| 3YVO - Imagination - 湯呑みと緑茶 |
| 湯呑みと緑茶 |
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俺の急須から注がれるお湯は緑茶。いや、正確には緑茶の味がお湯に出たお湯だ。俺が
緑茶を飲めば、当然湯呑みの緑茶はナクナル。急須から代えを注ぐも、その緑茶が ナクナッタら給湯しなければならない。しかもそのお湯は水道水から摂り込んでいるため、 水道水が止まればナクナル。 同様に、俺の居る足場。アテがナクナレバ、明るい部屋から強制に踏み外されてしまい、 真っ暗闇の部屋に堕ちてしまう。足場が消える前に、俺は代えを必至に捜さなければ ならない。 蝋燭や鉛筆だって同じだ。用途としての、灯り・筆記用具として使うと次第に短くなり、 いずれナクナル。灯り・筆記としての価値を保ちたければ、代用品を用意しなければ ならない。 価値のナクナル世界から逃げることは不可能。だが、回避策を考え、実行することは 出来る。その術でどこまで自らの身と心が耐え切れるかどうかは、別だが。 |
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