初級・中級・上級プレイヤー

まったく個人的な見解である。

初級プレイヤー

プレイし始めたばかりで、右も左もわからないプレイヤー。 これといった得点パターンが確立されていないため、 最終面まで進むことも厳しい。


中級プレイヤー

いくつかの得点パターンを身につけ、 とりあえず安定して最終面をクリアできるレベル。

「お手軽&強力パターン」デビュー

ほとんどの初級者が最初におぼえる技術は、 「お手軽」で「強力」な3つのパターンだ。

  1. キックオフから数回のパスでシュートまで繋ぐ「開幕パターン」 (以下「開幕」)、
  2. 中盤、DFラインを問わず、 ボールを持ったら即タッチライン際までドリブルし、 タッチライン沿いをドリブルやパスで駆け上がる 「サイドドリブル」(以下「サイドリ」)、
  3. そしてサイドからセンタリングをあげて(以下「サイセン」)、 ひたすらシュートボタンを連打してヘディングを押し込む 「サイセンヘッド」。
「開幕」「サイドリ」「サイセン」の3つは、 「お手軽&強力」パターンの御三家である。 おそらくCOMの「サイドリ」を見たり、 他プレイヤーの「開幕」を真似たりすることで覚えるのであろう。

これらの方法は、 簡単でありながら、とても強い。 COM相手に練習すると、面白いように点を取れるようになる。 プレイヤーはそれが楽しくてしばらくの間、 ひたすら「お手軽&強力パターン」を磨きつづけるのだ。

初心者が当初これらのパターンにハマるのは、 悪いことではないと思う。 長時間プレイが続いて経済的であるし、 ゲームの操作性に慣れることができる。

この「お手軽&強力パターン」をCOM相手に極めたプレイヤーが、 1ゲームで30点近いゴールを決めて、ランキングに名前を残すのだろう。

「お手軽&強力パターン」の問題点

しかしこれらの「お手軽&強力パターン」はあまりにも強力なため、 対戦ではゲーム性を著しく損ねてしまう。 そのためこれらのパターンは、対戦においては 「ハメプレイ」として位置づけられている。

問題はこれらの「ハメプレイ」の取り扱いが、 プレイヤーによって中途半端なことだ。 「何をしても勝利こそが正義」「お金ももったいないし」 といった考えで一度これらのプレイを使ってしまうと、 ほとんどの場合相手も同じ「ハメプレイ」で報復してきて、 泥沼の「ハメ合戦」が始まる。

互いに「開幕」「サイドリ」といった「強力&お手軽プレイ」を繰り返し、 ゲームが終わってみれば「6−5」などとさながら野球のようなスコア。 こういった事情からバーチャストライカー3は、 世間から「失敗作」「クソゲー」の烙印を押されてしまった。

「ハメ合戦」は互いに単純作業の連続で、 クリエイティビティ(創造性)が感じられない、 まったく不毛なプレイである。しかし某BBSの投稿を読んでいると、 「 サイドリ、面白いじゃない、どんどん使わせてもらうよ。 やられても文句いわないよ 」 といったプレイヤーが結構多い。 また、 「 しようがない、そういうゲームだから。 乱入されてハメられたら席を立つよ(捨てゲー) 」 と割り切っているプレイヤーも、これまた多い。

この状況を解決する方法はないのだろうか。 実はあるのだ。 「ハメプレイを凌駕するほど強い」というワケではないが、 「はるかにクリエイティブ(創造的)で面白い」 プレイがある。それが後述する上級者のプレイだ。

中級プレイヤーの様子

中級プレイヤーは攻撃ですぐに分かる。 このレベルでは「サイドリ」が命なので、 中盤やバックラインのプレイヤーがボールを持った瞬間に、 タッチラインに向かってドリブルをはじめるのだ。 およそサッカーらしくない動きなので、この光景はかなり異様にうつる。 そしてサイドをドリブルで駆け上がり、 エンドライン近くでセンタリング、シュートボタンを連打。

ゲーム終了まで、 「開幕」「サイドリ」「スローイン〜シュート」 などの限られた作業をひたすら繰り返す。 誰もが通る道である。

中級プレイヤーのジレンマ

使い始めは楽しかったこれらの「お手軽&強力パターン」も、 遅かれ早かれ飽きるときがくるだろう。 しかしほとんどのプレイヤーは、飽きたところで、 この作業以外にやることを知らないのだ。 また簡単で強いこのプレイから、 なかなか離れることができない。 ほとんどの中級プレイヤーはこの甘い罠にハマったまま、 不毛な対戦を続けて悶々としている。 面白味を感じられなくなって、 ゲームそのものをやめてしまったプレイヤーもいるだろう。

この状況を打破するには、 「お手軽&強力プレイ」を一度捨てて、 新しい方法をあれこれ探求しなければならない。 しかしこういった研究熱心なプレイヤーは、なかなかみかけない。 身銭を切っているから負けられないといった事情もあるのだろう。 「こういったゲームだから」と割り切っているのかも知れない。 しかしあきらめるのはまだ早い。


上級プレイヤー

ショートパスをダイレクトでつなぎ、 時折ドリブルを混ぜるなどして、 フィールド全体にパスを展開するプレイヤーである。

「そんなのサッカーじゃあたり前の光景だろ」 ・・・まったくその通りなのだが、 このゲームでこういったプレイを心がけているプレイヤーは、 なかなかいない。 多くのプレイヤーが「勝ち最優先」の中級プレイで足踏みしており、 タッチライン沿いだけが戦場となっている。

ダイレクトでショートパスをつなぐには訓練が必要だ。 その訓練に耐え切れずに、楽な方 (=中級プレイ)に逃げてしまうこともあるだろう。

フィールドを広く把握して、 ショートパスやロングパスを縦、横、斜めにつなぎ、 敵陣を崩して絶妙のラストパスを通す。 慣れるとこれほど創造的で面白いプレイはない。 サイドリよりもずっと骨が折れるが、 はるかにサッカーらしいプレイが再現できる。

上級プレイの様子は、見慣れた「ハメ合戦」とはまったく違う。 レーダーをいつもみているので、 とにかくパスがつながるのだ。 中央でパスをつなぎ、ドリブルを織り交ぜ、 ラストパスを繰り出す。 中級プレイヤーは「そんなプレイができるのか」と驚き、 「そういえばこれってサイドリゲームじゃなくて、 サッカーゲームなんだよな」 といったあたりまえの事実を思い出すだろう。

COM戦で上級プレイを練習してみると分かるのだが、 普通のサッカーゲームとしてこういったパス回しを楽しむ分には、 バーチャストライカー3(以下VS3)はかなり完成度が高く、 面白い。 だまされたと思って練習してみてほしい。

極めつけは上級プレイヤー同士の対戦だ。 当然「サイドリ」などの「お手軽&強力パターン」は一切なし。 ボールを持った側が長短のパスとドリブルを織り交ぜ、 正攻法でゴールに迫ってくる。 「このゲームでここまで楽しめるのか」 と驚くほど、対戦を堪能できる。

ほとんどのプレイヤーが安易な中級プレイに流れてしまい、 こういった上級プレイの面白さに気づかないでいる、 というのが現状だろう。


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