菜の花戦隊チ○レンジャー活動の記録
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まえがき
これは 2002年12月14日のフリートークに書いた話から始まったものです ローカルな戦隊ものを自分たちが考えるとどうなるかということを 友人と考えた最初の設定がこれでした キャラ ・菜の花イエロー ・うみほたるブルー ・ミルキーホワイト ・醤油バイオレット ・ピーナッツブラウン これを私的アンジェバージョンに勝手に妄想したのが以下のお話です 配役 ・菜の花イエロー(オリヴィエ) ・うみほたるブルー(エルンスト) ・醤油バイオレット(セイラン) この3人でチ○の平和を守っております 実際はちっとも守ってませんが本人たちは大真面目 書いてる私も大真面目 連載といってもシリーズ連載というか 妄想の羅列というか そんな雰囲気なので それぞれ単発という気持ちで読んでみてください |
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菜の花戦隊結成の巻
オリヴィエ「やっぱワタシがリーダーに決まりでしょ」 エルンスト「ええ。さすがオリヴィエ様。当然です(にっこり)」 オリヴィエ「ふふっ、やっぱエルンストはわかってるねェ。だから好きさ」 (この話の中ではエルはヴィエと大の仲良し) セイラン「いい加減にしてくれないかな。だいいちなんで僕がこんな真似を? 僕は拘束されるのが一番嫌いなんだ。この変な服もなんだか息苦しいし、しかも醤油……」 セイランは任務も衣装もたいそう気に入らないらしい 眉根を限界まで寄せて 太ももにピッタリと貼りついたそれを指でつまんでいる しかし本人が一番気に入らないのは 醤油 であるということのようだ エルンスト「何をおっしゃいますか。せっかくオリヴィエ様が貴方の為に そんな素晴らしい衣装をご用意してくださったというのに!」 問題は衣装だけではないのだが エルンストとしては 「オリヴィエ様がお作りなさった衣装にケチつけるたあ何事だ! 名を名乗れ!」 という気分らしい(もちろん名乗らなくてもよく知っているがこれは気分である) そしてそう言うエルンストも タイツがピターっと下半身に貼りついていて シルエットがモロ解りで非常に恥ずかしい格好のはずなのだが そんなことは気にならないらしく むしろその部分を突き出して堂々としたものである そんなもっこりブルータイツうみほたるエルンスト眼鏡を前にして 同じくもっこりバイオレットタイツの醤油セイラン吟遊詩人は口をへの字に曲げ 気取った仕草でさらりっとセミロングの髪の毛をかきあげた オリヴィエ「さあ、モメごとは後だよ! 隊長からの指令をよおっくお聞き!」 もっこりイエロータイツ菜の花オカマオリヴィエが リーダーとしての威厳を示すべく ○バケンの形をした指令書を 水戸黄門の印籠宜しく 右手で高らかに掲げた |
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あすの○ばを拓く10のちからについて考える菜の花戦隊○バレンジャーの巻
*登場地域は全て架空のものです オリヴィエ「ちょっと、最近ワタシたち、影薄くない?」 セイラン「薄いも何もこっちでは1年半も活動してないんだから仕方ないと思うけど」 エルンスト「そんなセイランさんのご要望にお答えしてこの会を設けてみました(にっこり)」 「誰も要望してないよ」と小さな声で返しつつも 醤油色の全身タイツをしっかり身に着けて会議に出席しているあたり けっこうやる気が見える醤油バイオレットのセイランである オリヴィエ「ちょっと見てよ」 オリヴィエはセイランにやる気があろうがなかろうが まったく気にしているふうもなく 一枚の紙をしゅぱっと机の上に置き ぴかぴかキラキラ流れ星のネイルアートをほどこした爪でカツカツと とある部分を指差した エルンスト「○南戦隊」 セイラン「○ガレンジャー」 律儀に順序良く読み上げた二人をオリヴィエはぐるっとねめつけると 憤懣やるかたないといった様子で鼻を膨らませた オリヴィエ「握手会するんだってさ! いつの間にこんな戦隊がこの私たちが守る○ばにできたっていうのよ。 握手会なら私たちが真っ先にやるべきだと思わない!?」 その紙は とあるレジャー施設が黄金週間用に企画して配布した イベントの案内チラシだった 握手会を告知している部分はB5版の大きさの紙面 左上に小さく位置している ちなみに○南の○ガとは○ばの北側に属している地域である 伏字ばかりで読みづらくてまことに申し訳ない エルンスト「私もオリヴィエ様の美しいお姿を皆にお伝えしたい! ですが、ですが、私たちは人であって人ならぬ身。本来の職務に万が一、 支障がないとも限りません。なので、握手会は断念していただくしか……」 エルンストは本当に残念そうに涙まで浮かべていた たかが握手会ごときでいったいこの人は何を考えているんだろう ナゾ オリヴィエ「そうなのよねェ。でもほ〜んとツマンない。 守護聖なんて遠いところで崇め奉られるだけで、実際は毎日 ジュリアスに説教くらいながら机にかじりついてるだけだったりするじゃない」 セイラン「ジュリアス様みたいなかたがいるだけマシですよ」 セイランはぐっと身を乗り出して訴えた いつもなにごとも醒めた目で傍観するスタイルの彼にしては 情熱にあふれる仕草である エルンストも目じりに涙を残したまま大きく頷く セイラン「こっちなんてみんないっぺんに守護聖になったものだから 誰もかれもみんな言いたい放題さ。集まっても会議と名の付くものになった試しがない」 エルンスト「一番言いたい放題なのはセイランじゃないですか」 セイラン「何言ってるんだい。一番なのはレオナードだよ。 とりあえず『〜だぜぇ』というあの語尾。止めて欲しいな。 あと、何か気に入らないことがあるとすぐに帰るしね。 同じ光の守護聖でもジュリアス様とは大違いだよ」 それからしばらく 3人は愚痴の言い合いっこをして胸の中をすっきりリフレッシュしたのだった ************************ …………いっこうにあすの○ばを拓く話になりません 妄想してる時はあっというまに話が終わるのに どうして書くとこんなに長くなるんだろう なので無理やり話をそっちへ向けることにします ************************ エルンスト「というわけで、本日は県政の基本方針にそって私たちができることを考えましょう」 眼鏡キャラお得意の仕草 眼鏡をふちをくいっと上げて司会をするエルンスト そこだけ見れば大変凛々しいのだが 首から下はブルーの全身タイツ 今日は久しぶりの集合なので浮かれたのか 首に変な柄のスカーフを巻いている はっきり言ってヤバい それを見た希代の芸術家セイランはというと あろうことか「ふぅ〜ん。いいんじゃないの」とのたまったのだから センスのあるなしはけっこう紙一重なものであるらしい エルンスト「では『あすの○ばを拓く10のちから』その1『生きるちから』についてどうでしょうか」 オリヴィエ「最初からやるんじゃなくてさ、できそうなとこから考えていこうよ。 例えばここ。3番目の『みどりのちから』。これ、マルセルにやらせよう」 セイラン「は?」 エルンスト「は?」 目を白黒させる二人を置いて オリヴィエは続けた オリヴィエ「次はねェ、あ、これこれ。『観光客を魅惑するちから』。これはもちろんワタシでしょ」 セイラン「……どうして……??」 かろうじて疑問の意を表明したセイランに向かってオリヴィエは 「魅惑だからよ」 とまったく理由の説明をするそぶりもなく次に進んだ オリヴィエ「でー、後は『共に育つちから』か。う〜ん、地域で学ぶって書いてあるからルヴァかしらねェ」 セイラン「はあ?」 エルンスト「はあ……」 オリヴィエ「『くらしを守るちから』はオスカーとヴィクトールに任せて〜、それから……」 その調子でどんどん守護聖仲間に役を割り当てていき オリヴィエは満足そうにパンフレットを閉じた エルンスト「それで私たちは何をすれば……」 セイラン「そうさ。僕たちのいる意味がないじゃないか」 二人とも担当する『ちから』を与えられていなかった オリヴィエ「あ、ごめん。忘れてた。そうねェ、あんたたちには連絡係でもやってもらおうかな。いわゆるパシリね。はい、ヨロシク」 その後ご丁寧にパシリ1号パシリ2号と名前を付けられて 二人は聖獣の宇宙と神鳥の宇宙を行ったり来たりするはめになった さすがのエルンストも菜の花戦隊やめちゃおっかなーとセイランに愚痴ったらしい しかし 気まぐれでやってみた首に巻いたスカーフは思いのほか気に入り 今も制服の下にこっそりと装着しているという 逆にセイランは自由に聖地を抜け出すことができるので (コレットには活動をはじめるにあたって許可をもらっている) おさぼり営業マンのように各地で楽しい時間を過ごせるということで 以前よりも明るくなったともっぱらの評判だったそうな めでたしめでたし |
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菜の花戦隊チ○レンジャー番外編の巻
*登場人物 場所は全て架空のものです 菜の花戦隊の三人は 守護聖としての執務の合間を縫って(もしくはサボって) 某県某市にある建物の地味〜な会議室でパイプ椅子に座って 結成からもう第何回目になるかわからない(エルンストだけは覚えている なぜなら彼が司会&記録係だから)作戦会議を開いていた オリヴィエ「アンタたちも知ってると思うけど、もしかしたらワタシたちの隊長、今度変わるかもしれないんだよ」 エルンスト「ええ、我々を呼んでくださった隊長が変わるとなると私たちの扱いがどうなるやら…」 ここでセイランはスケッチブックから目を離して「なんのことだい?」と首を傾げた オリヴィエ「あ〜んた、新聞とか読んでないの?」 エルンスト「菜の花戦隊の隊員であるからには世の中の動きに疎くてはいけませんよ」 セイラン「僕がそんなものに詳しくなったらそっちのほうが世界の損失だよ。そう思わないかい? 僕は夢を売るタイプのゲイジュツカなんだからね」 エルンストはちっともそう思わなかったが オリヴィエが「あら、そうかもね」と言ったので 反論しようとした口に急いでチャックをした よく考えてみればここでいう「世の中の動き」とは全宇宙から比べれば針の先ほどもない地域の話である それを知ろうが知るまいがどちらでもいいように思われた …いや 彼だって菜の花戦隊なのだから ○バのために作品のひとつも ○バ県立美術館に寄贈してみてはどうだ …いや 私たちの正体は○バ県民には秘密にしてあるのだからそれも無理か なにやら難しい顔をして考え込むエルンスト 勝手に彼が状況説明をしてくれるだろうと思っていたオリヴィエはしょうがないので自分で説明することにした オリヴィエ「要するにチジセンっていうのがあって、それで今度の隊長が選ばれるってわけ。今の隊長も立候補するみたいだけど、どうやら今回は有名人が対立候補として上がるらしいんだよね。ま、ワタシたちほど有名じゃないけど」 オリヴィエたちは有名というか もう既に古美術の世界なので 選挙にモナリザが出馬するような感じである 比べるのマジでムリ セイラン「ふぅ〜ん。ま、誰でもいいよ。面白けりゃね」 エルンスト「面白い面白くないだけでは世の中を渡ってはいけませんよ」 オリヴィエ「はいはい。あんたたちの性格の違いはよくわかったよ。エルンストもいちいちつっかからない」 「ね?」と肩を抱かれて エルンストはしゅんとなった まるでママンに甘えるガキんちょである 彼の名誉の為に言い添えておくが 彼がこんなふうに我を忘れがちになるのはオリヴィエが絡んでいるからである この話の設定ではオリヴィエ←エルンスト(ちなみに変な意味じゃない)なので仕方がない オリヴィエ「なんかさ、芸術は青春だ! ……じゃないな、なんだっけ、忘れちゃったけどなんかお天気のモリタさん、じゃなくて、火原っちの声の森田くん…も違うな、なんかそんな名前の人なんだよね」 セイラン「とりあえずモリタなんだね…けどそんな説明で僕がわかると思う?」 オリヴィエ「わかんないよねェ。実はワタシもよくわかってないんだ。後はエルンストにお任せするよ」 エルンスト「は、はい。とにかくどちらにせよ選挙が終わるまで我々はどうすることもできませんから、ここは見守りましょう」 三人それぞれ頷いた 菜の花戦隊ったら絶好調なまとまり具合だ オリヴィエは満足げに頬杖をつくと 流し目でエルンストを見つめた オリヴィエ「ところでさ、エルンスト。新人勧誘はうまくいってる?」 エルンスト「あ、いえ……。彼に貴方の担当はピーナッツブラウンだと言ったら、 『そんなもんできるわけねぇだろうがあ!』とキレられました」 オリヴィエ「セイランも声かけてくれた?」 セイラン「冗談じゃない。野蛮な人は苦手だよ。もっと他にいないのかい?」 うーん とオリヴィエは腕組みをして考え込む(フリ)をした オリヴィエ「適材適所って言葉があるじゃないか。この中に料理が得意なメンバーがいない以上、彼を引き入れるしかないんだよね。エルンストにやらせると前髪焦がすし、セイランはそもそも料理したくないんだろ? ワタシだってこの爪じゃあねェ」 エルンスト「なぜオリヴィエ様はそこまで料理にこだわるのですか?」 二人の視線が集中する中 オリヴィエはニカッと笑ってこう言った オリヴィエ「出先でおいし〜いもの食べたいからぁv」 セイラン「レオナードを……」 エルンスト「飯炊き男にするつもりですか……」 オリヴィエ「そv ついでに食前食後のおいしぃ〜いお酒もねv」 セイラン「(ムリだ……)」 エルンスト「(無理ですよ……)」 守護聖になる前はバーテンダーで 住んでいた一帯を仕切る裏ボスで 意外性もなにもなく暴れん坊で人の言うこと聞かない彼にごはんを作れと言うなんて そんなことは暴れ牛に笛の音に合わせて踏み台昇降をやらせるくらい無茶な話である オリヴィエ「じゃ、引き続きよろしくね〜」 華麗に(パイプ椅子から)立ち上がり 鼻歌を歌って腰を振りながら退場する彼を見送る二人 くすんだ壁をさらにグレイする勢いで 重いため息が二人分漏れた セイラン「ね、ちょっと見る?」 エルンスト「……なんですかこれ?」 セイラン「オリヴィエ様」 エルンストが差し出されたスケッチブックを覗き込むと そこにはピカソ並にデフォルメされたオリヴィエが 脳天に子どものいたずら描きのような花を一輪さして微笑んで(多分)いた エルンスト「芸術ですね」 セイラン「だろう?」 その後エルンストとセイランの親密度が20ポイントアップして 三つ編みおさげのエトワールが首を傾げたのであった |
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菜の花戦隊○バレンジャーZの巻
*登場人物 場所は全て架空のものです *今回は友人ニシオギとのやりとりで構成されております 「byニシオギ」 総帥の争いに敗れた彼は 秘密組織、菜の花戦隊に目を付けた! 彼等を偵察するうち、その余りのヘタレぶりにおののき 自ら鍛え直す事を勝手に誓ったのだった 熱血野郎モリータと菜の花戦隊の明日はどっちだ! 次号 『荒れ狂う九十九里浜』 お楽しみに!! 「by真木」 熱血野郎モリータはチジになることそっちのけで 菜の花戦隊にかまけていたから落選してしまったのだと 世間ではもっぱらの評判だった しかし当人は僅差で負けたというのに大喜びで 「これであいつらをビシビシしごけるぞ! よし、早速いつもの砂浜に集合だ。 この前はジャージ(配給済み←こういうところは抜かりない)を着てこない とんでもない奴がいたからな。まったく近頃の若者はなっとらん!」 などと まったく違う方向にヤル気を満ち溢れさせていた 近頃の若者ったって 菜の花戦隊のメンバーは明らかにモリータよりも先輩だが 彼はそんな細かいことは気にしないたちなのでオールオーケーなのだ しかし彼にはひとつの企みがあった 予告を全部○バに関係ある名称にしてさりげにチバをアピールした番組を作り この模様を収録して○バテレビに売り込んで放映してもらい 4年後のチジセンへ向けて彼の精神を○バ県民に広く浸透させようというのだ 宣伝コピーは 「明日の○バを憂うひとりの男が今立ち上がる! 謎の師匠の下で県内各地を巡りトレーニングをする 現代の謎の若者が逞しく成長するさまを描いた青春絵巻!」 さあ 彼の思い通りの○バケンになってしまうのか!? 次号 『叩きつけろ醤油魂』 お楽しみに!! 「byニシオギ」 現総帥が密かに持てあましていた菜の花戦隊 手間が省けて彼女もお喜びでは無いでしょうか 知らぬ間に側近の位置にまで上り詰めるモリータ 彼の目的はしかし最早チヂなのか菜の花戦隊なのか 菜の花戦隊とモリータの明日はどっちだ! 次号 「犬吠埼に笑え」 お楽しみに! 「by真木」 続菜の花戦隊Z 新番組の時にZとか付くのはお約束なのである チジ選に破れ がっくりきているかと思いきや 砂浜で体力を炸裂させているモリータ むしろ選挙中より元気一杯現役バリバリお肌のツヤもいい感じ 自分の知名度を利用してくれと現チジに擦り寄って 疑いの眼差しを向けられるも 「何も望まない、ただひとつ、僕に菜の花戦隊を任せてくれないかドーモトーさん!」 ことあるごとにそれをアピールし 黙々と働き自分をたててくれる彼を見て 現在チジ二期目であと4年余裕をかませる彼女は このところ自分の言うことをちっとも聞いてくれない彼らをもてあましていたこともあり ついに隊長の任をモリータに任せることに決めた 隊長委嘱状を手にして喜びの涙を光らせるモリータ さあ! 俺の出番だ! 待ってろ菜の花戦隊 俺がキミたちを立派なオトコにしてやるからな! しかしそう簡単に彼らはモリータの言うなりにはならないのであった 次号 「館山は今日も雨だった」 お楽しみに! |
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付けない増やさないやっつけるの巻
オリヴィエ「細菌をー、付けない!」 エルンスト「増やさない!」 セイラン「やっつける!」 オリヴィエ「夏だサマーだ熱々だ、呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃん! 菜の花戦隊チ○レンジャー特別版、食中毒戦隊」 全員「チ○守護レンジャー参上!!」 エルンスト「…………いまいちですね」 セイラン「ヒネりがなさすぎだよ」 オリヴィエ「文句言わない! さあ、食中毒パレードに行くよっ、ほれほれ」 |
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食中毒パレードの巻
「はぁはぁはぁ……死ぬかと思ったよ……」 オリヴィエときたらなりはあんなに女みたいなくせに 根性が誰よりも漢ときてるもんだから 我慢に我慢に我慢を強いられたのだ 「ワタシたちはユメを売りにきてんだよ! どんな時も笑顔!笑顔!笑顔!苦しい時こそ笑顔ー!!」 強がるその語尾が震えまくっていた 嗚呼 きっと今頃上の階ではそんな彼とエルンストがきばっているはずだ 「ったく…なぜ僕がこんなとこでこんな思いをしなくちゃならないんだい。 ……せめてこの体勢だけでもなんとかならないだろうか……。はぁ。 ああ、もう家に帰りたい……僕は繊細なんだよ、外のトイレってだけでも嫌なのに なんだよこれ、今時こんなトイレを使ってるなんてみんなよく平気だよね…。」 ぶつぶつ文句を言うセイラン 彼は確かに繊細な子だった ひとりじゃないと落ち着いて出すものも出せやしない子なのだ 一緒にトイレに飛び込もうとするオリヴィエとエルンストを 気合いやら暴力やら果てはサクリアまで使って追っ払い 3つあるうちの真ん中に入って 彼は今やっと人心地ついたところである 「まったく一時はどうなるかと思ったよ。 オリヴィエ様にずっと服をつかまれっぱなしで逃げられなかったし、 ああ、エルンストのほうが危険だったよ。我慢のし過ぎで凄い顔しててさ…あれ、笑ったら最後、人生の終焉が訪れるところだったね…」 やんごとなき場所でしゃがみこんでいるセイランは物憂げに髪をかきあげため息をついた その時 コンコンと2度 外の扉を叩く音がした 「セ〜イラ〜ン、調子ど〜お?」 えらく猫なで声である セイランはイライラとそれに応えた 「サ・イ・ア・クです」 「あ、そ、そう、でもあと5分で2回目が始まるだけどなァ…」 「そんなもの待たせとけ死にゃしない」 「ひぃ…! わ、わかったよ、めっちゃ待たしとくからさ! じゃ、じゃあね〜んv」 一緒にいるのであろうエルンストに何か言いながらわたわたと彼が去った後 セイランはつぶやいた 「こっちが死にそうなんだよ…。ああ、足が痛い……座りたい……落ち着いて集中したい……。それすら叶えられないだなんて、ああ、お腹痛い…。 ちくしょう、オリヴィエの野郎すっきりした声出しやがって、ちくしょう」 その頃 セイランに追い返されたオリヴィエ 「ワタシ自信なくしちゃったよ」 「なにをおっしゃいますかオリヴィエ様!」 エルンストはエメラルドグリーンな瞳を真摯にまたたかせた しかし どんな時にも彼はオリヴィエに対してはまたたきっぱなしなのでそれほど効果はなかった 「だってあの口調、セイランってあんなんだったっけ? ワタシ、人を見る目はあるって思ってたけどいくらなんでもあんなのは予想外だよ。 アンタも見たでしょ、ワタシたちを振り返って『俺の後ろに立つんじゃねぇ!!!』」 怖かった…と震えるオリヴィエに対して エルンストは極普通の調子でこう返した 「ゴ○ゴの真似じゃないですか?」 「ゴル○ってナニよ」 「強くてニヒルで女にも容赦しないパンツ一丁でもサマになる気になるアイツです」 「…は?」 オリヴィエにとってエルンストも理解できないことうけあいの会話をしながら 二人は去っていく こんな出来事はあったが 3人とも出されたものを食べるふりして服の中に入れる芸当を身に付けたおかげで 2回目のパレードは無事に終わった 仲良くそれぞれの聖地へと戻る彼らの表情はとても晴れやかだ 理解はできなくとも 一緒に行動や話をすることによって親密度は着実に上がっていく そう それがアンジェリークという素晴らしき偉大なるゲームなのである |
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現時点でのあとがき
わかる人にしかわからない特定地域の話で本当にあいすみません 一応架空の地域架空の人物ということにしてありますが 逆にわかる人にとっては あああそこか とか あああの人か とか ビジュアルが思い浮かべられていい塩梅かと思われます 菜の花戦隊のこれからの展望としてはやっぱりメンバー増員を希望したいところです しかし書くのは私なので希望したところで叶えるのは自分なので チェッといったところです |
| エル以外も万歳 |