エルとるいとランデーとれいの日記

パート6


最早本編に食い込み日記 SIDE:ランデー

いやー楽しかったよな
何がって?テニス合宿だよテニス合宿!!
あれ?俺誰に言ってるんだろう。アハハ!
とにかくさ、エルンストさんとテニスに行こうって話をしてたら
るいさんとれいちゃんも来るって言うんだよ
折角だもの、やっぱ泊まりで行きたいよな!
それで、前にたまたま街でエルンストさんのお姉さんと、ジュリーさんに会って食事した時に
ジュリーさんがペンション経営してるって聞いたのを思い出した
泊まりたかったらいつでも連絡してくれって言われたから、早速連絡したんだ
ペンション光』だってさ!ジュリーさんにぴったりな良い名前ですねって言ったら
何だか凄い上機嫌になって、もう良いって言うのに随分おごってもらっちゃったよな。あの時は
お姉さんが俺を呆然と見てた気がするけど、きっと気のせいだよな!!

それはともかく、やっぱ集合は早い方が良いよな
楽しい時間は出来るだけ長い方が良いもんな!!
それでも、電車の始発とかの関係もあるから、5時ぐらいか?
っと思って皆に伝えたら
るいさんは『オッケーオッケーどんと来いよ!!』
って嬉しそうだったし
エルンストさんは『了解しました』
っていつも通りだったし
でもれいちゃんは固まってた。やっぱちょっと遅かったかな?

当日は思わず2時に目が覚めちゃってさ
ま、早起きした事だしと軽くランニングしてから待ち合わせ場所に行こうと思ったら
何時の間にか着いてたよ。念の為荷物持って出て良かったよな!!
しばらくしたら、るいさんがやってきて
「あんたもう来てたの?電車あった?」
って聞くから、走って来たって答えたら何だかマジマジ見られたよ
今度一緒に走りますかって聞いたら思い切り首振ってた。気持ち良いのにね!アハハ!!

次にエルンストさんが来た。さすがエルンストさん普段着もキマってるよな!!
すぐにれいちゃんも来て、出発になった。時間前集合って、やっぱ皆楽しみにしてたんだな!!

何時に来てくれても構わないって言ってもらってたから
すぐにペンションに向う事にする
すっごく目立つ看板だったからすぐに解って助かったよ。さすがジュリーさんだよな!!

で、早速テニスしようと思ったら、るいさん聞いてないって
そういえば、ラケット持ってないと思ったんだよな
俺は言ったんだけど、るいさん聞いて無かったんだな
そういえば良くぼーっとしてるし。ま、オッケーオッケー!!
ジュリーさんの所へ行ったら、『ならばこれを使うが良い』ってラケット貸してもらえたよ!感謝!!
どうやら、ジュリーさんの私物みたいだ。何となくそんな気がする
それを気前良く貸してくれるんだから、ジュリーさんって良い人だよな!

じゃあ軽く打ち合おうって話になって、とりあえず男女で別れてウォーミングアップ
そしたら、エルンストさんすげぇ上手いんだ!
「サーッ!!」
って言うかっこいい掛け声と共にサーブが繰り出されて
リターンするとすごく直線的で無駄の無い動きでボールが返って来る
「どうしてそんな風に動けるんですか?」
って聞いたら
“ボールがラケットに当るスピードと角度から計算して、予想されるポイントまで最短距離を移動すれば良い”
って事だったよ。さすがエルンストさん!!
ガットが水色だったからさ、ひょっとしてコーディネートしてるのかって聞いたら
ニヤッと笑ってたよ。さすがだよな!眼鏡止めもブルーだし!!
カラーコーディネートはオシャレの基本だよな!!俺も見習わないと!!


途中でダブルスにでもしようかと思ったら
隣は隣ですごく楽しそうでさ。邪魔してもあれだしと思って、軽く試合してたら
あっという間に夕方だったよ

ペンションに戻ると、少しは手伝うつもりだったんだけど、もうエルンストさんのお姉さんが来てた
エルンストさんは知らなかったみたいだ。きっとお姉さんは黙ってて驚かそうとしたんだな!!
姉弟仲良いよな!エルンストさんとこって!!
お姉さん達が作った夕飯もすっげぇ豪華で美味くてすげぇ満足!!

随分安くしてもらってるし、知り合い何だから後片づけぐらい当たり前だよな!!
4人でやればあっと言う間だし
るいさんは途中何だかぼーっとして、その度にれいちゃんに怒られてた
そういえば、こうゆう時は早起き出来るんですね。って言ったら
『ずっと起きてたに決まってるじゃない!!』
だってさ。決まってるんだね。アハハ!!
ま、それでテニスとかすりゃそりゃ眠いよな!!

その後は、お姉さん達はるいさんとれいちゃんを連れてどっか行ったみたいだ
そしたら、背後にジュリーさんがいつの間にか立っていた
『そなた達、少し付き合わんか』
て事だったんで、ジュリーさんの部屋に行ったんだよな
そっからは、凄い星空が見えてエルンストさんも嬉しそうだった

何でも、ジュリーさんは悩みがあるらしくて
お姉さんの趣味が悪いって事らしい
『このペンションの名前と看板を変えろと何度言われた事か』
だってさ。色々大変だよな!!
でも、ほら、人の趣味って千差万別だし、そのうちきっと解ってくれますよ。って言ったら
『そうだと良いのだが』
って溜息付いてた
それから、エルンストさんに向かって
『あれの料理はいつもあの様なものか?』
って聞くんだ
『ええ、普段は勿論フルコースではありませんが』
ってエルンストさんが答えたら、何だかすげぇ考え込んでた
『あ、しかし、姉は貴方に対して料理を作る時だけはどうやら気合いが違う様です』
って言った途端、ハッと顔を上げて何だか凄くショックを受けたみたいだった
何だろうな?

それはともかく、ジュリーさんとも色々話が出来て有意義な合宿だったよ

それで、この時の話を同じクラスのゼヘルにしたんだけどさ
あ、そいつはクラスの問題児って言われてるんだけど、理系の成績は抜群で
乱暴者だけど、そんなにやなヤツじゃ無いと思ってるんだけどさ

話を聞き終わって
「で?」
って言うんだよな

だから楽しかったって言ったら
「オメー馬鹿じゃねぇの?それで翌日爽やかにさよならしたってか?
だからオメーは馬鹿だってんだよバーカバーカ」
とか言うんだよな
「どーいう意味さ」
って聞いたら
「それが解んねぇってのが既に大馬鹿なんだよ!このランデー野郎!!」
と来たもんだ

あ、もしかして誘って欲しかったんだろうか?
それならそうと言えばいいのに、全く素直じゃ無いよな!アハハ!!



最早本編に食い込み日記 SIDE:れい

まったく、ゼッタイ、どっか変なネジが巻かれてるんだヨ。
あの能天気で超カルいバカランデーってさ。

超カルい・・・でも・・・
ううん! ナニ考えてんの? ワタシ。
オカシイよ。でも、あれからずっと考えちゃってるんだよね。


今日さ、ゼヘルが言ったんだ。

「なあ、おめー、ランデーとペンションとやらに泊まったんだってな?」
「エ・・・?」

絶句したワタシに更に、ニヤニヤ笑ったアイツが追い討ちをかけてきてさ

「なに顔赤くしてんだよ」
「してないよ、ナ、ナニ言ってるの? ゼヘルくんってば」
「やめろよ、ゼヘル!」

振り向いたら、ランデーがすっごい怒った顔でゼヘルのこと睨んでた。

「れいちゃんを泣かせたら俺が許さないぞ!」

ワタシ、全然泣いてないんだけど・・・

「んあ? なんもしてねーよ! どこ見て言ってやがんだ、このウスラボケ野郎が!」

ホラ、ゼヘル怒っちゃったじゃん。
どうしてかこの二人って会うといつも喧嘩すんだよねー。
なんかワタシの目の前で低レベルの言い争い始めちゃって
バカバカしいから逃げようと思ってたら、ゼヘルが

「同じとこ泊まっといてなんもねーなんてオカシイんじゃねーの?」

って、言ったんだ。

「なんだよその目、気に入らないな、どこがおかしいって言うんだ!?」

ランデーは食ってかかってたけど、ワタシはトウゼンわかった。
そういえば、ランデーってシタゴコロっていうの? それがゼンゼンない。
この前、ワタシのこと好きだって言っておいて、ゼンゼンそんなそんな素振りないし。

もしかして、ワタシのこと、そういう意味では好きじゃない?

二人の言い合う声はドンドン大きくなってたみたいだけど
ワタシはそこを離れる気も、ケンカを止める気もおきなかった。


「いい加減にしなさい!」

え? ダレの声? って思って振り返ったら
担任のるば先生が今まで見たことがないくらい怖い顔をして立ってた。

周りのみんなも 時間が止まったみたいになっちゃって
誰一人として動こうとしない。
アタリマエだよね。今までどんなことがあったって怒鳴ったりなんて
ゼッタイにしなかったるば先生なんだもん。

「ランデー、ゼヘル、皆さんも、もうチャイムは鳴りましたよ。席に付きなさい」

ぞろぞろと無言のまま 教室内は机と椅子をひく音だけがしていて
すぐにシーンって静かになった。クラス中緊張の嵐。
だって、るば先生ったらあのいつもの
「よぉ〜」とか「ねぇ〜」とかがないんだヨ。
隣にいるゼヘルなんてびっくりするくらい背筋がシャキーンってしちゃって。
るば先生、皆をゆっくり眺めた後

「ではHRを始めましょうかねぇ〜」

いつものるば先生に戻った。
でも教室の雰囲気がそうそう変わるワケなくて
「るばセンセってコワイ・・・」で部屋中埋め尽くされてた。そしたら突然

「先生! さっきはすいませんでした。ほら、ゼヘルもるば先生に謝れよ」

見たら一番後ろでランデーが立ってた。
そしたら隣の席でゼフェルがガタンって大きな音たてて同じように立ち上がって。
ヤダ、また始まっちゃうじゃんって思ってたんだ。そしたら

「わりぃ・・・」

って、ゼヘルにしてはすっごいスナオでオドロキ。
目はゼンゼン下向いてたけどサ。

「わかればいいんですよぉ。さ、二人とも席に付きなさい。
あ、そうそう、れいさん」

突然ワタシの名前呼ばれちゃってもっとオドロイた。

「HR終わったら私の所に来てくださいねぇ。お話がありますから」

皆の同情の眼差しが集中した。



「話というのはですねぇ、今度私が地学部の顧問になったんですよぉ〜」
「え? ナゼ・・・ですか?」

あのバカ二人のケンカについて聞かれるのかと思ってたから
ものすご〜くホッとした。
でも、顧問ってこの前、あのチョーサイテーメガネザルに変わったばっかなのに。

「ああ、驚きましたかぁ〜? いや〜実はですねぇ〜、彼は胃を悪くしたみたいでね、
療養休暇をとることにしたそうなんですよ。ええ、ほんと、気の毒ですよねぇ。
それで、私が代わりに地学部の顧問になってくれと言われたという次第でしてね、
いやあ、私はほら、専門が世界史でしょう? 地学部っていったら、地層とか
化石とか、古代のロマンを追いかけることができるってもうほんと、嬉しくてですねぇ、あときょ・・・」

ワタシが止めなかったらきっとまーだしゃべるつもりだったんだよ。
「きょ」の後何を言おうとしたかなんてわかんなかったけど、
とりあえず、先生のドリーム壊してあげようと思って言ってあげた。

「ごめんなさい先生。うちは地学部ですけど、星しかやらないんですよv」

るば先生「ぇえぇ〜〜〜?」ってひどくショック受けてたケド仕方ないもんね。
なんたってエルンストセンパイの時からの伝統だもん。
エルンストセンパイが喜んでくれるからこれでいいんだ。

「仕方ありませんねぇ〜、はぁ〜〜」

るば先生、随分がっかりしてたなー。

絵に描いたように肩を落として、余分に小さく見える後ろ姿を見送った後
気がついたらすぐ側にランデーが来てた。

「話って何だったんだい?」なんて憎らしいくらいニッコリ笑って聞くから
「アンタに関係ないデショ」って答えた。なんかむしゃくしゃしてさ。そしたら
「あ、本当のれいちゃん登場だね! アハハ!」だって。ナニそれ? ワケワカンナイ。
あいつの言うことってホンット、意味フメイなトキがあるんだよね。



って、あれ? なんでこんな話になってんの? ワタシ。
今日はエルンストセンパイ(あえて他のヤツはムシデ〜ス)と泊まりで旅行したこと
を書こうと思ってたのに。

まあ、結果的にはフツーってとこ?
仲良くなったようなならなかったようなってカンジ。

朝5時だなんて非常識にも程がある集合時間に来させられたかと思うと
(たぶんランデーのせいだろうけど、だれもそれに文句言わないってどういうこと?)
テニスしたらヘタクソなるいセンパイにつかまるし
エルンストセンパイのお姉さんには初対面から「コギャル」なんて言われるし
なんか知んないけど皿洗いなんてさせられるし(ランデーが全部悪い!)
寝たふりしてたらホントに寝ちゃうし

もう計画丸潰れ!
なんの為に行ったかぜ〜んぜんわかんなかったよ。

ランデーなんかあの夜「おやすみー!」だってさ。かわいく手なんか振っちゃって。
ベツに! 期待してたワケじゃないよ。当たり前でしょ。
でもゼヘルにあんなこと言われたら気になるじゃん。
健全な青少年としてどうなのよ? ってコト。それだけ。

あ〜あ、バッカみたい。なんでワタシがこんなこと考えなきゃなんないのよ。
結局あいつはガキなのよねー。ヤダヤダ。
エルンストセンパイを見習って欲しいよ。ホント。



日記−22 SIDE:エル

どうやら、あのクソ教師は胃を悪くした模様
日々アドバイスをする度に顔色が悪くなって行った様にも思うが、まあ私の知った事では無い
代わりのるば先生は、博識の方と聞いているので楽しみである

先日テニスをしに、ペンション光に赴き
ジュリー氏の部屋に居た時、彼にこう問われた
『あれの作った、ハンバーガーを食したか?』
と。なので
『ええ』
と、答えると神妙な面もちで深い溜息を吐いた
『私は……一口食した時、私を呪おうとしているのかと思った……』
どうやら感想は一緒だった模様
『私が物珍しげに、ハンバーガーショップを見ていたのがいけなかったのであろう
 初めてあれが作ってくれた料理であったが、何故挽肉のブレンドにマトンを混入するのであろう
 しかも、スパイス類も各種多様な物が用いられていたが、あれはやりすぎでは無かろうか?
 ゼドアリーやレモングラスも入っていたしな……おまけにあのソースは何故ハーブソースなのだ
 あれだけでは無い、その後も……』

彼の語りはその後も延々と続いていた様だが、まあ私が食する訳でも無いので
関係のない事である

それにしてもあの窓から見えた星空は見事であった
やはり空気が違うと言うものであろう



日記−22 SIDE:るい

今日は体育祭だったの! すっごく面白かったー。
もう勉強がないってだけでどんなに楽しいか。
でもそれだけじゃないの! あのね 聞いて!

エルンストさんと手を繋いじゃったーv

あとね

るば先生とも手を繋いじゃったーv

なんかひっさしぶりにドキドキしちゃった☆

なんで突然ここにるば先生が出てくるかっていうと
最近、るば先生が地学部の顧問になったからなんだー。
で、実は私、あっというまにるば先生のファンになっちゃったv

るば先生ってね、すっごく優しくてすっごく頭いいの。
それにあの笑顔ときたら! なんか見ているこっちまで顔が笑っちゃう。
ちょっと小首を傾げるところなんかもう! もう!

これを他の男子とか先生とかがやったらすっごく変で気持ち悪いんだけど
るば先生だと許せるんだよね。なんだろうね、あれって。

そーだなー、あれをエルンストさんがやったら・・・
・・・想像中・・・
・・・更に深く想像中・・・
変だよね・・・変だけど・・・見てみたい・・・

ま、いっか。
とにかく! そのるば先生の手! いやー。
思い出しただけで顔が笑っちゃう。うへへー。

もちろん、エルンストさんの方がずっとずうっと好きだけど
るば先生も好きだな。すっごく好き。

だってね、ぎゅって、ぎゅーって握ってくれたんだよ、私の手を。
もうそれで、私のハートはるば先生のモノv
なんて、るば先生はそんなこと言われてもきっと困っちゃうだろうなって思うけど。


あ、そうだ。
なんでエルンストさんとるば先生、二人と手を繋げたかって言うとね
3年生の競技に借り物競争があったの。
で、なんか人数が足りないっていうから2回出たんだよね。

1回目、私の開いたカードは
「誰もが納得するようなめちゃめちゃ頭のいい人」

すぐピーンときたよー。
だって頭のいい人っていったらエルンストさんしかいない!
・・・と思って、スタート地点で待機しているエルンストさんのところに
行こうとしたんだけど、その時、応援席にいるるば先生を発見!

気が付いたら先生の手を引っ張ってた。

「先生! 一緒に来てっ」
「わわわわ私ですかあ?」
「そうです、私です! 早く、先生!」

フィールドまで出た後が早かったあー。
先生ったら逆に私をぐいぐい引っ張ってくれてさ。
私もけっこう足が速いほうなんだけど、先生の方がもっと速くてびっくり。
遅いのはしゃべり方だけみたい。

で、1位でゴールテープを切った私たち。
ああ、気持ちいいっ。
この瞬間が私大好き。
るば先生も嬉しそうだった。
でも、その後で先生、皆に責められてた。
「なんで違うチームを助けちゃうのー?」って。

そうなの。よく考えたらるば先生は白組。私は赤組。
先生の頭にはしっかり白いハチマキが巻かれてた。
でもいいもんね、違うチームの人を連れてきちゃいけないなんて
そんなルールないもんね。

そしてもちろん、課題「頭がいい人」はクリア。
誰が見ても一目瞭然だもんね。
「先生なんてずるいー、当たり前じゃん」って言われたけど、知ーらないっと。


次、2回目。
そしたらまた!
「誰もが納得するようなめちゃめちゃ頭のいい人」をひいちゃった。

もうこれは運命よね。今度こそエルンストさんの所へ。
さっきエルンストさんが1位でゴールしてたのを見てたから
今度はゴール地点へ一目散。
地面に体育座りしている水色頭を即発見。

「来て!」
「今度は私を利用する気ですか?」
「する気だよ〜ん(ちっ、さっきの見てたのか)」
「嫌です」
「なんで?」
「敵に塩は贈らない主義です」

そうなのよ。エルンストさんも白組。
ついでに言えばれいちゃんもランデーも白組。
私だけ赤組なもんだから、体育祭の前の日なんか、皆で私を
除け者にしてくれちゃったことを思い出したわよ。

「あっそ。ケチ、一生恨んでやる。明日にはその前髪がないと思いなさいね!」

エルンストさんの自慢の触覚(毎朝きちんとセットしてるって言ってた)
を指差して、人差し指と中指でチョキチョキ切る真似をしてやった。

「貴方は本当にやりそうですね・・・」

エルンストさん、そう言って立ち上がったかと思うと走り出した。

「ちょっと、待って!」
「何もたもたしてるんです!?」

そして手を差し出してくれた。

「早く! あのチームに先を越されますよ!!」

あのチームって、自分とこと同じ白組じゃんって思ったけど
なんか、そういうの関係なくエルンストさんって負けず嫌いみたい。

そして当然、私たちは1位でゴール。

「エルンストさんありがとう」
「いえ、やはり1番でテープを切るのは大変気分がいい」

なんだか満足そうで、最近見ることのなかった爽やかな笑顔。
その額で白いハチマキが光ってた。



次。楽しかったこと第二弾!


えへ、えへへへへー。
前々からずうーっと楽しみにしてたことがあったの。

ガ・ク・ラ・ンv

そう! エルンストさんのガクラン姿vvv
エルンストさんてば皆に押し付けられて応援団やることになっちゃって
エルンストさんに応援団なんて全然イメージが違うんだけど
一部の女子から声が上がっちゃって で

「いいですよ」

簡単に決まっちゃった。

うちの学校ってブレザーだから、まあそれもかっこいいんだけど
やっぱりガクランって特別なのよね。


でで

やっぱり、かっこよかったーvvv
特にるば先生!

あのね、最初エルンストさんを発見して、うわーって思ってたの。
もちろんすっごくかっこよくて長いハチマキが最高似合ってて。
でもその後ろから来た人、よく見たらるば先生で。
何回も何回もまばたきして、やっぱりるば先生で。

もうそこいら中、笑いの渦。
先生ったらガクランが似合ってるっていうか、生徒と変わんないっていうか。
よっぽどエルンストさんの方が先生っぽいんだよね。

私も笑っちゃって最初に全員がそろって挨拶する所を撮り損ねちゃった。
もう、誰もこのこと教えてくれないんだもん。
エルンストさんが言わないのはわかるんだよね。絶対そういうタイプ。
でもランデーも黙ってるなんてさ。すぐにしゃべっちゃいそうなのにな。

そのランデー。今日はキリッと引き締まった表情してる。
けっこうガクラン似合ってるし。ちょっと素敵にみえるから不思議。
ランデーの隣にいた銀色のツンツン頭の男の子も素敵だったな。
ちょっと「キカナそう」なところが魅力ってやつね。

そんなことを色々思いながら撮ってたら
このガクラン写真でデジカメのメモリー全部使い切っちゃった。
私ってけっこうミーハーなのかも。

でもやっぱり、エルンストさんを一番たくさん撮ってるんだよね。
後で確認したらそうだった。次がるば先生。
2枚差ってとこがるば先生ブームを表してるなって思うけど。


るば先生は優しいよね。

「一緒に撮ってください」って言ったらすぐに「いいですよ〜」
って返ってくるし。
あの笑顔を見てるだけですっごく安心して楽しくなっちゃう。

それにひきかえエルンストさん

「一緒に撮って」って言ったら「嫌です」だってさ。
今日は何を言っても「嫌です」しか返してこないんだから。
結局強引に撮らせてもらったけどね。
後で見たら、ムスッとした顔してた。ちょっと面白かった。

それをプリントアウトして、私の机の上に飾った。
その隣に、ガクラン姿でニコニコ顔のるば先生。


来月は文化祭。こっちも楽しみなんだ。
どれもこれも高校生活最後のイベントだもんね。
地学部でお店出すことになってるからいっぱいがんばろうっと。








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