バックパスを使う

地元のうまい人たちに、敵陣の崩し方を教えてもらった。
目から鱗が何十枚も落ちた。

あれこれたずねたところ
「VS1からやっている」「サッカー経験者だ」
という人がほとんどであった。納得。


選手の動作と向き

これまでの記事では 「ワンタッチパスはレーダー命」と書いてきた。 このこと自体は間違えてはいないのだが、 やはり実画面も重要だ。 選手の動作と向きを確認しないと、 スムースなパス回しはできないからだ。

下図は攻撃方向は右、MFGからFWJへパスを出す様子である。

⇒攻撃方向
    ←J
    /
  G→
図のように、 FWJがオフサイドラインから戻ってくるタイミングでパスを出しても、 パスが通るはずがない。パスの受け手の動作と向き を確認していないと、上手にパスを回すことはできない。

流れの中でパスの受け手の向きを瞬時に確認する。 前方180度なら、ワンタッチでパスを出すことができる。 受け手の真後ろの方向ならヒールパスになる。 そしてそれ以外の斜め後ろの方向にパスを出そうとすると、 方向転換の動作が入ってしまい、一瞬流れが途切れてしまう。

こういった「選手の動作や向き」を、 ワンタッチでパスを回している最中に確認しなければならない。 最初のうちは至難の技である。 「本当にそんなことができるのか」と疑問に思うかもしれないが、 実際にそういったことをやっている人たちがいるのだ。 対戦してみると、途切れることのない的確なパス回しに圧倒される。


判断を速く

「レーダーを見渡して瞬時に状況を把握し、的確なパスコースを探す」 「パス回しの中で個々の選手の動作や向きを瞬時に見極める」 ためには、 とにかく判断を速くする必要がある

「パスがきたらとりあえずトラップ、 ドリブルしながらレーダーを見て、パスコースを探る」 などと悠長にやっていられるのは、COM戦だけだ。 対戦ならトラップした時点で奪われてしまう。

日ごろから「判断を少しでも速く」 といった意識でプレイする必要がある。 チェックの甘いCOM戦を続けていると、 ついついパス回しがとろくなりがちだ。 「パス・・ドリドリ・・パス・・ドリドリ」 などとちんたら回していると、判断がどんどん遅くなる。 常々「パンパン・パパン」といったボール回しを狙いつづけて、 判断能力をどんどん高めて(速めて)おこう。


バックパスで敵陣を崩す

1ヶ月前にこの記事をアップした時点では、 敵陣の裏を取る方法は「取ってくれパス」しか分かっておらず、 「『取ってくれパス』が命!」といった書き方をしていたが、 実はもっと有効な方法があった。 「バックパスを使って前後にボールを動かし、 敵DF陣を揺さぶって崩す」のである。

まず「取ってくれパス」を確認しよう。

⇒攻撃方向
     
    →J
    ●/
  G→
攻撃方向は右側である。サイドを駆け上がるMFGから、 敵DF●が取れないようにFWJの前方のスペースにパスを出している。 MFGが前方に走ると敵DF●もゴール方向へ動くので、 かなり絶妙なパスを出さないとFWJへボールを通すことは難しい。

ここで効果的な解決法がある。 パス回しで敵DF陣を揺さぶって、 敵DF●が前に動くような状況を作り出すのだ。 手っ取り早く確認するには 一度後ろに下げてから前方に戻してみる。 これだけでも敵DF●の対応が鈍くなる

⇒攻撃方向
    ● 
 F   →J
     ●
   G→
MFGから 一旦ボランチFへボールを戻す。 すると、FWJを警戒していた敵DF●たちが、 ラインを前方へ押し上げようとする。 ここでボランチFがダイレクトで前方へ蹴りだすだけで、 FWJに簡単にパスが通るのだ。 バックパスを使うと敵DF陣の動きが 前がかり になるためである。

この「バックパスして前方へ戻す」 といったパス回しが大変有効である。 2回繰り返しただけでも、敵DFの陣容が相当崩れる。 FWHJや、ウイングっぽくサイドを攻め上がるMFGFに、 ドフリーでスルーパスが渡るシーンが増えるのだ。

敵ゴール付近からのスローインやコーナーキック、 ゴール前の混戦から冷静にボランチまで戻して、 ダイレクトで前方のフリーな選手にスルーパスしたり、 敵DFラインが押し上げ始めるタイミングを見計らって、 スルーパスを狙う(オフサイドになりやすい)なり、 あれこれ試してみるといいだろう。 押し上げようとしている敵DFの横を、 あざ笑うかのようにスルーパスが通る。

COM戦で味方を敵陣に押し上げたら、 前へ後ろへさんざんパスを回して、 敵陣を崩壊させる練習をするとよい。 敵DFが対応しきれず、 味方FWがフリーで抜け出すシーンが増えてくる。 お試しあれ。

追記 --- 反省 ---

筆者のプレイは「取ってくれパス」の記事からも分かるように、 中盤より前では「前方へのパス」しか意識していなかった。 味方選手が十分上がっていないときでも、 闇雲にスペースにパスを出すことがあった。

選手の押し上げが十分でないときは一旦後ろに戻す」 ---こんな当たり前のことができていなかったのだ。 「パス回しを早く上達したい」 という焦りがあったのかも知れない。 サイドリ・サイセンプレイヤーの 「攻撃命!」 というプレイも、少なからず影響していたのだろう。

バックパスを使うようになってから、 スルーパスが本当によく通るようになった。 下図を見てほしい(ボランチFは、実は名波のつもりである)。

⇒攻撃方向
    ● 
 F →J
     ●
   G→
−−−−−−−−−
こういった状況でMFGからFWJへ直接パスを出しても、 「取ってくれパス」はなかなか通らない。 しかしG−F−Jとワンタッチで回すと、 見事に敵の裏を取ってくれる(で、GKと1対1)。

別の状況を見てみよう。

⇒攻撃方向
     ●
 G→ J→
−−−−−−−−−
FWJがサイドライン沿いを駆け上がる様子である。 このまま進めば敵DFにチェックされるのがオチであるが、 MFGへヒールパスしてダイレクトで前方へロングパスを出すことで、 FWJが単独で抜け出すことができる。

こういった「 一旦に戻してダイレクトで前方へパス 」 で、とにかく裏が取れるようになる。 ショートパスもロングパスもよく通る。

慣れてくると、中盤でボールを持ったときにいつも、 前方へスルーパスを出せる後方の選手を探す ようになる。 「ヒデはどこだ、名波はどこだ」の感覚である。

⇒攻撃方向
   ● 
 G→

   →J●
この状況でFWJがボールを持ったら、 単独で突破を計るのではなく、 MFGに戻してダイレクトで前方にはたかせる のだ。 こういった「後方へ戻して前方へスルーパス」は、 ボールが前後にダイナミックに動くために、 防御側もなかなか捉えにくいといった利点もある。

個人的には後方に戻すことを覚えてから、 ゲームの組み立て方が劇的に変わった(と思う)。 とにかくスルーパスが通る瞬間が、無茶苦茶かっこいい。 皆さんもぜひお試しのほど。


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