機動新戦記ガンダムZ
第1話:貴方は・・・・誰・・・・?
宇宙開闢から300余年地球圏は戦乱の渦の中にあった・・・・。
その悲しき歴史は地球の人口爆発により起きてしまった・・・・西暦2500年、この時地球の人口は800億以上に膨れ上がった・・・・これにより地球各地に紛争がおき次第に戦争となっていた・・・・この人口爆発により起きた戦争で地球の環境が悪化・・・・この事態を重く見た世界各国の代表たちは、地球連邦を樹立。連邦政府は戦争を鎮圧する為に軍隊を設立する。
これにより戦争は鎮圧した。これにより800億以上に膨れ上がった人類の戦後生き残った者達は戦前の1/4にも満たなかった・・・・しかし、戦争の為に悪化した地球環境は生き残った人類にとって厳しすぎるものだった。・・・この事により、地球連邦政府は宇宙移民計画を発案。現存していた宇宙ステーションを中心にし宇宙植民島(スペースコロニー)の開発に着手し始める・・・開発から30年、残った人口はさらに半分になった頃・・・第一コロニー、が完成する。その半年後に第二、第三コロニーが完成した・・・・地球連邦政府は完成したコロニーに移民を開始させた・・・だが、富を持たない者達は後回しにされ、これによって暴動が勃発事態は急変する。連邦政府はさらに新しいコロニーを次々と完成させ、次々に残っている人々を移民させる。これにより地球上に人類は存在し泣くなり人々は宇宙に浮かんでいるコロニーで新しい生活をはじめた。ここに宇宙世紀が始まる、地球連邦は全人口を宇宙に移民させた日、その日を紀元としたU・C(ユニバーサル・センチュリー)001と呼ぶようにした・・・その後、地球から人類が脱出し150年余りが経ったころ、科学者サミュエル=C=ランティス博士の手により地球環境の改善が行われ、地球は所々に砂漠地帯があるもの西暦700年ごろのような状態にまで戻った・・・そして再び地球に戻る人々が出始め、地球連邦政府は拠点を再び地球に戻した。しかし、人類は、地球に戻る者達とスペースコロニーに残るものの二つに分かれてしまった・・・それから100年後、.最も地球から離れたコロニー群、サイドYが、地球連邦からの独立を宣言その名前をシュテドニアス帝國と呼ぶ存在にしたのである、それに伴いサイドV、サイドW、サイドZのコロニー群が地球連邦に対して中立体制を宣言した。
それから6年経ったU・C256、ついにサイドVは地球件制圧作戦を決行。地球連邦に宣戦布告、これにより再び、地球圏は戦乱に巻き込まれた。
開戦から一年、シュテドニアス帝國は新兵器を密かに研究開発、完成した試作兵器にMS(モビルスーツ=Mobile・Spece・Utility・Instruments・Tacutical=起動戦術宇宙機器)のコードをつけ、新型戦術素体として更なる改良と生産がはじまった・・・・そして、時が経ち戦争が激化するたび兵器会社達は新型を作り、よりいっそう戦争は、激しくなっていった。連邦軍、帝國群ともに兵力の低下が目に見え始めたとき、連邦軍は起死回生の意味をこめてG作戦を発動。
この作戦により戦況はがらりと変った・・・地球の60%を征服していた帝國軍は総崩れになり、連邦軍のモビルスーツコードネームガンダムの前に帝國は、敗退する。しかし、戦力の大半を消耗してしまった地球連邦はその後数年で自然消滅し、地球は力が支配する弱肉強食の時代に突入する。
そして、A・W0079.(After・War=アフタ・ウオー、ダブルオーセブンティーナイン)物語はここから始まる・・・
ローレシラット大陸(旧ユーラシア大陸)の辺境の街セルフィス。この街の真中でなにやら人ごみが出来ている。どうやら弾き語りのようだ・・・ここにはあまり人はいない。ただしこの街ではバザーが開かれていて非常に人の出入りも激しい。だからこういう弾き語りのようなものが数多くいる。
「我こそは、あの大戦中に活躍したパイロット・ラルフ大佐の孫であり、元モビルスーツパイロットでもあるゲレルである。みな心して聴け!!前大戦中に特殊な力を持っているパイロットがいると言う噂が在った・・・あの噂は真実である」
人だかりで罵声が飛んだりそれは本当なのかとゆうような声が漏れてくる
「本当である。・・・今から話すことは全て真実だ!!・・・これは私の祖父ラルフから聞いたことである。昔、我が祖父ラルフはシュテドニアス帝國の機動大隊に所属していた・・・そして配属されてから半年が経ち我が祖父は次々に戦果を上げていった」
「何だ結局自分の祖父さんの自慢話じゃないか・・・」
「バカくさいなぁ、こんなことならもっと遊んでおけばよかった」
「そこっ、話はここからだ、我が祖父はその時からある男とコンビを組み始めた。その男はリック=ペルソン少尉と言っていた。祖父はその男のいた部署を聞いたそうなのだが終戦まで彼は部署を言わなかったといっていた。そして終戦後少尉は軍病院で息を引き取るときに祖父に自分の秘密を話したといっていた。」
「なぁ、オッサンその秘密って何だ?俺、ちょっと興味があるぞ・・・」
「良くぞ聞いてくれた少年!!我が祖父が、少尉の死ぬ間際に聞いた言葉はフィリップス研という聞きなれない部署だったそうだ・・・そして彼は自分のことをニュータイプだと言っていたそうだ・・・?・・・・・!?モ、モビルスーツ・・・・やっ、野盗だ!!」
モビルスーツ・野盗・・・この言葉に街の人間はパニックに陥った、人ごみはすぐに無くなり人々は建物の中に隠れだした。ゲレルも一緒になって隠れる・・・街の人に何とかしてくれといわれるがゲレルは震えていた
「かっ、勘弁してくれ、生身でどうやってモビルスーツと戦えってゆうんだ確かに俺はモビルスーツに乗った事があるけどなぁ、たいしたことが出来なかったんだよ」
「何だよ、オッサン、見掛倒しじゃないか・・・これ位なら・・・おれっちが・・・・?あれ?・・・あれれ?ゲッ、ゲ〜〜!!兄貴に頼まれてた物落としちまった・・・やっべぇまた怒られる・・・後で探しておかなきゃ・・・えっとこれとこれ・・・でっと」
「何をする気だ!?坊主!!そんな物騒な物持ち出して・・・おい、どこに行くそっちに出たら野盗に見つかる!!戻ってこい、死にたいのか?」
「へへっ、カルナスタイプなら、兄貴がやったみたいに出来るからな・・・」
「ん?何だ?ガキがこっちに来やがる・・・・・けっそんなに、死にたいならお望みどうりにしてやるか・・・」
「えっとこれをメインカメラの方にっと、・・・これでも、喰らえぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
少年がモビルスーツに向かって投げつけたもの・・・・それは対モビルスーツ用閃光弾であった。この対モビルスーツ用閃光弾はモビルスーツのメインカメラに向って投げつけて使用する。大抵のモビルスーツのメインカメラを焼き付けてしまうこれにより対象モビルスーツの目を奪うのである。・・・こういった兵器は今でも各地に眠っている為、こうした物を売って稼いでいる者もいる位である。
「ぐわぁぁぁっ!!めがっ、めがぁぁぁぁっ」
ギシュウン、ギシュウーーン
「そして最後にハッチをあけてっと・・・(パシュッ)」
少年が発射した物、それは粘着ワイヤーである。これはモビルスーツに限らず、移動の手段としても有効な物で、有効射程は対象物から10メートル程度だが、通常はモビルスーツに乗り込むために使用されることが多い。
プシューーッ!!
「!!」
「動かないでくれよ〜〜〜!!せっかく無傷で手に入れそうなのにさ、コクピットが血塗れじゃ、高くならなくなっちまうから・・・はいっ、降りた降りた。・・・・・さっさとしないと撃っちゃうよ?こいつの引き金、かなり軽いもんだからさ」
30分後
「フィーーーッ、皆さんありがとね〜〜、こいつを忘れて帰ったら兄貴に殺されちまうとこだったからさ、助かったよ。それにもう少しでアレ、買いに来る人がくるからさ、もう少し辛抱してくれよ」
「ありがとよ兄ちゃん。後で野菜もってけよ?何なら後で銃弾とかも出してやるぜ・・・」
「ありがとね、おっちゃん。じゃあさ、C&FのM・C弾と、T・M・M・Pミサイルランチャー、対モビルスーツロケットランチャーの弾、あるかい?あるならM・C弾が120と、T・M・M・Pとロケットランチャー15発ずつ頼むよ」
「あいよ、普通ならやらねぇけどよ、おまけでC&FのR・P・Dを予備弾120発、付けるぜ、そん代わり今度来た時にひいきしてくれよな。」
「覚えておくよ、それとありがとね、おっちゃん、おっ?来た来た今回の依頼人が・・・オーーーイ、こっちこっちい」
「フフフ、噂どうりですな、とても15・6歳には見えない。しかし、本当に宜しいのですかな?貴方ほどの腕があれば、モビルスーツ乗りになっても十分生き抜けると私は思いますが・・・・カイ=シルバトニア君?」
「ヘヘへ、そいつは聞かないお約束ですよ。それにおれっちがここまで出来るようになったのは”兄貴”のお陰だからね。その”兄貴”の言い付けでモビルスーツ乗りにはならないって決めてあるんだ」
「ほほう、その技術はその”兄貴”という人に・・・・良いお兄さんですな・・・・まぁ、こんな事を話していてもしょうがない。仕事の話をしますが、宜しいですかな?私の名はジンパと申します。アルガウスト産業の使いの者です」
「ふぅ〜〜ん。ジンパさんねぇ、ここの相場はわかってるの?家は他より少し高いけど、仕事の成功率はそん所そこ等に転がっているハウンドより遥かに上だけど・・・最初に断っておくけど、殺しは絶対に引き受けないぜ、俺たちはハウンドみたいに野蛮なことはしない主義なんだ」
「いえいえ、殺しなんてとんでもない。貴方方に引き受けてもらいたい仕事はあるハウンドの戦艦からさらわれてしまった3人の少女を救出していただきたいのですよ。」
「さらわれた?へぇ、今時たいした金にもならないようなことをするハウンドもいるもんだなぁ・・・・・でっその子達の写真と特徴は?」
「ここに。不憫なものですよ前にいた孤児院から焼け出されたようなので我が社が経営する孤児院に住まわせたのですが・・・ある日、ハウンドの戦艦、トライエースが攻撃をして来ましてね、逃げ送れた3人を連れて行ってしまったのですよ・・・?どうしたんですか?なぜ顔が赤いのですかな?」
写真を見ているカイの顔がほんのり赤く、しかもカイは一枚の写真に見入っていた。
「へっ、ああ、いやぁ、カワイイ娘だなぁと思ってね、ま、いいやそう言う事情なら引き受けたぜ!大船に乗ったつもりでいてくれ!!・・・でもたぶん兄貴でも3人は無理だろうなぁ・・・ねえ、3人はちょうっと兄貴でも無理そうだから一人は運が悪かったと思って諦めてくんない?いくら兄貴が化け物みたいに凄いからっていくらなんでも3人はちょっと無理っぽいからさ。それに多分俺も一緒に行くってのは100%無理だし・・・」
「わかりました。貴方方も人間です出来ることと出来ない事がありますからね、でも3人全員を救出したあかつきには報酬の3倍をお支払いいたしますよ・・・・!あっとそれからこれ、3人の名前と前金です。よろしくお願いしますよ・・・」
「ハイ。毎度、商談成立!!まぁ任せてくれよ、そんじゃ俺はここで・・・・?アット!!救出したときの合流場所、教えてくれよいくらなんでも知らなきゃ仕事にならないからさ」
「おっと、失礼しました。ではここまでお連れしていただきたい。それと貴方の大荷物を私の部下に持って行かせましょう。仕事を引き受けて頂いたお礼です」
「ヘヘへヘ、サンキューいくら俺っちでもこれだけの物いっぺんには持っていけないもんね、・・・ネコババしないでね、せっかくタダで貰ったんだから」
「意外としっかりしているんですねぇ、あっとそうだ!!ついでだからあのモビルスーツ私共で買い取らせて貰えないでしょうか、分解してしまえば別の商品に使用できますので・・・」
「ヘ?別に良いけど・・・まぁ良いかそれじゃこれ、あそこの方に止っている車まで持って行ってくれない?それと仕事は一週間くらいですむとは思うんだけれど」
「承知しました。御武運をお祈りしておりますよ。・・・・ではこれにて」
カイと言う名の少年は荷物を車に載せると家路に急いだ。セルフィ巣の町から北西に350キロ以上離れた場所にある洞穴のような場所・・・・その中にカイは車を入れていく・・・
「お〜〜〜い、兄貴〜?あ〜に〜き〜買ってきたよ〜兄貴〜兄貴、兄貴〜〜〜どこにいるんだよ人がせっかく依頼とお土産持ってきたってゆうのに」
「リュウ兄ちゃんならいないよ・・・カイ兄」
「おわっ!!・・・なんだ、リンかぁ。毎度毎度俺の後ろから話し掛けるんじゃねぇよ心臓に悪い・・・ほらよお土産・・・野菜はしばらく持つものばっかり貰ってきたから」
「ちょっとぉ、また何かやってきたの?リュウ兄ちゃんにお薬貰ってきてくれ頼まれただけでしょ、また余計なことしたなって起こられるよ?それにリュウ兄ちゃん機嫌悪いし・・・」
「なんか呼んだか?リン」
「うひゃぁぁぁ!!」
いきなりかけられた声に驚き二人は同時に叫び声を上げて飛び退いた。後ろから声をかけた人物は今まで二人が話していた人物・・・リュウ兄ちゃんと呼ばれていた人物だった
「痛〜〜〜〜〜っ!!いきなり大声上げたりするなよお前等耳が痛むだろうが・・・・で、なにを話していたんだ?二人とも・・・仕事がどうとかお土産がどうとかいうのが聞こえたが・・・」
「あぁ、そうそう、これお土産と臨時収入。お土産の方はタダだから・・・・薬もちゃんと貰ってきたぜ。臨時収入の方は、モビルスーツ一個売っぱらって作ったから・・・」
そう言ってカイはリュウ兄ちゃんと呼ばれた男に小さな包みとお金の入った鞄を渡す男はすぐさま包みを開けて中に入っていた薬を飲んだ。
その後すぐに鞄の中身を確認するが・・・・
「おい、モビルスーツ一機を売ったにしては金が多すぎるぞ、お前なんか俺に隠してないかカイ?正直に言えば三日間飯抜きは勘弁してやる何を隠しているんだ?」
「カイ兄なんか依頼を受けてきたって先っき言っていたよ?リュウセイ兄ちゃん」
「こら、リン。ゲッ・・・・あ、兄貴あの・・・これはいや、あの、その、アハハハハハハ・・・・・」
カイは罰の悪そうに笑いながらごまかそうとしているようだがリュウセイの顔は笑ってはいなかった。
「カイ・・・俺はいつも言っているよなぁ・・・?クライアントの顔をよくみて、裏が無いかどうかをちゃんと見極めて仕事を受けろと・・・お前また前金の多さと依頼額だけで引き受けてきたみたいだな・・・」
「兄貴、いつまでも同じことをおれっちがするとでも思うのかよ・・・そりゃあ、変といえば変な依頼だったけど・・・相手も本当に困ってた見たいだし・・・」
「・・・じゃあ、これは何だ?これは!この写真は!!この『レナ』とか言う名前の娘の写真だけやけに綺麗に裁たんであるのはどう言うことだ?お前、まさか、この娘に一目惚れして引き受けたとか抜かすんじゃないだろうな」
「だっ、だったらどうだって言うんだよ、いいじゃないかそんなことどうでも!!大体兄貴は仕事を選びすぎなんだよ前金貰ったりして何が悪いんだよ」
「ちょっと、お兄ちゃん達喧嘩はやめてよ〜こんなことでもめても何にもならないでしょ〜、もうちょっと落ち着いてよ」
「カイ、今お前仕事を選びすぎだといったな・・・・プロって言う人間はな、金よりも自分の身の安全を優先するものだ・・・もし今お前が受けた依頼に裏があったとしたら、」
「あったとしたら何だって言うんだよ」
カイは食い下がらない姿勢を取り、リンはその有り様をおろおろしながら見ている
「裏があったら・・・・俺たちは下手をすればみんな始末される・・・」
「えっ・・・・?ど、どういう事なんだよ兄貴、下手したら始末されるって・・・どういう事だよ」
カイに動揺が走る、リンも同じようにビックリしているようだった
「・・・まだ自分が首を突っ込んだ世界のことがよくわかってないんだな?お前・・・俺たちがやっていることは裏家業だまっとうな依頼もあればやばい依頼もある。だからこそその道のプロには依頼人を見極めようとする動きが少なからずあるものなんだ・・・」
リュウセイがそういったとき、カイとリンがあっというような顔になった
「そうか!!それがクライアントの顔をよく見てから以来を受けろっていう意味だったのか・・・兄貴、ごめん。俺・・・・俺、俺この依頼止めにするよ」
カイがそう言った時リュウセイは目を瞑りながら考えに耽っていた・・・・受けるべきか、受けないべきか・・・・五分ほど考えて、せめて依頼主の身元から判断してみようという結論に達する。
「カイ!クライアントの名前と職業は何だ?それによってはお前の尻拭いをしてやるが・・・・」
「えっ?」
カイの顔がきょとんとする・・・・しかし、すぐに喜びの表情になり大声で叫んだ。
「イィィィィィッヤッタァァァァァァァァぁっ!!」
だがすぐにリュウセイの釘が刺さる。
「ただしクライアントの正体によって対応も違うからな・・・それでクライアントの身元をできる限り思い出してもらおうか・・・知っている限りで構わない。・・・それと、身体特徴もはっきりといえ」
「わかったよ兄貴・・・えっと、そうだ名前は確か・・・ジンパとか言う日とだよ。体の特徴は・・・痩せ型、片目用の眼鏡を着けていたなえ〜〜〜と後はアルガウスト産業とか言う会社の使いのものですとか言っていたぜ」
「!!」
そうカイが言ったときリュウセイの顔に戦慄が走ったそれを見てリンがふしそうな顔になるそれとなくリュウセイの様子が変化したのに気付いたカイではあったがその恐ろしいまでの形相に驚いていた
「あ、兄貴?・・・・兄貴何だよそんなおっかねぇ顔してやっぱこの依頼ダメ・・・なのか?・・・・・・・なぁ、兄貴ってばあ・・・リンからもなんか言ってくれよ」
そうカイに促されてリュウセイに話しかけょうとするリンだったが、声が出ない・・・声が出ないだけでもなかった・・・リンは本能的にリュウセイから出ている殺気に、気が付いたのである。それでも懸命に声を振り絞ってリュウセイに話し掛けた。
「リュ、リュウセイお兄ちゃん?どう・・・したの一体・・・・すっごく顔がおっかないんだけど・・・」
リンがそう言うとリュウセイははっと我に返ったようだった・・・
「ん?ああ、すまない・・・まぁ、ちょうどいい機会だ・・・今回はカイの為にもこの依頼を受けてやるか・・・・(まぁ、状況と奴が関係しているとわかれば話は変るがな・・・悪く思うなよ・・・もし、奴が関わってくれば・・・俺は・・・・)」
・・・リュウセイの頭の中には二つの文字が浮かんでいたその二文字は・・・・”復讐”である・・・
「で?・・・ターゲットはどこら辺にいるんだ?それによっては、今すぐ準備をしなければいけないし・・・・事態によってはここを放棄しなければいけないしな・・・」
そう、リュウセイがカイに聞くとカイは細かい情報を書いた紙切れをリュウセイに見せたそれを見たリュウセイはしばらく考え込むとすぐにリンとカイに指示を出した。
「今すぐ荷物をまとめろ!!カイは対モビルスーツロケットランチャーとT・M・M・Pミサイルランチャーをバギーに詰めろ!!リンは自分の服と家事道具、カイの服なんかを荷造りしろ。・・・」
そう言われてカイはバギーカーに対MSロケットランチャーとT・M・M・Pミサイルランチャーを積み込む。もちろん予備の弾丸も詰めて・・・。一方リンの方は必要最小限の着替えと家事道具、そして最小限度にまとめたカイの着替えを大型のトレーラーに詰め込み、後の指示を待っている。
隆盛は自分の愛用している武器と、依頼を受けたときには必ず着用することにしている旧地球連邦の戦闘服を着て、ナイフや銃弾を収納できるベストと、キーピックや電子ロックを解除する道具を収納したウエストポーチを着用し、そして最後に無線機が内蔵されたヘッドギアを装備すると最後の指示をカイ達に出す。
「いいか、カイとリンはいったんこのポイントまで二人で行ってもらう。が、俺が来るまでこのポイントに待機していろ。その間に俺は別の隠れ家に向う。しばらくはそこで生活する必要があるからな・・・そこにいったん荷物を置いてくる。行動は俺と合流してからだ・・・いいな?」
「オッケー!腕がなるぜ・・・」
「あたしが、バギーを運転するのか・・・自信無いなぁ・・・・。」
リュウセイの確認に二人が返事をする・・・。そして一方リュウセイ達が潜伏している洞窟から少しばかり東寄りに離れた泉の近くで一つの地上戦艦が水を補給していた・・・。
「キャプテン!!水の補給にはまだまだ時間がかかるみたいですので、艦のエンジンを始動するのは明け方になりそうです・・・・どう致しますか?」
眼鏡をかけた女性がキャプテンと呼んだ人物に意見を求めているようだ・・・
「・・・・仕方が無い、水を汲み上げている者と見張り以外の者は仮眠を取らせる。見張りは各員交代制にしてくれ。私も仮眠を取ることにする。」
キャプテンと言われた人物の指示に従い眼鏡の女性は艦内放送をかけ始めた。それを確認してキャプテンと呼ばれた人物、ブライト=C=ジークフリードはブリッジから廊下に進む。そして途中で一つの部屋の前でその足を止める・・・。
その部屋の中では二人の少女が眠っていた・・・ブライトはそれを部屋の中を除ける小さな窓から確認すると再び自分の部屋へと足を進めた。
「・・・ナ・・・・レ・・・ん・・・」
何処からか、人の声が聞こえる・・・・自分の名前を呼んでいる気がする・・・・。少女は低い嗚咽を漏らすとその体を起こした。
「貴方は?・・・・貴方は・・・誰?・・・」
一人少女は虚空を見つめたまま・・・話を続ける・・・・。
第2話:『この人は・・・敵じゃないです』に続く・・・・