あらすじ
プロローグ

時は魔科学による産業革命真っ只中の世界暦620年4月。
世界を二分する大国の一つ「ベルラント帝国」第一皇子ウォルスは、
長年敵対してきた北の大国「ウィルランド共和国」と停戦協定を結ぶため
共和国傘下の「モルガナ公国」迎賓館を訪れていた。
しかし4月30日深夜。
モルガナ迎賓館は「殲滅委員会」と名乗る謎の一団の襲撃を受け、ウォルスは護衛もろとも暗殺されてしまう。
事態を重く見た共和国は事件の関与を完全否定し、帝国に対して哀悼の意を表する。
だが、暗殺事件は共和国の手によるものと信じて疑わない帝国側がすんなりそれを受け入れるはずも無く、
両国間の関係は急速に冷え込んでいった。
それから数日後の5月3日。
ウォルスの死を嘆き悲しんだベルラント帝国皇帝は共和国に報復するため、ウィルランド共和国に突如宣戦を布告。
第二皇子カイゼル率いる帝国軍はモルガナ公国に奇襲攻撃を行い、わずか1日で王城を制圧。
二国間を隔てるウッツ海峡に海軍を配備した共和国軍と一触即発のにらみ合いを始める。
後の世に「五月戦争」と呼ばれた帝国と共和国の戦いは、こうして幕を切って落とされたのであった。
これより展開される物語は、
そんな戦争中の二つの大国に挟まれたウッツ海峡に浮かぶ小さな島国「アストリア王国」に所属する
見習い女騎士アリア率いる急造遊撃騎士団「アストリア王国騎士団第七小隊」による
五月戦争終結までの活動の記録である。
第一話:創始の時(そうしのとき)
2011.04.02up

アストリア近海で帝国と共和国の戦争が始まって一週間後の5月10日。
第三小隊所属の見習い騎士アリアは大臣に遊撃部隊「王国騎士団第七小隊」の設立案を持ち掛けられる。
将来の隊員候補となる暇人…もとい仲間を求め、城下町へと降り立ったアリアだったが…。
第二話:新緑の森(しんりょくのもり)
2011.04.16up

第七小隊"あすなな"の拠点とするため、とある古い施設へとやってきたアリアとエリン。
そこは10年前、国中を恐怖の渦に巻き込んだ魔物「ソウルイーター」との激戦で崩壊した基地であった。
基地をなんとか使える状態に戻すため、アリア達は奮闘する。
第三話:胡乱の壷(うろんのつぼ)
2011.05.01up

財政難の中、第七小隊設立の是非を問うために定例会議に臨むアリア。
国家予算を割いてもらう条件に、北の港町ウィゼルでの魔物討伐を国王に命じられる。
一路ウィゼルを目指す一行であったが、そこで怪しげな壷を持つ人物を目撃する…。
第四話:闇の眷属(やみのけんぞく)
2011.06.10up

"あすなな"の正式な王国騎士団への昇格が認められ、喜んだのもつかの間。
アストリア王子リオが「殲滅委員会」と名乗る何者かに誘拐される。
彼らが王子と引き換えに要求してきたのは、魔物「ソウルイーター」を封じた国宝"封呪の珠"であった。
第五話:幽玄の声(ゆうげんのこえ)
2011.08.24up

王子誘拐事件より三日、殲滅委員会の情報は何一つ得る事ができなかった。
そんな中、設立以来始めての休日を迎える第七小隊。
情報収集に出かけるディーンに強引について行く形で、一行は霧深い渓谷を越えマッドシティを目指す。
第六話:血の契約(ちのけいやく)
2011.10.22up

エリンを誘拐した組織の正体を突き止めるため、地元マフィアの拠点を襲撃するアリア達。
マフィアのボスから得られた情報から、犯行グループの名は「ジャッカー」だということが判明する。
正体不明の組織の拠点を割り出すために、コーデリアが導き出した策略とは…。
第七話:守護の楯(しゅごのたて)
2012.01.10up

膠着する戦況を打破するため、アストリア王国に脅しに近い協力要請を仕掛けてくる帝国軍。
一方、アリアは先の騒動の責任を取りマルゴット砦へ謹慎処分の身となる。
「闇の眷属」を自称する少女ドロシーと、学生時代の級友ルラと共に、アリアは一路西を目指す。
第八話:反逆の徒(はんぎゃくのと)
2012.12.01up

殲滅委員会を追うセス達はコーデリアの情報を基にマルクト山への調査へ向かう。
その一方、貴族院は帝国への返答期限が迫る中、王国の方針を決めるべく緊急会議を開催する。
しかしその裏で、会議を運営する議長派によって恐るべき計画が実行されようとしていた。
第九話:愛情の形(あいじょうのかたち)
2012.12.01up

王国の"守護の楯"マルゴット砦を巡り、遂に帝国軍との戦争が始まってしまう。
彼我戦力差はおよそ五倍。圧倒的不利な状況に司令官トランティアは篭城戦を決意する。
その頃、避難誘導を行っていたアリア達は鍛冶屋の娘マギーに養父の捜索を依頼されるのであった。
第十話:剣の記憶(つるぎのきおく)
2014.07.11完成

マルゴット海戦に辛勝した王国軍。しかし、勝利と引き換えに払った代償はあまりに大きかった…。
国中に悲壮感が漂う中、国王シルマール三世は初代国王の遺言に従い一つの決断を下す。
"騎士王の剣"――かつて騎士王アストリアが振るった聖剣の新たな担い手を見定める為に。
第十一話:魂の故郷(たましいのこきょう)
2015.02.04完成

光の先に広がる見知らぬ世界、エルフ達の故郷"精霊界"。
霧深き大地に突如現れたかつての友であり敵だった者達を前に魔女は苦悩する。
しかし振り返ることは許されない、それが自ら選んだ道だから。
最終話:守るべきもの(まもるべきもの)
2015.04.10up

必死の捜索もむなしく、遂に"葬送歌の笛"は長年の封印から解き放たれた。
両親の想いを胸に「守るべきもの」の為に少女は剣を取る。
生き残りを賭けた殲滅委員会との最後のサバイバルゲームが今、始まろうとしていた――。