抜き書き言葉集

あらゆる書物や映画その他から、自分の心に残った言葉を集めてみました。

 

確信犯・・・って言葉知ってるか?

道徳的、宗教的、または政治的信念を動機とし、正当であるという確信を持ってなされる犯罪・・・だ。

 

榊龍男

「メドゥーサ」

かわぐちかいじ


 

「魔王領総帥の判断には癖がある。彼が関わっていれば、すぐにわかる。これは才能の証であると同時に欠点にもなりうる。パターンを読まれるからね」

 

ナサニア・トルガ・ゴローズ

「A君(17)の戦争5 すすむべきみち」

豪屋大介


 

「卑怯者!! 卑怯者!! 自由と平等はどうしたのよ、いつも高々と振りかざしているあの旗は! おまえたち、自由があるくせに! 発言の自由があるくせに! 顔も見せず、名乗りもせずに影の中へ隠れる! これが<暁>の本性なの!?

卑怯者、愚か者! なにが銀河を解放するよ、なにが民の救済よ! おまえたちに救われる銀河こそ惨めだわ! 出ておいで、この卑怯者! たとえ大母神ナナン=ズィルが赦しても、この私が赦さない! ユンガルのクナーヤが赦さない!!」

 

 

「ジェスターズ・ギャラクシー2 翠の星の愚神ども」

新城カズマ

 


 

「恐怖を恥じるな 恐怖を感じないような奴と一緒に仕事をしたくはない」

 

映画「アウトブレイク」


 

二三歳の青年王が直面した最初の直面した最初の課題は国の再建、そして改革であった。彼は、自分のこれまでの経験から、三つの教訓を引き出していた。

その第一は、国家を強くするためにまず必要なのは強い軍隊であるということ。いかな高邁な理想や政策を掲げようとも、それを実現する道具なくしては何事もなし得ない。エパミノンダスの事績を見れば明らかである。

第二に、軍隊よりも国にとってさらに重要であり、軍隊さえもそれなくしては動かせないものは金であるということ。戦争は確かに絶大な効果を発揮し得る手段ではあるが、それだけにリスクもまた大きい。強い軍隊によって築かれたエパミノンダスの事業が、彼の戦死と共に潰えたことは、軍隊にのみ頼りすぎる危険を警告している。経済の充実によって国力を安定させ、そうして蓄えた資金を使い外交工作を行う方が、長い目で見れば戦争よりよほど安全であり、結局は安上がりでもある。これは、ペルシアの金がギリシア世界の政情を事実上自在に操っている現実から学んだことでもあった。

第三の教訓は、第二のそれと関連しているが、決して急ぐなということである。事業を起こすに当たっては、先を見越した計画の下に十分な時間をかけて準備を行うべきはもちろんであるが、そればかりでなく、準備が仕上がった後にいざ目的を遂げようとする際にも、馬鹿正直に正面から乗り込むのではなく、まずできる限り裏口を捜して見ること、ナポレオン流に言えば「後方への機動」を行って、相手の弱点を間接的に衝くことを試みるのが肝要である。兵士の先頭に立って勇敢に突撃し、そしてその死によって何も遺さなかった――仮に勝っていたとしても、こちらも甚大な被害を受けていたであろうが――次兄の最期はまだ生々しい記憶であった。

 

「世界戦史 世界を動かした7つの戦い」

有坂純

 


 

このような教訓を実践に移すのに、フィリポスほどうってつけの人物はいなかった。彼は王様らしからぬ軽やかな人柄で、滅多に怒らず、楽しい宴会を好み、誰に対しても親しげに接した。しかしそのような快活な顔の裏に、彼は高い知性と教養、人間一般に対する理解、そして無限の忍耐力を隠し持っていた。彼は決して他人に本心を見せず、常に他人を観察し、自分の個人的な好悪にこだわらず、どんな人間でも巧みに用いる術を心得ていた。彼は他人が休んでいる時に考え、他人が今を見ているときに二歩先を見ている男であった。後年、デモステネスなど彼の敵は彼のことをしばしば「陰謀家」呼ばわりしたが、本人は悠然と笑っていたものである。

 

「世界戦史 世界を動かした7つの戦い」

有坂純

 


 

 

「彼らは統計の数字じゃない。生きて、血の通った人間だぞ!」

 

 

映画「アウトブレイク」

 


 

もっとも広い意味において、戦争は政治の延長であり、戦争は政治によって掣肘される。すなわち、戦略という形においてである。

一方、戦略は暴力という目に見える姿を通じて、作戦及び戦術に具現化される。戦場の勝敗を決するのは、ひとえに決勝点への迅速な戦力の集中であり、そして集中の速度と度合いは兵站と指揮によって掣肘される。

個々人の人間は歴史的状況――あるいは運命――の産物であり、状況を支配することはできない。言い換えれば、英雄とは決して状況の支配者ではなく、状況の優れた洞察者なのである。

 

「世界戦史 世界を動かした7つの戦い」

有坂純


 

 古来、軍備は常に相対的なものである。一つの戦争で華々しく決定的な勝利を収めた――少なくとも、勝利を収めたように見える――軍隊が、次の戦争では完膚なきまでに叩きのめされる例は歴史に枚挙の暇もない。軍隊の組織は戦勝、あるいは戦勝を通じて得たところの平和によって、容易に官僚主義的な保守性・硬直性に陥る。そして、社会やテクノロジーの変化がもたらすところの、次なる戦争の新しい様態に適応するための学習や自己改革にしばしば失敗するのである。またその一方で、前の戦争で戦闘を継続した「戦う指揮官」たちは時と共に現役を去り、やがて戦い方を知っている者が軍隊からいなくなるのである。

 一般的には、このような軍隊の学習や戦術の問題として捉えられがちである。(中略) しかしながら、戦闘ではなく、戦争全体の帰趨を真に制するのは今もなお、兵站と指揮統制・通信・情報の能力の優越である。

 

 「世界戦史2 英雄かく戦えり」

有坂純


                                                                                                                                                    

闘って死ぬ・・・・・・それは栄誉な事かもしれない・・・・・・

だが無差別な力による圧倒的な死は栄誉とはいわないそれは

ただの「犠牲」だ

 

「SHADOW SKILL」

岡田芽武


 

当国の風俗は、上下ともに爪を隠して、身を密かに持つ風なり。(略)武士の風は大人しやかにて、尖(するど)なるところなく、武勇の功にて秀づる事を好まず。畳の上の調儀を以て、身を成り立たむと思ふなり。

譬へば他国に合戦ありて、これより助勢すべき事ありても、自国を全うして出づる事を好まず。まして我が持ちの外を望みて、切り取るなどする事は、盗賊なりとて嫌へり。皆人この覚悟にて賢人の風なり。

されど物ごと懈怠がちになる風にて、我が国一分にてしまふ(自分の国のやり方で通してしまう)気ありとぞ。

 

「新・人国記」

加賀の項より抜粋

 


ローマ人には、敗北からは必ず何かを学び、それをもとに既成の概念に捕われないやり方によって自分自身を改良し、そのことによって再び起ちあがる性向があった。

敗けっぷりが、良かったからではない。敗けっぷりに、良いも悪いもない。敗北は、敗北であるだけだ。重要なのは、その敗北からどのようにして起ちあがったか、である。つまり、敗戦処理をどのようなやり方でしたのか、である。

 

「ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず」

塩野七生


 

同盟関係にあった国が離反する場合、その国に独立独歩でいける力ができたから離れたというのは実にまれな場合にかぎられる。多くの場合は、別の強国についた方が得だと思った結果だ。それゆえに、覇権国家は、常に自分のほうが強いと示しつづける宿命をもつ。

 

「ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず」

塩野七生

 


なぜ二千年も昔に生きた人間のローマ観のほうが、私にはしっくりくるのか。この問題は、私をずいぶんと長い間考えこませた。それでもこの頃では、次の四点に要約されるのではないかと思いはじめている。

 第一は、ローマの興隆の因を精神的なものに求めなかった、三人の態度である。私自身も以前から、興隆や衰退の要因を感性的なことに求める態度をとっていない。つまり、興隆は当事者たちの精神が健全だったからであり、衰退はそれが堕落したからだとする論法に納得できないのだ。

 それよりも私は、興隆の因は当事者たちがつくりあげたシステムにあると考える。なぜなら、人間の気分ほど動揺しやすいものはなく、気分を一新してくださいなどと説いても、なかなか全員で一新できるものではない。一新するには、一新せざるをえないようにする、つまりシステム化してしまうしかないと思うからである。

 

「ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず」

塩野七生


 

第二は、彼ら三人はキリスト教の布教以前に生きたのだから当り前にしても、私もまたキリスト教信者ではないということである。キリスト者でなければ、キリスト教の倫理や価値観から自由でいられる。

 例えば、イエスは、信ずる者こそ幸いなれ、と言った。私も、信ずることで心の安定を得ることは大事なこととは思うが、なぜ、と問いかける姿勢は捨てることができない。貧しき者こそ幸いなれ、というイエスの教えの優しさはわかるが、「貧しいことは恥ではない。だが、貧しさに安住することは恥である」としたペリクレスのほうに同感なのだ。また、キリスト教を知らなかった時代のローマ人を書くのに、キリスト教の価値観を通して見たのでは書けない、とも思っている。

 

「ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず」

塩野七生


 

第三は、これまた知らないで死んでしまった彼ら三人には当然の話にしても、フランス革命によって打ちあげられた自由・平等・博愛の理念に、この人々は少しも縛られていないという点である。理念に邪魔されないですむから、現実を直視することも容易になる。こうあらねばならないという想いが強くなればなるほど、それとは理念的に相容れない体制に良い面があっても、理念的に相容れない体制であるというだけで、その良い面にさえはじめから視線が向かないのだ。

 

「ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず」

塩野七生


 

第四にあげる、二千年前のギリシア人三人の考えの私がなぜしっくり感じたかの理由は、問題意識の切実さにあったのではないかと思う。

彼らは三人とも、それぞれの立場はちがっても、あれほども高度な文化を築いたギリシアが衰退し、なぜローマは興隆をつづけるのか。と問いかけた点では一致していた。彼ら自身が衰退したギリシア民族に属していたから、この問題は切実な意味をもっていたのである。

 

「ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず」

塩野七生


 

奇妙なことだが、戦国という乱世ほどひとびとの思考態度は冷静で、思考法は合理主義的であり、決して政治や宗教についての集団妄想はおこなわれないのである。

集団妄想は、むしろ治世の産物であった。

 

「街道をゆく17 島原半島 天草の諸道」 

司馬遼太郎


 

改革とは、かくも怖しいものなのである。失敗すれば、その民族の命取りになるのは当然だが、成功しても、その民族の性格を決し、それによってその民族の将来まで方向づけてしまうからである。軽率に考えてよいたぐいのものではない。

 

「ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず」

塩野七生


 このスパルタをつくったリュクルゴスは、改革とは口で説くのでは充分でなく、やむをえずやらねばならない状態に追いやってこそ成功し、また永続するものであると考えていたようである。

 

「ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず」

塩野七生

 


 

ぼくは、悪人も堕落した者も我慢できる。だが、自分たちが正しいと単純に信じきっている馬鹿者だけは我慢できない。

 

「イタリアからの手紙」

塩野七生


 

確かに日本には、軍隊に対する歴史的不信感が存在している。しかしながら、自衛隊はその本質において<同胞>のために存在する軍隊として、最も理想的なもの――精神面において、であるが――と私は考えたい。

 

「主砲射撃準備よし!」

佐藤大輔


  

彼らは、外圧を利用して対外強硬政策を立案、国論を統一して政治的安定を実現したのである。もちろん、政策決定の際に現実の国際情勢は何の考慮もされていない(一対いつの時代の話をしているかって? もちろん、鎌倉時代の話だ)。

 

「主砲射撃準備よし!」

佐藤大輔

 


 

真理は不変であり、それを正しく述べたものが、原則と呼ばれる。原則の解釈や応用法は変化することがあるが、それは原則の否定を意味しない。なぜならば、それは進化と称されるものだからである。

 

 

アルフレッド・セイヤー・マハン

 


銀河は必ずしも扱いやすい機体ではない。

だいたい、原設計が凝り性で知られる海軍航空技術廠(空技廠)なのだ。そこの技術者達は、テクノロジーの暴走が実戦部隊に与える影響について、ほとんど考えない。望むのは、技術者の夢を実現することだけだ。銀河もその例外ではない。

 

「戦艦大和夜襲命令」

佐藤大輔

 


 

魅力というものは、論理に裏付けられない感情の産物だ。よって、人々が魅力を感じる対象は、論理ではなく直接感情に訴えかけるもの、ということになる。

考えてみれば、戦艦とは確かにそういう存在だ。何よりも、その機能が理解し易い。空母や潜水艦と言う兵器の魅力は、それがどんな発想から造られたものであり、どんな思想で用いられるのかを知らなければ理解できない。

これに対して、戦艦の持つ直接的なイメージは強力である。前後に据えられた砲塔と巨大な砲身、城郭を思わせる前鐘楼。力強く空に伸びた煙突。男性的な象徴の集合体なのだ。面倒臭い戦争の理屈など知らなくても、誰にでも理解できる。軍艦行進曲の歌詞にある、

「守るも攻むるもくろがねの浮かべる城ぞ頼みなる」

という感覚的な理解だ。

 

「目標、砲戦距離四万!」 

佐藤大輔

 


彼もまた必要とあらば手段をえらばない男ではあった。しかし、独特な癖の持ち主でもある。

人命の損失を最低限におさえることに、勝利よりも大きな喜びを感ずるのだった。それはけして安易な人道主義からくる幼児的な思いこみではなかった。それこそが、自身の能力を推しはかる最良の評価基準だと考えているからだった。

 

「皇国の守護者1 反逆の戦場」

佐藤大輔

 


 

「またそれか」老人は、鼻で笑った。「まったく、若い者はこれだから困る。歴史に、理想も純粋もない。正義も悪も、栄光も悲惨もない。それどころか、真実すら、ありはせんのだ」

「い、いやしかし――」

「あるのは、ただ、自分がやり遂げた事だけだ。直にふれあった者だけだ。目の前の、ろくでもない友人と、どうしようもない敵と、それから二度と逢えない娘の面影。重要なのは、それだけだ」

 

 

「ジェスターズ・ギャラクシー2 翠の星の愚神ども」

新城カズマ

 


寝たければ昼も寝ね、起たければ夜も起る。

九品蓮台に至らんと思ふ欲心なければ、八万地獄に落ちる罪もなし。

生る迄生たら、死ぬるで有らふと思ふ。

 

前田慶次郎利益

 


 

 


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