仮面ライダーアーク

第1話:戦士の覚醒

ピチャーン、ピチャーン、・・・・ドタドタドタドタ、・・・・・ギッ、ギギィィィィィィィィぃ、バタン。

追われている男「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・ふぅ、やっと追っ手を撒いたか、梅野。そっちはどうだ?奴ら近くにいるか?」

梅野「いえ、今んとこ見当たりませんよ。ところで、例のブツ何処に置いて来たんですか?奴らに見つかったら世界はもう終りですよ?」

追われている男「うむ、絶対に見つからない所に隠してきた。奴等がどんな手を使ったとしても見つけ出すことは100%不可能な場所だ。」

梅野「えっ?何処ですか?教えてくださいよ、大月さん。もしその事で死んじまったら死んでも死にきれないですよ!!

大月「いや、ダメだ!!こればかりはいくらお前でも話すことが出来ん。それにお前も解かっているだろう?あれが奴らにわたればどんなことになるかということが!!だが、もし神がいるのであれば俺は消して許されんだろう。1人の子供の運命を、たった一人の子供の運命を勝手に変えたんだ!!そんな事を仕出かしたんだ!!これだけしか俺はお前に言えん!!

梅野「それだけですか?あんたの頼みで動いたってのに、俺には言えないんですか?俺、あんたに付いて行くって言ったのは嘘じゃないのに、信じてくれないんですか?」

大月「俺はお前を信用している!!だが、あれは俺達にとって、いや、世界中の人間達にとってもあれは最後の希望なんだ!!もしお前が捕まってしまった時の為にかけた保険だ!!こればかりは、いくらお前でも言えない。」

梅野「じゃあ、もし大月さんが捕まった時はどうするんですか?俺に話していなくても、大月さんが捕まっちまえばそれで全部パァになちゃうんじゃないですか?」

大月「ふっ、もう、手は打ってある。俺の記憶を2日ほど封印する。そうすれば知っているのは誰も居なくなる!!奴らもさすがに探しきれるものではないだろう。追っ手を撒くに撒いて、やっと見つけたんだ!それをそう簡単に見つけられてたまるかよ。」

梅野「大月さん、これからどうするんですか?そろそろここを出ないと流石にやばいですよ。」

大月「ああ、そろそろここを出よう。梅野お前は確か秋田の出身だったよな?」

梅野「ええ、そうですが、・・・それが何か?」

大月「故郷には帰るなよ?抜け目の無い奴等の事だ絶対に俺たちの故郷に網を張っているはずだ!!

梅野「そうですね、でもプロフェッサー・ヘルもそれぐらい見抜いてるんじゃないですかねぇ?」

大月「ああ、そうだろうな。梅野、俺は暫らく北の方に身を隠しに行くが、二人で行動するのは危険だ。お前は南の方に行ってみたらどうだ?」

梅野「いいですね、それ。でも俺は関西の方に身を隠しますよ。・・・・それじゃあ。」

大月「ああ、当分は連絡を取らないようにしよう。だが緊急時には連絡しろよ?互いに状況を知る必要があるからな。」

梅野「判っていますよ、それ位。それじゃあ、お互い命があったら、また逢いましょう。」

大月「ああ、お互い、DS(ダークセイヴァーズ)に捕まらないようにな。」

梅野「ええ、判っていますよ、先輩。」

そして、12年の歳月が過ぎたある日

ここに今年17歳になったばかりの青年がいる。青年の名前は[天野一矢(あまのかずや)]

聖・立花カレン学園高等部に通うごく普通の高校生である。

だが彼には他の人には無い力を持っていたのである。彼にとっての平凡な日常は今、終りを告げようとしていた。そして、新たな伝説が幕を上げようとしていた・・・・・・。

チュン、チチチ、チュン。

一矢「ン、・・・・ンン〜・・・?ファ〜、何だよもう朝か?・・・ったく、かったり〜なぁ。今日でもうゴールデンウィークも終わりかぁ〜。おい、七海・・・・七海、起きろ!もう9時半だぞ!!

七海「う〜〜ん。もうおなかいっぱいだよぉ〜。」

あ?・・・全く、こいつは寝惚けてやがる。起す方の身にもなってみろ。ここは一発。・・・・ゴン。

七海「フギュッ・・・・・あぅ〜〜〜〜痛いよぉ〜」

一矢「おら、寝惚けてねぇでさっさと起きろ。まったく、小学校4年生になっても『おっかなくて寝れないよぉ〜』は無いだろ。こら、寝るな!!

七海「ブゥ〜〜!!一兄が怖い話とかするからいけないんだよぉ〜!!あっそうだ、今日、クラスのお友達と豊島園行くから一緒に行こうよぉ〜」

一矢「ア〜〜〜〜ッ?行ってられるか、そんな所。もし保護者が必要だって言うんだったら北原のおやっさんか信也にでも頼めばいいだろうが!!

七海「北原のおじさんも来るよ。信兄はバンドだけど。でもみんなお兄ちゃん来るの楽しみにしてるんだよぉ〜。ねぇ、行こうよ、行こうよ、行こうよ、ねぇ〜〜〜行こうよぉ〜〜〜〜ねぇ〜ってばぁ〜〜〜。」

あ〜〜〜っ、うるさい。こう言い出したら、聞かないんだよなぁ、今日は家でゴロゴロしようと思ったのに。

一矢「だぁ〜〜〜〜〜っ。うるせえなぁ、俺にだって予定があるんだぞ」

七海「嘘つき〜〜〜〜〜。今日何にも予定入ってないの七海知ってるもん!!・・・いいよぉ〜〜だ。一緒に来てくんないんだったら、七海いじけるもん。いいよぉ〜〜だ、どうせ、七海は甘えん坊ですよ〜だ(イジイジ)どうせブラコンですよ〜だ。(イジイジ)どうせ夜は一人で寝れないですよ〜〜だっ!!(イジイジイジイジ)

・・・ったく、こいつはそうやっていつもすぐいじけやがる。でもこいつ俺が行くって言わない限りここでいじけるつもりだろうな・・・・ッたくしょうがねぇ今日は暇だったし、大目に見てやるか。・・・・・(イジイジイジイジイジイジイジイジ)・・・まだやってやがる。

一矢「だぁ〜〜〜〜〜〜わかったよ、行けば良いんだろうが、ッたく、めんどくせぇ」

俺がそう言うと七海は目をキラキラさせて俺の部屋中飛び回っている。まぁここはギブアンドテイクということで許してやろう。

一矢「ただし、今日と明日の晩飯の当番は七海の仕事だからな。それが俺が一緒に遊園地に行く条件だからな。」

七海「うん。いいよ、それくらいの事なら。ニヘヘヘヘ。」

一矢「気持ちわり〜な、その変な笑い方はやめろ。ットォ、おい、七海、集合時間と場所は?」

七海「ヘっ、ああそうだった。場所はねぇ、北原のおじさんのお店の前、それと、時間はぁ、10時ピッタリ。」

何?10時ピッタリ?俺は時計を見た・・・・・おい、今950分じゃねぇか。

一矢「おい七海、今何時だと思ってるんだ?もう、1010分前じゃねぇか〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!ったく、電話よこせ、電話。」

七海「ほい。」

一矢「エ〜〜〜ット、おやっさんの店はっと、(ピップッポッパッ・・・・トゥルルルルルルルルル、トゥルルルルルルルル、はい、『ライダーズカフェ、ルナ・ライトです。』)あっ、おやっさん?俺、一矢だけど、」

おやっさん「おお、どうした?一矢。」

一矢「ああ、七海のお陰でちょっと遅刻するから、みんなには悪りぃけど、待っててもらえるかな?」

おやっさん「おお、何だそんなことか?いいとも少しくらいの遅刻なら許してやるぞ。それになぁ、ワシだって遅刻しそうなんだ少しくらい遅れても構わんぞ?」

一矢「サンキュ、おやっさん。あっと、ついでだから俺らの朝飯作っといてくんない?後で金払うから。」

おやっさん「おお、いいぞ。それに金なんか払わなくていい、その代わり今度手伝いにこい、それでチャラにしてやる。」

一矢「わかった。それじゃあ、今から準備するから切るぜ。それじゃあ。(ピッ)ふぅ、七海!!さっさと支度しろよ。俺、歯磨きしてるからな」

七海「うん。」

シャカシャカシャカ、(三分経過)グチュグチュ。ペッ。フキフキ

はぁ、全く、母さんが死んでからこいつは甘えん坊になっちまったなぁ、まぁそれも仕方ねぇよな。何しろ親父はCIAだかFBIだかインターポールだかに勤めてるからアメリカ暮らしだし、向うに行くにしてもこいつ飛行機にのれねぇから、行く事も出来やしねぇ、まぁ、ゆういつ救いなのは親父が年に3回くらい帰ってこれるってことだよな、そういやもうすぐ母さんの命日だな。げっ、学校がある。しかたねぇ、いつものごとくサボるか。七海は休ませて、信の奴は・・・あいつもサボリだな。・・・・あいつの性格からして。さてと、新聞とってくるか。

一矢「ん?新聞の間に手紙が挟まっている?何だこりゃ?汚ねぇ字だなぁ、宛名はっと、ん?親父宛?まぁ明日あたり帰って来るだろうけど・・・。まぁいいか。放っとこう」

七海「お兄ちゃん、準備できたよぉ〜〜っ」

一矢「おう、ほれ、ヘルメット。飛ばして行くからしっかり捕まってないと死んじまうぞ?」

七海「OK!レッゴ〜〜〜〜〜〜!!

キュルルルルルル、ドルゥン、ブォン、ブォン、ブォォォォォォォォン、オォォォォォォォォン。

(五分経過)

キィィィィィィッ。ブォン、ブォン、ドッドッドッド。

おやっさん「おお、来たか。さ車に乗れ、みんな待っていたぞ。」

一矢「すんません。こいついきなり言い出したから遅刻しちまって。」

おやっさん「はっはっはっ、いいじゃないか、ほら早く乗れ。すぐでないといくらなんでも間に合わないぞ?」

七海「は〜〜〜いっ。」

俺は、誰が来てるんだろうと思って、ふと、車の中をのぞいてみると・・・・・オイ、ぎゅうぎゅうずめじゃねぇか、おやっさん。これじゃあ俺は座れねぇよ。しかたねぇ

一矢「おやっさん俺はこいつで行くよ。いくらなんでも俺はでか過ぎて入る隙間が見つからないんで。」

おやっさん「おお、そうか、そう言われてみればみんな限界に近い座りかたしているよな。はっはっはっはっ、気が付かなくてスマンな。そうだ、瞳、お前は一矢の後ろの方がいいな。一矢、いいかね?」

一矢「俺は別にいいけど・・・・(チラ)

瞳「ちょっと、勝手に決めないでよ。何で私がこいつと二人乗りしなきゃいけない訳?」

おやっさん「おい、瞳。わがまま言うんじゃない。それとも、何だ?お前一人でここに残って店番でもするのか?」

瞳「ちょっとお、何でそういう話になるかな〜。判りましたよ。我慢して二人乗りで行けばいいんでしょ?全くもう」

一矢「ふぅ、おっ、今日のお客さんはにぎやかなメンバーだな。霞ちゃんに、美野里っち、綾香ちゃん、瑞希に、雪乃、美夏ちゃんかぁ、へぇ、まっ、今日は善い1日になりそうだな。」

何より、七海の世話しなくてもいいもんなぁ。今日は瞳が後ろにいること意外は、いい一日になりそうだぜ。ラッキー。

 

場所は変り、ここは、宇都宮市の外れにあるホテル。・・・いや、もっぱらここはホテルというより民宿といった方が判り易いのかもしれない。

チャラン、チャラララララランチャン。(ピッ)

大月「もしもし、」

梅野「大月さん、俺です、梅野です。」

大月「梅野?どうした?何かあったのか?」

梅野「大変ですよ、大月さん。連中はあんたの居場所を嗅ぎつけたらしい、すぐに逃げてください。なるべく人が多いところに、逃げてください。俺は今、豊島園の中に隠れています。ですが大月さん、出来るだけ早く逃げてください。(ブツ、・・・ツー、ツー、ツー、ツー、ピッ)

大月「梅野?まさかあいつ俺のためにわざわざ連絡してくれたのか?・・・・はっ、こうしちゃいられん。すぐに東京に行かなくては。」

再び場所は変り、ここは豊島園駐車場の近く。

一矢「何だよ、相変わらず臆病だなぁ。たかが片手運転しただけだろうが、全くよくそんなんで看護婦になろうと思ったな。」

瞳「あんたねぇ、いくらあんたが慣れていてもねぇ、私はあんな乗りかたした事は一回も無いの!!自分の物差しで図らないでよ。それにどうして臆病だったら看護婦にはなれないのよ」

一矢「とんでもない状態の急患が来た時どうするんだ?聞いた話だと、顔面グチャグチャのが来り、顔が半分くらい無いのが来たりするらしいけど?」

瞳「そ、そんな患者めったに来ないから大丈夫よ。」

一矢「わかんねぇぞ?結構あるらしいと聞いただけだ。」

霞「け、喧嘩しないで下さい〜〜」

おやっさん「まぁ、そんなことはどうでもいいけど、さっさと園内に入るぞ」

みんなさっさと入り口の方に歩いて行った。だが俺は何故かこの時自分の中で何か危険な空気のようなものを感じ取っていた。・・・・・だが、俺は何故かみんなと一緒にいる間、起きているのになぜか夢を見ているような感覚になっていた。

七海「お兄ちゃんどうしたの?顔色が悪いよ?」

瑞希「ホントだ、どうしたの?」

瞳「どれどれ、・・・・な〜〜んだ。熱無いじゃない。全く、あんたまだ17歳なのに体にでもガタ来たの?」

一矢「うるせぇ。何だかしらねぇけど、あたまんなかに変なもんが見えただけだ。気にしないで遊んでろ。」

瞳「何よ、人がせっかく心配してやったてぇのに」

おやっさん「何むくれてるんだ?瞳。さぁ、一矢も何でも好きなもんに乗ってこい、今日は4時半までならどれに乗っても大丈夫だからな。」

一同「は〜い」

二十分後

七海「一兄、ホラーハウスに行こうよ。ねぇ、お兄ちゃん?どしたの?」

一矢「あ?・・・ああ?ああでもいいのか?お前?ハウスの中でおもらしされても困るんだけど・・・・・」

七海「誰がおもらしするの?(プンプン)さっきトイレに行ったばっかりだもん!!それに、みんな一緒に入るんだよ?」

一矢「はっ?・・・・みんな一緒って?ああ、なるほど!!迷子防止法だな。特にお前の・・・」

七海「なによぉ〜〜。そんなこと言わなくてもいいでしょぉ〜〜〜!!ふ〜〜〜〜〜〜んだ!!

この野郎、人が心配してやれば調子に乗りやがって〜〜、そっちがその気ならこっちはよし精神攻撃だ!!

一矢「(ボソ)これから1ヶ月寝る前に必ず怖い話してやる。寝る前に『ゾンビ』て言うホラー映画観してやる〜〜〜おまけに今度後ろに乗ったときウイリー連発してやるぞ〜〜〜〜(ボソ)

七海「やぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!それだけは勘弁してぇ〜〜〜〜〜〜〜っ!!寝れなくなっちゃう〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!

他の連中は俺たちのやり取りを笑いながら見ていた。俺自身も、多分七海も、今このときを楽しみながら入るのを見ていると、俺はさっきの白昼夢のようなものの事などすっかり忘れていた。

一方、一矢達が笑いながらホラーハウスに入った頃、大月に連絡を入れた梅野は、ホラーハウスの中に隠れていた。がしかし彼は謎の生物に発見されてしまい、ホラーハウスの中を逃げ回っている最中だった。

五分後

一矢「おっ?何だよここも行き止まりかぁ?しかたねぇ、おやっさん、引き返しましょう。」

おやっさん「おお、そうしよう。さぁみんな、さっきの所まで戻るぞぉ〜〜〜!!さぁ、行った、行った。」

俺たちはさっき道を間違えた通路に戻ることにした。・・・ん?何だ?何か、人が全然いない?どういうことだ・・・・・おかしい、ついさっきまであんなに人がいたのに・・・・。

一矢「おやっさん。」

おやっさん「ん?・・・何だ?一矢」

一矢「おやっさん。様子がおかしい。・・・・さっきまで悲鳴とかが聞こえたのに、今は全然聞こえない。俺たち以外の人がいない。」

おやっさん「そう言われればそうだな。妙なもんだよなぁ。でもお前が気にし過ぎなんじゃないか?昼飯食いに行ったのかもしれないぞ?」

一矢「おやっさん・・・ここには何千人という人が来ているんですよ?そんな事みんながいっせいに飯を食いに行ったてありえないですよ、それにさっきから悪寒がしてならない・・・」

七海「冗談よしてよ〜そんな事、夜寝れなくなっちゃう」

七海がそう言って後退りした時、七海の後ろからいきなり男が飛び出してきた。

七海「ヒッ」

梅野「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、たっ、」

霞「たっ?」

梅野「たす、たすぅけっ」

美野里「たすうけっ?」

七海「わかった!!多数決だ」

一矢「そんな訳ねぇだろが!!(ゴス)

七海「ふぎゅっ、あぅ〜〜〜痛いよぉ〜〜〜〜〜」瞳「おお、よしよし、暴力な兄貴を持って大変だねぇ」

梅野「助かっ・・・た。おい、あんた。」

一矢「あ?俺か?」

梅野「そうだ、あんたに頼みたいことがある。これを、大月源三郎という男に渡してくれ!!頼む、これがDSにわたると世界が崩壊する!!

一矢「おい、いきなりそんな事言われたって・・・一体、あんた誰だ?」

おやっさん「それもそうだが、おい、それはどういうことだ?あんた、頭がおかしいんじゃないのかね?」

梅野「俺は・・・・」男がそう言った時だった。

ビチャ、ポッ、ポッ、ポツ、ポツン・・・・ドサッ

何かが降りてきた。男は恐る恐る後ろを振り返る。俺達も男の後ろを見てみた。

涎を滴らせながら、天井から降りてきたのは黒ずくめの男達と、茶色っぽい毛並みのオオカミのような化け物だった。・・・それを見た男はの顔が一瞬で恐怖のものに変った。

梅野「ヒッ」

七海「仮想大会に出てるの人かなぁ〜?」瞳「こんなときに冗談はよしてよあんな、コスプレ今時誰もやらないわよ。」美夏「変態さんかなぁ〜〜〜?」

謎の声「ハァァァ、ハァァァァ、見、見つけた。俺の獲物・・・・・」

梅野「はっ、・・・あっ、ああ、・・・・ヒャグ、ギャァァァァァァァッ」

男が出せないような声で悲鳴を上げた男は、叫びながら逃げ出す。だがオオカミのような化け物は男が走る方向に先回りしていて、下をなめ上げながら、今から悲惨な死を遂げる哀れな生贄を冷たく濁った目で見下ろしていた。・・・だが獲物?どういう事だ?おっさんの怯えよう、まさに今殺されちまうような怯え方だな・・・。

黒い服の男「逃げるのはもう終りにして欲しいものだな、我等、ダークセイヴァーから逃げ切れるとでも思ったか?馬鹿な男だ。さぁ12年前に我々の研究所から奪い取ったものとついこの間盗んでくれた物を返してもらおうか?梅野賢一君?」

梅野?梅野・?・・!!そうだ思い出したぞ!!親父が言っていたな、確か12年前突如として行方をくらましていたって聞いていたけど・・・なんでこんな所にそれにこいつ等は一体・・・。

梅野「お断りだ!!お前らにあれを渡すわけには行かない印でな、俺の知っている男にもう渡してある。ついでに言っておく、お前らの探しているものはもうこの世には無いも同然だ。悔しがるがいい、世界制服をして全人類の70%を皆殺しにするという貴様らの野望も尽きたなぁ?アークディスペンジャーが無ければ伝説にある救世主も現れることは無いだろう。はっはっはっざまぁみろ、この間貴様らから奪ったものはもう大月さんに渡っている。俺を殺したとしても意味が無い!!

この間奪ったもの?ついさっき俺が受け取った?そういう事ならこいつに渡した方がいいのか?いや、・・・やめておこう。こいつの怯え方から推測したとしたらこれを持っていた俺も同罪ということで始末されかねない、この場は知らぬ存ぜぬでいったほうが無難だな。

黒い服の男「そうですか、渡してしまったのですか、梅野君。これではっきりしました貴方はもう用済みです。ダークビースト、ウルボロス。この獲物は貴方のお好きなように遊びなさい。ただし、後始末もご一緒に。目撃者は全て殺す。それが我々DSのやり方です。戦闘員、この余計なものも始末しておきなさい。私は首領に報告してきます。」

そう言って飛び去った男以外の黒服がいつの間にか変てこな生き物に変っていた。梅野とか言う男はもうすでに首と胴体が分かれていた。即死だ、誰がどう見ても、体が痙攣している、辺りに漂う血の臭いが俺たちの鼻を突く。気が付けば七海が気絶していた。

戦闘員「お前達も時機にああなるのだこの場に居合わせたことを後悔して死ぬがいい。」

俺はすぐ後ろにいた戦闘員に殴りかかった。一人目を素早くぶちのめす。二人目の首を絞めながら叫んだ。

一矢「おやっさん、ここは俺が何とかする。みんなを頼む!!

おやっさん「判った。だが無茶はするなよ?命は一つしかないんだからな!!

そう言っておやっさんは七海を担いで行くみんな青い顔をしながら逃げていく、そして瞳が警備員と警察よんでくるから、といってはしっていった。ふぅ警察ねぇ警察がくる頃には俺生きてないだろうな、ったく短い人生だったぜ。・・・ん?何だ?この感じ頭の中で声が聞こえる?・・・俺の頭もついにいかれたのか?

謎の声『いかれてはいないぞ少年よ。・・・』

一矢『おわっ、誰だお前は?いったい俺はどうしたんだ?』

謎の声『そうだな、まずは自己紹介といこうか、少年よ・・・・』

一矢『いい加減俺のことを少年よばりするのは止めろ!!俺の名前は一矢だ!いい加減俺がどうなっちまったのか教えろよ。』

謎の声『一矢、か、いい名だな、親に感謝することだな、我名は、アーク。古の時代に生きし戦士だ・・・。』

一矢『アーク?古の戦士?じゃあ何で俺と話をしているんだ?それに古っていつの時代のことだよ・・・・』

アーク『・・・もはや我が死んでから何千年経ったか判らぬ、・・・・だが今こうしてお前と話しているのには訳がある。』

一矢『訳?それに何故お前が死んでいるってなら、何故死んでいるのに俺と話が出来るんだ?それに俺は一体どうなっているんだ?俺も死んじまったのか?』

アーク『いや・・・・お前は死んではいない。この空間の時間の流れを少しばかり止めさしてもらった、だがここで一時間経ってもあっちでは一分くらいの時間しか経たない。だがこの時間は30分しかもたない、その間にお前の体の秘密を話さねばなるまい・・・』

一矢『俺の体の秘密?俺の体に一体何の秘密が隠されているって言うんだ?それにあいつらは何なんだよ。』

アーク『世に悪の根は絶えない、奴らはおそらく世界を手中にし、人々を苦しめるのが目的だろう。愚かな事だ。そのために12年前、私の力が封じられたもの、今はお前の体内に封じられている『アークディスペンジャー』を掘り起こしたのだ。』

一矢『俺の中にそんな物が?一体どういうことだよ!!俺が何でそんな物を体の中に封印してるんだよ!!

アーク『12年前、大月源三郎という男が若き日のお前の父親と母親に訳を話したのだ。その結果お前の両親はそれを預かり、あくる日お前の体内に移植したのだ。近い未来にお前の元に訪れるであろう悪魔に息子を殺されまいとしてな・・・』

一矢『親父やお袋が?俺にそれを移植した?嘘だ!!そんな馬鹿な!じゃあ俺もあんな化け物と一緒になっちまったのか?』

アーク『そんなわけがあるわけ無かろう!!お前は完全に人間だ。あのような改造された生き物とは違うのだ!!それに、お前の母親は特殊能力があってな、未来を予測することが出来た。そして、この未来を予測してお前の体に私の力を封じたのだ、・・・最もその力で未来を読んだせいで体を壊してしまい衰弱して死んでしまった。だがお前はそうまでしてお前の為に尽くした母を軽蔑するのか?・・・軽蔑できんだろう?お前に残された道は二つしかない、我の力を受け継ぎ悪と戦うか、このまま死ぬか、とるべき道はただ一つ、生か、死か、どちらをとる?』

一矢『何だと?俺があんな奴らと戦えるとでも思ってるのかよ!無理じゃねぇか!!そんな事できる訳無いじゃないか!!

アーク『ならば、こうだとどうする?もし、お前が戦わなければ、お前の大切なものが無くなっていくぞ?家族、親友、そして何より大切なものが無くなっていくぞ・・・!!

一矢『・・・・何よりも大切なもの・・・・・』

一方、一矢がアークと話をしている頃、瞳達は警備員と警察を呼んでいた。警備員達は瞳達の話を信じようとしなかった。瞳達は警察を呼び、一矢が一人戦っているホラーハウスに警察を連れて行こうとした。

瞳「もぉ、早くしてよ一矢が死んじゃうよ!!

麻野刑事「わかったから落ち着いて本当にここで間違いないいんだね?」

おやっさん「何だね、その態度は、大体電話を取った時の態度もそうだ!!大体民間人の命を守るのが警察の仕事じゃないのかね?さっさと行って一矢を助けてくれ!!

麻野刑事「はいはい、判りました。よし全員突入準備!!3分後に突入だ!!

その頃一矢は・・・

一矢『どうすればいいんだ?どうすれば戦えるんだ?』

アーク『念ずるのだ、強く、自分の中にある力を信じて強く念ずるのだ!!

(もうお前に会う事はあるまい・・・・だが忘れるな今この時に誓った決意を、お前が守らねばならないもの達の事を忘れるな・・・一矢!!もう時間が無い、変身するのだ、一矢!!!)

一矢「・・・我もとむ、正義の力!わが体内に宿りし、力よっ!!古の時より現召せよ!!

戦闘員「何だこいつ?土壇場になって頭がいかれたのか?」

一矢「変、身”!!

俺がそう言うと、辺りが、真っ白になった。俺の体から光が溢れている?・・・それに足先から俺の体が変っていく?・・・・これが、アークの言っていた力?・・・凄い!凄すぎる!!

戦闘員達「ギッギギィィィィィィィッ」ウルボロス「グオォォォォォォォォッ」

警官隊&麻野刑事「何だこれはっ!?」おやっさん「オワッ!?眩しい!!」瞳「ちょっとどうしてハウスの中からこんな光が?」

ウルボロス「な、何だ貴様はっ!!

何だ貴様はと言われたって。それに、こいつらと戦うのはいいけど、別の名前が必要だな。本名名乗ったら殺されかねないし、・・・・そうだ、俺は、単車に乗っているからライダーだ・・・一応、この形態だと仮面を被ってるような状態だ。よし!!

一矢「俺か?俺は貴様らDS(ダークセイヴァーズ)の野望を打ち砕く為、古の時代から復活した戦士!!仮面ライダーアーク!!

ウルボロス「仮面ライダーアークだと!?けっ、蹴散らしてくれるわ」

アーク「やれるものならやってみやがれ!!

俺はまずすぐ横にいた戦闘員に殴りかかる。ドゴォ、・・・ありぃ?今までと音が違う?おいおい、首折れてるんじゃねぇか!!あ〜ぁ、俺はこれから人殺し呼ばわりされるのか世・・・・・ん?何だ今殴ったやつ?げっ、とっ溶けてやがる、という事はいくら殺しちまっても証拠がないから大丈夫だな。よし世のため人の為にどんどんやるか。

戦闘員B「こいつ、強い全員ナイフを使え、ウルボロス様を援護しろ!!

戦闘員達「ギィーーーーッ」

アーク「おい、素手相手に武器なんざぁ、卑怯だぞ!!

ウルボロス「何とでも言うがいい、所詮貴様はここで死ぬ運命なのだ、殺れい、ズタズタに切り刻んでやれっ!!

アーク「野郎〜〜〜〜言ってくれるじゃあねぇか、そっちがその気ならこっちだって容赦はしない、返り討ちにしてやる、おい!!てめぇら、明日の太陽を拝めると思うなよ!!ここで片付けてやる。」

俺はすかさず戦闘員を2体同時に潰しにかかる・・・くそ、流石に2体同時ってぇのは、ちと、辛い、よし、後一体だ。ドカァッ、・・・蹴りが決まる。

ウルボロス「ちい、流石にやるな?だが俺様はこんな下っ端の戦闘員とは違うそう簡単に俺様の首を取れると思うなよ?」

アーク「それはやってみなければ解かんないだろうが、いくぞ!?トゥ!!

ウルボロス「カァッ」

俺達は同時にジャンプする。空中で交差するときに俺は全身の力をこめてキックを繰り出した。

アーク「ライダ〜〜キィィィィィック」やべぇ、思わず口にしちまった

ドゴォォォォォォッ、

ウルボロス「グワァァァァァァッ」

決まった、俺のキックは、ウルボロスの腹に当たった。

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥン・・・・・ドガシャァァァァァァァァッ!!

決まったのはどうでもいいけど吹っ飛びすぎだ〜〜〜〜!!ホラーハウスのセットぶっ壊して外まで吹っ飛ばしちまった・・・・怪我人でてねぇだろうな?・・・・よっしゃ!!誰も怪我してない・・・ふぅ肝を冷やしたぜ・・・・。

おやっさん「おお、こいつだ、こいつだよ、刑事さん!!こいつがわし等の見た化けもんだ、・・・しかしこいつが吹っ飛んで来たのに他の連中や一矢は一体・・・?」

その時ウルボロスの体にひびが入り始めた・・・一瞬、俺は戦闘員が溶けたことを思い出したがこいつの場合、溶けるって問題じゃあないよな・・・ひょっとして爆発するかも・・・やべぇ、みんなに知らせねぇと、・・・ってあれ?・・もう変身が解けてる?・・・おっと今はそれどころじゃない。

一矢「みんなそいつから離れろ!!爆発するぞ!!

おやっさん「何?そいつは本当か?どうなんだ一矢!!

一矢「早くしろ、死にてぇのか、もうすぐ爆発する!!離れるんだ!!早く!!

みんな半信半疑な顔をして後ろ下がって行く、だが機動隊員らしいやつが近づいたその時、ドゴォォォォォォォォン・・・・爆発した。・・・近付いた奴は?おっ瞳が駆け寄っていく?・・・あっ瞳が首を振った?って事は・・死んじまったか・・・ったく人の話くらい信じやがれよ・・・俺も人の事言えないけど・・・

一矢「南無三、ご愁傷様でしたっと。そうだおやっさん達は何とも無いのか?」

おやっさん「わし等は何とも無い、ところで何でお前さんはこいつが爆発するのを知ってたんだ?」

一矢「ん?ああそれは戦闘員らしいやつが死んだ時なんだけどさぁ、あいつ等、生き絶えるとき、泡出して溶けたんだよ・・・強酸をかけられた鉄みたいに・・・」

瞳「死んだ時って、あんた、人殺したの?」

一矢「言い逃れじゃないが俺は、あいつ等が人間だとはとても思えない。・・・殴ったときの感触もそうだし殴られたときの痛みが違うんだ・・・」

麻野刑事「痛みと感触が違う?そんなので言い逃れが出来るとでも思うのかね?君には暫らく署にいてもらう事になりそうだなぁ?天野一矢君?」

一矢「最後まで話を聞けよ!!第一俺は被害者の一人だ殺人者なんかじゃない!!あいつ等を殴ったとき、ゴムの塊のような感触だった、しかも殴られたときなんか一発でグロッキーになっちまったほどだ・・・それとあのウルボロスとかいう奴『俺たちは人間では無い選ばれし人類。改造人間だ』って言ってたんだ!!それと殺された梅野賢一とかゆう奴が言うにはそいつ等の組織はDS(ダークセイヴァーズ)とかゆう名前だそうだ。目的は世界征服だか人類の70%を皆殺しにするだか何とかいってたな。」

麻野刑事「ふむ、しかし取り敢えずは貴方達は我々と一緒に来てもらいます。一矢君、君に関しても一応事情聴取という形になるが、私は君の話を完全に信じた訳じゃあないからな!!その事を頭に入れておいてくれたまえ。」

一矢「ヘイヘイ。」

ふぅとんでもない事になったな〜。これから先どうなるかは解からないけど、DS・・・こいつ等を野放しには出来ない。俺達や他の人達のためにも・・・・。

2話に続く