エルとるいとランデーとれいの日記

パート14


やぁ久しぶり!なんでだか気が向いたんだってさ日記 SIDE:ランデー

いや〜寒いよな!出だしの繋がりとしては違和感ないよな!
え?何がって?気にしなくていいよ!アハハ!

やっぱりさ、恋人同士になると喧嘩の一つもして当たり前って事だよな!
ゼヘルからも『じゃあ仲直りすりゃあいいだろよ!その後の方がむしろ宜しくやれるってーの』
って言われたしな!どうやらゼヘルも彼女と喧嘩したらしい。
でもその原因が回り回ればお前のせいだって言われたよ。
どういう事かって聞いたけど、説明するのも面倒くせぇから、
とにかくアイスコーヒー代はお前が払えって言われた。
何で俺がるいさんが飲んだアイスコーヒー代払わなきゃいけないんだ??
それにしてもこの寒い中、アイスコーヒーなんてるいさん相変わらずコーヒー好きだよな

今日の帰り道、れいちゃんが『寒いねー』って言って手をすりあわせてた。
だから「アハハ!暑かったら夏だよ!」って言ったら、バカって言われた。
何でだ?だってそうだろう?

でもホントに手が冷たそうだったから、どっかであったまろうかって手ぇ握ったら
またバカって。それでもって喫茶店入ったらまたバカって。
なんだろうなぁ?まぁいいや。



もしかして一年ぶり日記 SIDE:れい

冬ってイヤよね。早く春にならないかなあ。
え? 今2005年? エ? エ?
あ、ランデーが気にしてなくていいよだって!
うんわかった! 気にしないヨv


ランデーと喧嘩してた時はチョット寂しかったな。
でもさ、ヒドイと思わない?
この前行ったケーキ屋さんでランデーがあれもこれもって
ワタシに食べさせようとするからそんなに食べられないよって言ったら

一キロ太った事ぐらい、全然気にする事ないよ!!」

ランデー、ナンでシッテルノ?

「たかが一キロじゃないか! るいさんは、正月に三キロ太ったんだからさ!!」

どっからそんな情報仕入れてきてるのよ。

「だから一キロなんてないも同じだよ。人間食べられなくなったらおしまいじゃないか。
ほら、一キロのことなんて気にしないでさ。たかが一キロじゃないか」
一キロ一キロうるさーーーい!! モウワタシ帰るっ」

キッと睨んだら、ランデーったら謝ってくれるかと思ったのに

「なんだよ! 心配してやったんじゃないか」
「誰も心配してくれなんて頼んでませんー」
「頼まれたから心配してるんじゃないだろ?」
「じゃあなんで心配してるの!?」
「それは…れいちゃんが俺のこ、ここ、こ」
「モウイイ! たかが一キロで悩んでるワタシのことなんてほっといてよ」


喧嘩のいきさつはこんなとこ。
たかが一キロって言われたのもムカついたけど、
あんなカワイクてお洒落なお店で一キロ一キロ連呼されてみなさいよ。
ワタシじゃなくても怒ると思わない?
みんなにワタシのこと一キロ太ったヒトーって目で見られたじゃん!

よりによってこのワタシがベストプロポーションを保てなくなるなんて。
こんなこと物心ついた時以来なかったことなんだから。
…………それは大げさかもしれないケドさ。

それもこれもぜーーーんぶランデーのせい!
だってさ、あんなにニコニコ笑っておいしいよってすすめてくるんだもん。
ワタシが「それじゃあ」って、口にするとすっごくウレシそうにしてるしさ。
そんな顔されちゃったら断れないもん。断れないんだもん。

…フンだ。言い訳だってわかってるよーだ。
だから最近、寝る前の運動を増やしてみたり、
ランデーのニコニコおすすめ攻撃も2回に1回はかわしてみたりしてたんだから。

だってやっぱり綺麗なワタシでいたいもん。
ランデーの前ではさ……。

なのになのになのにー。
たかが一キロだなんて。

そのたかが一キロのおかげで特別な時にしか着ないと決めていた
お気に入りワンピが着れなくなっちゃったんだから!

せっかくランデーとのデートに着て行こうと思ったらちょっとキツくて
シルエットが許せないラインになってて
泣きそうになりながら断念したあの朝のワタシの気持ちわかる?

もう二度と口きいてやんないんだから!
…一週間くらい
……3日、かな

とにかく決めたんだから。明日は一日ランデーのことムシしてやるんだから!


でもツラかった。一日ムシするだけですっごく疲れた。
だって遠くからランデーがワタシのこと様子伺ってるのがわかるんだもん。
なのにあっちから話かけてくるわけじゃなくて、
我慢しきれなくて声かけようとしたらなんだかゼヘルと楽しそうにじゃれ合ってたりしてるし。

結局その日ランデーと仲直りできなかった。

ひとりで帰るのがこんなにサミシイものだなんて思わなかった。
だって今まで別になんともなかったもの。
部活が終わってすぐに飛び出しちゃったワタシもワタシだけどさ。
でも追いかけてきてくれてもいいと思わない?

…ワガママだってわかってるケド、ケドさ。

フーンだ。エイッ!

「イタッ」
「ゴメンナサイ!!」

サミシイ時には小石を蹴るのがお約束。
だけど当たり所が悪くて横に飛んでっちゃった!
ヤバイ。なんかヤバイヒトに当たっちゃったヨ。
見るからに派手などう見てもワタシとは違う世界に住んでそうな。

すっごいニラまれて、直後

「アラー、どこのガキんちょかと思ったらアンタこの前ワタシのお店に来てくれた子じゃない。
覚えてないの? ホラ、去年のイブにるいと来てた」

言われて思い出した。
そんなこともあったナー。なんかすっごく昔のことみたいに思えちゃう。
まだほんの2ヶ月くらい前のことなのに。

ヴィエさんはお店にいるときとほとんど同じような印象だった。
こういうお仕事の人って夜の顔と昼の顔が違うもんだって思ってたけど、
ヴィエさんは全然変わらなくて、スッゴク綺麗な顔で長い睫毛をバシバシさせて
ワタシをじっと見つめてくるから、チョット焦った。

たくさんお化粧しているみたいなのにそれが似合っててゼンゼン厚化粧ってカンジしなくて、
男の人なのに女の人みたいなカオしてて、こうしてるとなんだか胸の奥がざわめくカンジ。
こんなヒトに誘われちゃったら絶対ついてっちゃう。
きっと何されても文句言えなくなっちゃう。

駅まで一緒に行くことになって、何を話そうかすごく考えて。
結局ランデーとの喧嘩のことを説明して間をもたせた。
この綺麗な人と対等に話をする自信なんてない。
相談するってこういう時ベンリだって思った。

「無理無理無理!あの子に美を追究する私達の気持ちが分かる訳無いってもんよ」

オドオドとビクビクをプライドで押し込めながらなんとか最後まで話し終わると、
ヴィエさんはそのカオに似合わないくらい豪快な笑いでこう言った。

まるでワタシの殻を素手で引きちぎらんばかりの親密さに、
なんだかとっても嬉しくなってきた。

「ま、その代わりあの子はアンタがぶくぶくのおでぶちゃんになっても、
 変わらず可愛い可愛いって言うでしょうね☆」
「エ……」

ぶくぶくだなんてワタシのプライドにかけてもイヤだけど、
なんだろう、ヴィエさんが女神サマみたいに見えてくる。

「ダ……ダメダメダメ!!例えランデーが良くっても、ワタシが良くないのー!!」

でも、ホントにそうかもしれないっていう気がした。
ランデーが重要だと思っているポイントってもっと別にある気がする。
それがどんな部分で、ワタシのどんなところが気に入ってくれてるのか、
いまだによくわかってないんだけど。

「ま、早く仲直りすることだね。あんまり寂しがらせないであげなよ、ね?」
「デモ、今日ずっと平気そうだったもん」
「本当にそうだった? よく思い出してご覧。
あの子はもっと素直なタイプだと思ったけどなァ」

確かに、ヴィエさんの言う通りだった。
近寄ってこないだけで、ワタシのこと心配そうな、今スグ駆け寄ってきそうな目で見てた気がする。

明日、ゴメンナサイしよう。

ヴィエさんにお礼を言って、また遊びに行きますって言ったら
「今度は卒業してからね☆」
とほっぺたにチュッてされた。
突然のことに呆然としてたら

「綺麗になるおまじない。いい女になりな……な〜んてね♪」

あーワタシったらかっこいい〜〜〜v
なんて言いながら人ごみに紛れ…………目立つ色だからなかなか紛れなかったけど
時間をかけて紛れていった。



次の日、学校に行こうと外に出たら家の前にランデーがいた。
そしてあっさり仲直りした。
なんか悩んでたのがバカみたいって思ったケド、
思いつめたカオを見ちゃったら悪いことしちゃったかなって思った。

ケド

その日一緒に帰ってる時、寒いねーって言ったら

「アハハ!暑かったら夏だよ!」

ナニこのバカなセリフ。仲直りしなきゃヨカッタ…?

でもその後

「どっかであったまろうか」

って、手をきゅって握られちゃった…。
エ? どっかでって、どっかでってドコ?

た、たしかこういう時、ホントの目的はそうじゃなかったりするのよね?
た、たしかこの近くにそういうトコあったよね?
あ、それってすぐそこじゃん! ヤバいよ! 看板見えるよ!

エーーーー? やっぱりそうなの?
どどどどどどうしよう、ゼンゼン心の準備が、
それより、体の準備が出来てないヨー!

きょ、今日インナー何着てたっけ? 覚えてないー!
ど、どうしよう、ヘンなの着てないよね?
あ、コンビニ行って買っといたほうがいいかな?
もーっ! ナンで突然なのよー!
あ゛ーっ近づいちゃう! ダメ! コンビニ、コンビニ!

「れいちゃんどこ行くんだい?」

手を引っぱられて振り向くと、ランデーがきょとーんとした目でワタシを見てた。

「ここに入ろうと思うんだけどここじゃいやかい?
だったられいちゃんの行きたいとこに行くよ」

え…………ココ茶店デスカ。

「イエココデイイデス」
「そ?」

にっこり笑ったその顔に地面の底から怒りが湧き上がってきたよ。
バカランデー。

どうせバカって言ったって
「なんのことだい?」なんてバカみたいに笑うだけなのが目に見えてる。
だけど言わなきゃ気が済まないからきっと言うんだ。

バカ
バカバカバカ

…………期待させちゃってさ、バカ。



日記番外編 何故だか知らないが SIDE:エル

カラオケに来る羽目になった
メンバーは姉と義理の兄、そしてランデーとなぜかまきるいである。
『名前をまともに覚えろ!』とは彼女の弁だが発音上問題は無いのだから
良いではないか別に。

『今日は30パーセントなのに!こんな日に誘われても!』
と言っていたが、別に来る必要なぞ無かったのに。
第一30パーセントであれか。

それはどうでも良いとして
『今度は100パーセントで挑む。そして勝つ』
とはどう言う意味なのか。私の歌唱に何か文句でもあると言うのか。

またゴールドマイクが増えた本日であった。



日記番外編 驚愕 SIDE:るい

ズルくない? ねえ これって反則じゃない?

やっほー! みんなお久しぶり! 元気にしてた? るいるいでーす!
エルるいリレーは途中で誰かさんのせいで止まってしまったけど
ちゃ〜んとエルンストさんとラヴラヴカップルになろうと
日々努力していたのよ!

ちうわけで 将を得んとすれば馬を伊代はまだ16だから
(もちろん『射よ』の間違い↑)

エルンストさんのお姉さんと仲良くしてたおかげでカラオケに一緒に行く機会ができてウキウキv
もうね 私のこのせくすぃ〜美声でエルンストさんをノックアウツ!
と思って意気込んでいたのよね

なのにさ なのに約束の前々日に風邪菌が私の要塞(体内)に入り込んできやがったのよ!
ああ 私の大切な武器(喉)が!
健康だけがとりえの私なのにそれを奪われたらどこでアピールすればいいのよ

まあいいわ だからってこんなナイスな機会をダメにする私ではないわ
来るのはエルンストさんとお姉さん夫妻だけなんだから
必然的にエルンストさんは私とワンセットv レッツキミに決定v
というわけでできるだけ戦って(安静にして)病原菌を退治して迎えた当日

なんでランデーがここにいるんですか

「やあ! こんにちは、アハハ!」

アハハじゃないから!
その隣でいつもの仏頂面エルンストさんとノーブル笑顔のお姉さん夫妻
がっかりだよ また私みそっかす決定じゃん!
また風邪がぶりかえしてきた…熱も出てきた…
ていうかなんでエルンストさんは私をフルネームで呼ぶんだろう…(しかもさんを付けない)


で 肝心の歌なんだけど
まあ私はそこそこ声が出たし まあ3割の出来具合だからこんなもんなんだけどさ
ていうかさ

「カモーン!」

あ・ん・た・だ・れ・で・す・か

マイク持った第一声がこれ
びっくりしたよ マジでオドロキだよ
で なんでみんなこんなの見て普通にしてられるの?

「やあ、今日もノってるなあ先輩!」
「マイクを持たせると生き生きするわねえ」
「うむ」

なにみんな優しい眼差しで眺めてるの? 私こんなエルンストさん初めて見たってのにみんな知ってたの?

うわあ 大股開きだよ 振り付けまでついてるよ
めっちゃノリノリじゃない ああ テレビに片足乗っけてかっこつけてる…
ていうか
ていうか…

悔しいー!!!

なんでこんな大事な時に風邪なんてひいてんのよ私ったら! バカ!

本日を持ってエルンストさんは私の熱きライバルと化したわ
絶対に次は負けないんだから

とか思ってたんだけど ライバルはまだいたのよね
その名はジュリー(←どさくさに紛れて呼び捨て)

ジュリーさんのうまさもハンパなかったのよ

だってさ ジュリーさんの歌が始まったと思ったら

バッターン!

何事か! と思ったらハデーなかっこした綺麗なお姉さん二人組みが
入り口からドカドカ入ってきていきなりジュリーさんの隣で踊りだした!

え? 内輪カラオケでバックダンサー!?
何? この日の為に雇ったって? 金持ちの考えてることようわからん!

ジュリーさんのかっこつけかたもスゴかった
高級感溢れる歌いっぷりでネオなローマンスがキラキラしてた

こうなるとランデーが普通に見える
いや これまためっちゃ上手かったんだけど
エルンストさんとジュリーさんが凄すぎた あらゆる方向で奇天烈すぎた
そしてお姉さんが一番普通だった…私も普通過ぎた…


うん 今度は私もバックダンサー雇おうかな…?



日記番外編 大体が SIDE:エル

カラオケに行くというのに体調管理を怠る者が愚かと言うべきだろう
自分が負けた事を体調のせいにするなど問題外である。

バックダンサーがどうのと言うから、
おおよその予算を割り出し、実現率のパーセンテージと共に説明してやった
それ以前にバックダンサーでどうにかなると思っているオリジナリティの欠如が問題点であろう。

それにしても100点を出す歌い方は面白く無い
情感を込めつつ狙った点数を叩き出す事こそ勝負であろう。

カラオケは食物を摂取せず、水分も必要最低限が基本
終了後の食事は勝負に負けた方が勘定を持つという取り決めとする。

本日も爽快である。



日記番外編 寒い季節はダイキライ SIDE:るい

カラオケ大会があった2日後 エルンストさんからの電話で
近くの喫茶店に呼び出された

エルンストさんの家に一番近い喫茶店にね!

うかれた1オクターブ高いご機嫌トークがだいなしよ
だけど嬉しいけど嬉しくないけど嬉しいのよどうしてくれんのよ

時間より5分前到着して待ってたら
時間ぴったりにエルンストさんは私の前に現れたわ

「お待たせしました」という言葉を期待していたわけじゃないけど
無言で向かい側に座るのはどうかと思うのよね
まあいいけどね

茶色の封筒から数枚の紙を取り出したエルンストさん
かばんくらい持ったほうがいいんじゃないかなと思ったけど言わなかった
だって無駄だもの
この人はぜっっっっっっっっったいに私の言うこと聞かないから

…まあいいけどね

エルンストさんは近づいてきたお店のお姉さんにアイスコーヒーを頼んで
直後バックダンサー雇用についてのあれやこれやを説明し始めた

要するに無理ってことが言いたいらしい

そんなことを言うためにわざわざ……
なに 貴方そんなに暇なの? 受験勉強しなくていいの?
ほぼ徹夜の私に対する嫌がらせだとは思いたくないけど
いや この人が嫌がらせをするわけはないし単にこんなことを言うためなのよね

…………軽い気持ちでした発言だったのに 眠い…………

「次回開催に向けて鍛錬を怠らぬように。楽しみにしてますよ」

パアアアアアv
私 一気に桜色v
ヤダ! エルンストさんに期待されちゃった!

そうよね 他人に頼るのが間違いよね!
よおおおし! 今夜は勉強そっちのけで特訓よー!

「お待たせいたしました」
「あ、どーもーvvv」

お姉さんが注文した飲み物を二人分持ってきてくれた
ダージリンティが私の前に置かれ……

「あ、それは私です」

はあ?

「失礼いたしました」

お姉さんお姉さん! プロ根性はわかるけどそれ私のー私のー
そんなあっさり渡さないでーっ

「あ、そ、それ私の」
「何を言っているのですか。ええ、私に」

おねえさーーーん それ私…私…

「貴方はアイスコーヒーですよね?」

エルンストさんが微笑して私を見てる なんなのよ…たった今注文したじゃない
忘れたの? アホ ボケ

「何ですか?」
「…………なんでもありません」

なんでこんな真冬にアイスコーヒーなんて頼んでんのよ……
ったくもう コーヒーなんてガムシロ入れなきゃ苦くて飲めないっての

「何やってるんですか?」
「へ?」
「この正月に3キロ太ったとランデーに聞きましたよ。
そんなもの入れてまた3キロ太ったらどうするのですか?
合計6キロですよ? まだ3キロでおさまっているうちはいいですが
6キロもとなると大きくなりすぎやしませんか。
3キロならまだ努力すればすぐに戻りますが6キロ太ったらきっと貴方のことです。
高いダイエット食品などを購入して手軽に痩せようとするのが目に見えています。
手軽に痩せられるということは太るのも躊躇なしになるということです。
まったく3キロも太るなどまったく貴方はカラオケの時といい身体の管理がなっていませんね」

…………黙ってりゃ言いたい放題 この眼鏡め……
ていうかなんでランデーはそんなこと知ってるのよ
エルンストさんも普段私にちっとも関心を持たないくせにそんないらない情報ばっかり覚えてるなんて
なに? さっきのコーヒーもやっぱり嫌がらせ?

だいたい風邪なんて管理してたらなんとかなるってもんじゃないでしょ
まあ今回ちょっと太っちゃったのは確かに食べすぎただけなんだけどさ
ちくしょー 3キロ3キロ連呼しちゃってさ ちくしょー

「なによ、エルンストさんってさ、そんなに見た目どうこうって言うタイプだったんだ。
んなものはどうでもいいじゃん。人間は中味じゃん」
「その中味に自信があるのなら別ですけどね」

グサ

「普段『痩せたい痩せたい』と言っているにも関わらずもちの食べすぎで太るという
貴方の発言と行動のギャップには驚くを通り越して感動すら覚えますね。
私には理解しかねます。しかも3キロも
「………………」
「何か反論は? なければさっさとそこの冷たいコーヒーを飲んでください。
私も暇ではないのですからね。私たちは単なる地球の生命体。時は有限なんですよ。
ああ、残さないでください。地球の環境に悪いですからね」


爽やかな笑顔で有無を言わさぬオーラを撒き散らす器用なエルンストさん

素直な私ったら急いで飲んだから体が寒いよ
&心が泣いてるよ
ああそうだよ もちだよもち なんでそんなレアな情報知ってんのよ
そんなに暇がないんならこんなことでわざわざ呼び出さないでよね!

しかも帰るとき伝票を渡されてこう言われた

「次回のカラオケでは負けた方が全員分の食事代を持つということに決まりましたからそのつもりで」

だからってなんで私がここの会計しなきゃいけないの?

「受講料です。なぜ私が貴方に無料で奉仕をしなければならないのですか」


心も体も財布も寒いよ えーん
エルンストさんのバカー








エル万歳     設定編へ     パート13へ     パート15へ