日記

それは、ある日の午後だった。
ユーリが、打ち合わせのために家にいなかった時の出来事。
アッシュは好奇心に負けたのだ。
あれだけ日頃「絶対見るな!・・・・・・見たらどうなるか、分かっているだろうな?」と
赤い爪を向けて、ユーリが注意を促していたというのに、アッシュはついつい、日記を見てしまったのだ。
もともと几帳面なユーリのこと、日記もしっかりとつづられていた。
内容そのものは、やはりユーリらしかった。
その日あったことしか書かれていないからである。
でも、・・・・それでもアッシュは嬉しくてたまらなかった。
片隅のほうのとてもきずきにくそうな所に、
毎日、アッシュが作っている料理名が記録されていた。
その中に1つだけ、唯一、コメントが書かれている料理を見つけた。
「目玉焼きは、しょうゆよりソースのほうがよいのだが」
アッシュはそれを見て、思わずふきだした。
ユーリのことだ。
言いたくても、プライドが許さないのだろう。
「全く、それくらい言えばいいのに。」
笑いをこらえながら、日記を閉じた。
それと同時に扉の閉まる音がした。
ユーリが帰ってきた!アッシュはそう察した。
すぐに日記をかたずけて、ユーリのもとへ向かう。
「お帰りっス。」
「・・・ああ。」
疲れきった声、不機嫌に下を向いたままの赤い目、空腹だということが分かる。
「はいはい、分かったっス。でも、もうじき晩飯なんスから、軽い物でいいっスね?」
といって、キッチンに向かう。
先読みされたのが気に食わないユーリは、ゆっくりとその後を追う。
ユーリがテーブルに着くと、アッシュが料理を持ってきた。・・・・・目玉焼きだ。
料理がテーブルに着くと、ユーリが、一口、二口と口に入れた。
無表情のままのユーリに、アッシュがキッチンから質問する。
「どうっスか?」
「目玉焼きでどうといわれても困るのだが。・・・・まあ、いつもよりは上手いかもしれないな。」
どこまでも意地を張るんだからな〜と思いながらも、満面の笑みを浮かべて晩飯の支度を整えるアッシュだった。
コメント
それはそうと、自分で作ったこのお話で、ある疑問点が出てきました。それは・・・・「お帰りっス。」って、普通、喋るか?ということです。自分で作っといて何なんですけど。・・・間違ってるかも(滝汗)。
あと、何故、スマイルがいないかというと、・・・・・・・・多分スマイルがいると、料理がカレーになりそうだったから。(爆)
かなり昔に作った奴です;もしかしたら、変なとこもあるかも。