【残り弐週間】
校内での休み時間、昼休みをフルに使い、『変な人』と『黒い男』の噂を片っ端から尋ねまくった。その際、各教室に居る筈の生徒が半数未満しか居ないのを見た。
そんな事をやったせいで、冷やかして来る成らず者共が寄って来るわ、偉そうな癖して生意気な方々も目を着け始め、終いには、あいつまで勘繰って来やがった。
そいつは怒っていたのかどうかハッキリしない顔をしていた。
「何か面白い事無い?」
「無い!(話すと面倒になるからな……。)」
構わず、作業に戻る。
(……感情に感情で返してしまうのが、譲れない俺の悪い癖だけどな。気付けよ、自分の心に。)
「………よ、それ。」
そんなあいつを、俺は“本当に”放って置いたのだ。実際、二つの言葉だけで苦戦して、聞き込みしているのに、横から邪魔されたら何で有ろうとも虫唾が走る。只でさえ情報が少ないのに。
結局その日収穫出来たのは、『単独で黒い人に遭うと帰れない』、『変な人は黒っぽい』『変な人=黒い人』、『暗くならないと出て来ない人』だ。これをどう使うか、まだ分からない。