第一章
出会い

ヂドリは悲鳴が聞こえた方角へ走った。
「オラオラこっちこいよ!別にとって喰おうってんじゃねぇんだから。」
「や、やめて下さい。」
よく見ると、カラスが二人がかりでニワトリの女性をさらおうとしているようだ。
(二人か・・・やれるな。しかし、何故こんなトコにカラスの奴らがいるんだ?」
ニワトリとカラスは、長年戦争を続けてきたが、近年は終戦の様子を見せ始めている。
それなのに、なぜカラスがニワトリの国へ来ているのか
それがヂドリには気がかりだった。
(今はそんな事どうでもいい。時間が無い。早く助けよう。)
ヂドリはカラス達の前に踊り出た。
「女一人に二人がかりとは情けない。所詮はカラスか。」
「なんだぁ、てめぇは?痛ぇ目にあいたくなきゃ、あっち行ってろ!」
「フン!痛い目にあうのは貴様らのほうだ!」
「なにおぉ!?言わせておけばぁ!」
しびれを切らしたカラス達は、ヂドリに突つきかかる、が
それをヂドリはひらりとかわす。
「甘いよ・・・」
ヂドリは通り抜けていったカラス達の後頭部を軽く小突いた。
ただそれだけで、カラス達は地面へと吸い込まれた。
「大丈夫?」
「はい、ありがとうございました。あっ、」
「すいませんがネギマ村ってここら辺ですか?急ぎの用があるんです。」

「ああ、俺の村だけど・・・あっ!そうだ!俺も村に急がないと!」
「え!?なにかあったんですか!?」
「ああ、まだ解らんが、村の方角から煙が上がってたんだ。」
「まさか・・・私の師匠の占いで、ここの村に不吉な気を感じたと言うので」
「忠告に行くとこだったんですが・・・遅かった・・・。」

「とにかく村に急ごう。話はそれからだ!」
「はい!」
ニワトリの女性から聞いた言葉に、ヂドリは戸惑った。しかし
今のヂドリに出来る事は、早く村へとたどり着く事しかなかった。
二人は急いで村へと走った・・・。

(つづく)


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