レーダーだけを見ながら長短のパスと、 局面打開のためのドリブルを織り交ぜ、 最終ラインから敵ゴール前まで、 しっかりとボールをつなげるようになった。 パスの成功率は8割以上なのではなかろうか。
COM戦では 「開幕」「サイドリ」「サイセン」「ループシュートを使ったパス」 などを一切使わずに、1試合平均2、3点は取れるようになった。 得点シーンは、「中央からのスルーパス」 「ペナルティエリア(以下PA)外からのゲージ5割シュート」 「GKにはじかれた場合、こぼれ球を戻してゲージ5割シュート」 「こぼれ球をPA内で回してゴール隅へゲージ1割シュート」 などなどである。
フィールド中央で思い通りにボールを回して、 COMを圧倒できるようになった。 筆者自身が理想としていた技量を身につけることができたと、 かなり満足している。
こういった段階の技量になってみてよく分かるのだが、 パス回しのコツは、とても単純なことだった(後述)。 ちょっとの練習で 誰でもできる ようになる。
「最初に誰かに教えてもらえれば、どんなにか楽だったろう」 とも思う。しかし考えようによっては、 あれこれ悩んできた時間も貴重な経験だ。
このウエブのこれまでの記事は、「パス回しの達人になりたい」 と願った筆者が、あれこれ悶々と悩んできた足跡である。 今読み返すと「間違えている」記述も所々に見受けられる。 何人かの読者の方に迷惑をかけるかも知れないが、 自分自身の足跡として記念に残しておきたい (早い話が晒しモン状態)。
前置きが長くなったが、「パス回しの極意」を以下にまとめる。 「パス回しのコツって何ですか?手短にまとめてください」 と尋ねられたら、こう答える、といった内容である。 簡単で単純な内容なので、誰でもすぐに真似できると思う。 コツは3つ。
これが最も大切なことなのだが、 「攻撃時はレーダーしか見ない」。 ゲームに不慣れな初心者は「実画面9割、レーダー1割」だが、 パス回し中心で戦うには、 「レーダー10割、実画面0割」でプレイするのだ (慣れてくると「レーダー10割、実画面も結構見えてる」になる)。
とにかく映像がきれいなゲームなのだが、 その映像を堪能することを一旦あきらめて、 あの小さなレーダーだけを見てプレイしてみてほしい。 ゲームボーイの小さな画面で遊んでる感覚である。
慣れてくると、 「フィールド全体が把握でき、遠くが見える」 「フリーな選手がすぐわかる」 「パスを出すときのレバーの方向が正確にわかる (実画面をだけ見ているとレバーの方向を間違えやすい)」 などといった、 実画面だけを見ていると分からなかった利点が、 たくさん見えてくる。
やがて実画面外の選手を使った、 ダイナミックなパス回しができるようになる。 いつもの図に登場して頂こう。
攻撃方向⇒ +−−−−−−+−−−−−−+ | A F | ++ | D H ++ |@ C I | ++ | E J ++ | B G | +−−−−−−+−−−−−−+例えばゴール前混戦からFWHがボランチEまで戻し、 FWJへスルーパスといった展開である。 レーダーだけをみているとボールと選手が 「うにうにうに…」と動いてるだけなのだが、実画面では、 画面外のプレイヤーを使ってボールがダイナミックに展開し、 とてもカッコイイ。こういった展開、パス回しがずっと続く。
実画面を見ているギャラリーは 「すごい、なんてカッコイイ展開だ!」と感心してくれるが、 チマチマしたレーダーを見てボールを回しているプレイヤー本人は、 「実画面はそんなにカッコイイんですか、私も見たいです(苦笑)」 といった状況になるのだ(少しは実画面も見えているのだが)。
注意点だが、 ゴールが近づくと、 ついつい実画面に目が行ってしまいがちだ (これは筆者自身の反省でもある)。 PA内でボールを回す、シュートを打つ、ラストパスを出す、 といった決定的な瞬間も、やはりレーダー10割が原則である。
攻撃方向⇒ −−−−−−+ | H ● ++ ● | J ++ | −−−−−−+例えばこの状況でFWHがボールを持っているものとする。 実画面だけを見てドリブルで前方に突っ込むと、 画面外から突然敵DF●が現れて、正面からチェックされる。 これは筆者も散々やってきたミスで、 レーダーを見ていないのが悪い。
しかしレーダーを見ていれば、 FWHは前方へドリブルできないこと、 FWJが比較的フリーなこと、 FWJに渡せば、右下方向(敵マーカ●から逃げる方向) にちょっとドリブルしながら、 ゲージ5割シュート(レバー上)が打てることが分かる。 入ってくれれば儲けもの(実際結構入る)、 敵GKがはじいてくれればチャンスが続く。
例外として、 敵をかわしてシュートを打つ場合は、 実画面を見てもいいだろう。
攻撃方向⇒ −−−−−−+ | H●++ 1☆ | 2☆ ++ | −−−−−−+この状況でFWHがゴールに背を向けてボールを受け、 左下、右下と動いて方向転換して、ゲージ4割シュートを打つような場合だ (FWHの動きは図中の☆1、☆2の方向。 図では☆が離れているが、実際の範囲はもっと狭い)。
ゴールに背を向けたFWHが闇雲にシュートを打っても、 敵DF●にチェックされるだけである。 面倒でもぐるりと方向転換した方がいい。 レーダーを見ていれば敵DF●が薄い方向が分かるので、 しっかりと方向転換できる。 ペナルティエリア内ならCOMもひどいチェックはできない。
最近発見したのだが、☆1の段階でゲージ1割シュートを打つと、 左足アウトフロントでゴールマウスへ流し込んでくれる。 GKの手も届かない。無茶苦茶かっこいい。 最近の個人的イチオシである。
話がそれた。 とにかく攻撃時は「レーダー10割」が大原則である。 「レーダー10割」を習慣にしてしまえば、 実画面だけではプレイできなくなる。 突然目が見えなくなったように、パスが回せなくなる。
実画面に目が行ってしまうと、フリーの選手が見えなくなり、 パスが通りにくくなり、展開が小さくなる。 闇雲なパスが増え、プレイの質が格段に落ちる。
実画面の情報が必要なのは、守備のときである。 敵FWを追走するときに、 実画面を見てタイミングよくチェックしなければ、 カードをもらってしまう (ちなみに筆者はCOMがサイドリを始めても、 ほとんどスライディングをしない。 しばらく並走していれば結構奪い取ってくれる)。
しかし、「奪ったボールを渡す味方」 「とっさにロングキックでクリアする方向」 があらかじめ分かるように、 「守備時は実画面5割、レーダー5割」 で見るように心掛けたい。 守備時は敵も攻撃で前掛かりなので、 ボールを奪っての速攻、カウンターが決まりやすいのだ。
慣れないうちは、 選手に毎回トラップをさせながらボールを回すとよいだろう (「やっぱここは遅攻だろ」とか言いながら)。 レーダーをじっくり見る余裕ができるので、 練習を始めた段階ではオススメである。
注意点だが、 トラップしながらのパス回しが通じるのは、COM戦だけである。 ご存知のように対人戦では、 所構わずスライディングされて、つぶされてしまう。
やがて頭も慣れて判断が早くなると、 2手先、3手先のパスコースが見えてきて、 素早くパスを回したくなる。 自然にワンタッチでボールを回すようになるだろう (「ちんたらトラップしてんじゃねえぞ」とか言いながら)。 ここら辺は筆者も通ってきた道である。
遠くに比較的フリーなパスの受け手がいれば、ロングパスもしっかり通る。 トラップのモーションが大きくて奪われやすいが(特に対人戦)、 うまく通れば中盤をざっくり省略することもできる。
安定してパスを回すためには、 フリーな選手にボールを預けるのが基本である。 ボールを回しているうちに選手が結構動くので、 落ち着いたところで戦況を見直すのも良いだろう (慣れないうちは疲れた頭を休めることもできる)。 さらにここが重要なのだが、フリーな選手なら、 パスコースがない局面をドリブルで打開することができるのだ (後述)。
ワンタッチパスにおける注意点だが、 パスを回している間は、臨機応変にレバーの方向を変える必要がある。 レーダー上の選手が、 当初予定していたパスコースとは違う場所へ移動してしまうことが、 よくあるからだ。
慣れるとフィールド中央で、前後左右にバシバシと、 3、4回連続でワンタッチパスが通るようになる。 COM相手にさんざん練習しておきたい。 やがて、以下のことができるようになる。
攻撃方向⇒ −−−−−− F ● D→そのままMFFへパスを出そうとすると敵DF●にカットされるが、 ボランチDが前方へドリブルして 「攻めるぞ、上がれ」と意思表示することで、 MFFを前方へ走らせることができるのだ。 当然、敵DF●もマークに走るが、 タイミングよくパスを出すことで敵DF●の届かない裏を通って、 MFFへのパスが通る。これは 中級サイドリプレイヤーご用達 の技なので、結構見たことがあると思う。
この「 フリーの選手のドリブルで、周りの敵味方を誘導する 」という作業が、あらゆる場面でとても大切なのだ。
下図ではMFがFWJへボールを出したいとしよう。
攻撃方向⇒ −−−−−−−− F J ●この場面でもMFFがドリブルでちょっと上がることで、 敵DF●を引き寄せる(つり上げる)ことができる。 ここでフリーになったFWJへパスを出すことで、 その後の展開が俄然楽になる。 この「 ドリブルで敵DFを引きつけてからパス 」も、基本中の基本である。 当たり前のことだが、引きつけすぎると 敵にボールを奪われる ので要注意である。 敵がスライディングできない 絶妙な間合い でパスを出すのだ。
例えば自陣の深いところから中盤までボールを運ぶときは、 この「引きつけてからパス」を数回繰り返すことで、 確実につなぐことができる。 COM戦で徹底的に練習しておきたい。
攻撃方向⇒ J ☆★ ↑ F例えばこの状況では、 MFFからFWJへパスを出すときの方向がなかなか悩ましい。 レバー上で出すとマイナス方向へのパスになり、攻撃が続かない。 かといってレバー右上では、パス方向が少々前がかり過ぎる。 FWJがよほどフリーな状況でない限り、 おそらく敵スイーパーか敵GKに処理されるだろう。
こういった場合は、MFFが☆の位置まで近づいて、 45度の位置関係にしてからパスを出すと、 通るようになる。
欲を言えばパスを出す直前に斜め前方向にドリブルして、 FWJの動きを誘導したい。 斜め前方向のドリブルが「攻撃するぞ」という意思表示になり、 FWJが前方(DFラインの方向)へ走り始めるのだ。 タイミングを見計らって★の位置で右上方向にパスを出すことで、 見事にFWJがDFラインの裏へフリーで飛び出し、決定機となる。
スルーパスが通る位置関係は、大体決まっている。 下図はその一例である。この状況なら、 MFIからFWJへ決定的なスルーパスが通る。
攻撃方向⇒ ● ☆ ●J I→しかし、MFIがパスをもらった時点で、 こういった位置関係になっていることは、かなり稀である (それならワンタッチでFWJへパスを出せばよい)。
ボールを持った時点でMFIは☆の位置にいるかも知れない。 この☆の位置、実はスルーパスを狙うには格好の場所なのだ。 まず、「右下方向へドリブル」することで 「敵DF●をつり出し」、 「FWJの裏への飛び出しを要求し」 「FWJへのパスコースが開く」 のである。 スルーパスに反応してFWJが裏へ抜け出してくれる。
レバー斜め方向のスルーパスも見てみよう。
攻撃方向⇒ ● J ● ☆ Iこれも☆の位置ではスルーパスが通らないが、 右下へ移動することで、 「敵DF●をつり出し」、 「FWJの裏への飛び出しを要求し」 「FWJへのパスコースが開く」 のである。
ドリブルによる局面打開の様子をまとめよう。
攻撃方向⇒ G J ● ☆ →I●
図ではMFIがゴールに背を向けて、敵DF●を背負っている。 この状態で後方からパスをもらっても、振り返ることは難しい。
この状況では、敵DF●から逃げる方向(例えば☆の方向) に少しドリブルしてから、MFGやFWJの方向へパスを出すとよい。 一旦ゴールから遠ざかってしまうが、 敵のむやみやたらなチェック(スライディング)を、 抑制することができる。