、じゃありません。」 やっぱりかわいこぶってもダメだった。 エルンストさん、私のテスト持つ手がちょっと震えてた感じ。 そして、そのままふらふら〜ってどっかいっちゃった。 やっぱり、教えてもらってるときにエルンストさんの顔しか見てたのがいけなかったみたい。 だってあんなに近くで見れる機会なんてめったにないじゃない。 だからさ・・・つい、ね。 エルンストさんが側にいてくれるのがうれしくって、全然勉強してなかったんだよね。 エルンストさんが作ってくれたノートもながめてるだけだったし。 私ってどーしてこんなにバカなんだろ。 エルンストさん、優しいから私のすんごい点数見ても怒らなかったけど ほんとはあきれてるよね。 予定ではさ、すっごくいい点とって 「よくがんばりましたね。」 「エルンストさんのおかげです。・・・実は今日、私の誕生日なんです。」 「では、私から何かプレゼントさせてください。素敵なあなたの生誕を共にお祝いしたいのです。」 「キャ☆ エルンストさんったらv」 となるはずだったのになあ・・・ せっかくエルンストさんが教えてくれてたのに、私が全部だいなしにしちゃった。 もう教えてくれないよね・・・ とりあえずおバカな私の頭を殴っとこうっと。 ボグッ(←効果音) ドガッ(←物足りないので壁に激突してみた) こんなもんかしら。ふぅ。 まあ、落ち込んでてもしょうがないよね。ぜーんぶ私が悪いんだもん。 とにかく、明日は謝らなくっちゃ。 絶対絶対、きちんと謝ろう。許してくれるかわかんないけど。 |