これは・・・逢魔結界でのお話・・・

の、予定でした。



何となく短編


「え〜と、ここ・・・結界外かも・・・しれません。」

俺の逢魔が少し遠慮がちに・・・しかし、とても見逃せない言葉を言う。

「んな、阿呆な?ちゃんとなんも考えないで真直ぐきたぞ?」

バイクに乗って当てのない旅路するぜ!!

そんなことを言って町を飛び出した、今朝のことが鮮明に思い出せる。

「いや、それが悪いんだと思いますけど。」

さっきは遠慮がちだったのに今度はきつめだぜ畜生。

「と、言うことは・・・敵が襲ってきてもおかしくないのか?」

まぁ、可笑しくはあるな・・・とか思いながら聞く。

「え〜と・・・そこから来てる人?」

その言葉を聞いて俺はバッ!と音が出るくらいに奴の指差してる方向を見る。

・・・誰も居ねぇ

「やられた・・・騙された・・・犯された・・・鬼畜米人だ・・・この狼少年め!?」

ありったけの怨嗟の言葉を吐いてあげる。

「私は少女ですって・・・」

他のは突っ込んでくれませんでした。

「それに、私は嘘なんてついてませんよ?」

「は?どういうことだ?」

「ほら、こっち。」

そういって、俺の首を無理やり曲げる・・・いやな音がしたぞ。

「あ・・・あれは!?」

20代ぐらいの男だろうか?普通に颯爽と歩いてくる。

くそ、格好いいぜ!

「え?知り合いかなんかですか?」

どうせ違うだろうけど・・・そんな言葉が聞こえた気がした。

「え〜と・・・う〜んと・・・」

ここは、知ってる人に当てはめなければ・・・

俺の名が(もっと)廃ってしまう。

「で、誰です?」

せかすな、今考え途中なのだ。

と、いうか、すでに呆れた様な声を上げるな。

「久しぶりだな・・・」

男は格好良さげ(俺主観)に言う。

ああ、そうだ、久しぶりという設定なんだ。

名前をでっち上げなければ・・・

「本当に・・・知り合いだったんですか?」

おいおい、今まで俺が言うことが全て嘘だったような口癖だな、おい。

この男だって、久しぶりって言ってるだろ?

って、

「・・・ん?知り合いなのか?」

思わず隣のマイ・逢魔ちゃんに聞いてしまう。

「いや、知り合いじゃなかったんですか?」

逆に聞き返されてしまった。

う〜ん・・・知り合いの男にこんな格好良さげ(俺主観)の奴いたっけな?

「そういう、ふざけた所も変わってない。」

「やっぱり昔から・・・」

「おい、人をふざけた野郎とかいいやがって、俺はお前なんぞ知らん!!」

おい、我が逢魔よ、同意するなよ。

それはそうと、挑発の振りして聞いてみよう、とか考える、天才な俺。

「ふん、死に際に教えてやる!!」

そういうと男は地を蹴り俺もついでに蹴りを入れて来やがった。

「うおっと、アブねぇじゃねぇか。」

しかし、そんなのを軽やかに避ける最高に格好いい俺。

所詮格好良さげ(俺主観)も、俺の最高級にして最上級の格好良さの前には霞むってもんだ。

「逢魔様!殲騎を!!」

我が逢魔がギャーギャー叫ぶ。

「おいおい、男の拳と拳の闘いに殲騎など不要・・・それに」

「それに?」

ロボは酔うから嫌いだ・・・なんて格好悪いことは言えん。

「いや、なんでもねぇ・・・お前もそれで良いか?」

これでそっちだけ出したら俺は間抜けさんだ。

「ふ・・・神機巨兵など出さなくても私は負けぬ。」

お前も酔うんだな。

「よし、なら勝負!!」

俺は叫ぶ。

今度は双方同時に地を蹴る。

「うお〜!!」

俺の繰り出した剣を男は危なげに捌く。

「ふん、そんなんで俺に一騎打ちとは、笑わせてくれるじゃねぇか!!」

俺は勝利を確信していた、最初からだが。

「拳と拳は・・?」

そんな我が逢魔の独り言ももちろん聞いてなかった。

「っく・・・やはり剣では無理だな。」

押されながらの言葉・・・何か裏をもってそうだぜ・・・

「素手でなら勝てるとか抜かすつもりか!?」

もちろん素手でも俺に勝てるわけがないとはおもうがな。

「莫迦ですね・・・」

お前、なんか知ってるならいえよコラ!!

まぁ、いい、今の内にトドメだ。

「しっねぇぇぇ!!」

俺は渾身の力を込めて奴の体を真っ二つにすることにした・・・が

ドッキュ〜ン!!

・・・俺のトドメの音じゃないぞ?

辛うじて避けれたぜ・・・俺サイコー

「じゅ・・・銃使うな!!」

それはそうと、アブねぇ奴だな、おい。

「本当に気が付かなかったんですね・・・」

おい、何で哀れそうに俺を見るんだ?

「ち・・・だが、次はない。」

なかなか悔しそうに言う男、まだ俺のほうが攻勢だ、きっと。

「ふん、次がないのはお前だぜ。」

とりあえず調子に乗る俺。

まぁ、銃器に頼る奴に俺は負けぬがな。

「ふっふっふ・・・やってみればわかる・・・」

そういって、男は銃を構える。

そして俺は剣を構える。

我が逢魔は取ってもつまんなそうに見てる。

無視して話を進めるぜ。

「闘いは・・・」

俺は地を蹴る!!

奴は俺に狙いを定める。

「いいもんだ・・・」

距離は一瞬にして詰められる。

奴は銃をぶちかました。

「なぜなら・・・」

俺は少し体をそらす。

しかし銃弾は俺の腹に当たる。

そんなもん俺は気にしない。

「俺の強さを・・・」

何故だ・・・って、顔してるな。

間抜け顔だぜ。

こんな奴は間抜け野郎で充分だったな・・・

「見せ付けることが・・・」

奴の肩に俺の剣が食い込む。

・・・りょぉぉぉだんけぇぇぇん!!

台詞中なので心の中で叫ぶ。

最後の言葉なんて地獄で吐いてくれ。

「・・・出来るからな!!」

それはもう俺は格好良かった。

そして奴は死んじまったってやつよ。

それはもう、うんと無様に。



「おい、そっちはどうだ?」

こっちは終わったし、俺は相棒に声をかける。

「ああ、導天使ですか?とっくにいませんよ。」

お仕事の早いこった。

相変わらず感心の早さだぜ。

「まぁ、結構な暇つぶしにはなったな。」

え?怪我?・・・気にすんな。

いつの何か夕方だぜ。

夕日が俺の格好良さを存分に引き立てていることだろう。

「いや、そろそろ帰りましょうよ・・・」

そんなことお構いなしの我が逢魔。

「しょうがねぇ・・・帰るか。」

バイクに跨りながら言う。

そしたら途端に目を輝かせやがった。

「ええ、さっさと早く帰りましょう。」

そんなにあの特になんもねぇ、結界内が好きかねぇ?

そんなことを思いつつも、バイクを走らす。

夕日に照らされて格好良さ・・・ってさっきやったか・・・



「ところで魔皇様?」

背中で問いかける我が逢魔。

「ん?どうした?」

「あの人・・・結局誰だったんですか?」

「・・・・・・」

ヤベ・・・聞き忘れた。