<シリーズドラえもん第二話 ドラの戦力測定>

さて、ドラえもんとは22世紀の科学技術の結晶である。

おそらく今の科学では製り得ない装置をも搭載している事であろう。


そして人間とは、闘争の為にのみ産み落とされる生き物である。


この罪深き人間によって産み出されたドラえもんが、兵器として機能するであろう事は、容易に想像できる。およそヒトによって生み出され、闘争に用いられなかった道具はないのだ。

しかし、ドラえもんとは、戦場に投入され、敵を殺し、地平を焼き尽くし、屍山血河を築く為に作られたのではない。あくまで目的は内偵、暗殺なのだ。

ここで一言断っておくが、生産されたドラえもん全てが、内偵の為に作られたわけではない。

ちゃんと一般家庭のメイドロボットとしても、販売されている。

これは一重に、資金調達の為である。

ちなみに一般家庭に出回っているドラえもん型ロボットは「DORA-D(ダミー)型」と呼称されている。

のび太のところに居る蒼くペインティングされた機体は、A(アサシン)型である。

そもそもヤツの公開プロフィールにある、「ネズミに耳を囓られた挙げ句に、鏡見て青くなっちゃった」とか、子供騙しもいいとこである。

どこの世界に、味もしない金属(しかも原子力)を囓り続ける様なバカなネズミがいるのだ。

すべからくマウスとは食欲と繁殖に長けた生き物である。
食べられるモノと食べられないモノの区別くらい、人間の子供以上に見極めができるのだ。

鏡見て青くなった、というのもでっち上げ、政府のブラフである。

あれはタイプ別にカラーリングされているのだ。

皆さんも蒼いカラーのドラえもんには、迂闊に近づかない様にして頂きたい。

今日の議題はドラえもんの兵器としての側面なので、ここで簡単に武装を解説したい。


A(アサシン)型 のび太のとこに居るタイプ。

カラーリング:青

フォルム特徴:耳がない(中隊長機には角が付く)

武装:鈴(盗聴 盗撮用装置)

   ヒゲ(赤外線・衛星レーダー)

      五連拡散チェレンコフ光線砲(収納されてる爪から)

      機密保持用自爆装置(しっぽの赤い球体)


    蒼いドラえもんは交戦を目的として製造されてはいない為、武装はこれだけである。

しかし内蔵された原子炉のチェレンコフの光を収束、照射する事ができる。

これは要は、恐ろしく圧縮された放射能の光である。

浴びればモノの一分で内蔵はズタズタ、血の海と黒いミイラの出来上がりというわけだ。

大量殺戮を目的としていない場合、暗殺者には確実に標的を葬れるだけの武装があればいい。

ドラえもんアサシンタイプは、内部の原子炉と直結したこの光線だけで、その任務を果たす事ができるのだ。

では次は、戦場に投入されるべく生産されているドラえもんを紹介しよう。


ドラえもんG(陸戦用)タイプ

カラーリング:黒(赤いヤツもいる)

フォルム特徴:前傾姿勢でホバー走行する。

武装:戦局によって仕様は様々だが、基本装備として最低

   ・強襲用タケコプター

   ・ヒゲ(衛星レーダー)

   ・鈴(ミノフスキー散布装置)

   ・後部チェレンコフ光線砲(しっぽから)

がどの機体にも標準装備されている。

常識だが、Gタイプには四次元ポケットは装着されていない。

これは敵に捕獲された時に、こちらの兵器が敵国に渡らない為である。

その代わり、Gタイプの五倍ほどのサイズを誇る母艦ドラえもんM(マザー)タイプには、Gタイプを搭載する四次元格納庫が装着されている。

ここで、22世紀で実験的に行われた(もちろん非公開である)ある戦争地域へのドラえもん投入の様子を皆様にお見せしたい。

これはドラえもんの兵器としてのスペックを確認する為、日本政府から当時者国へ秘密裡に通告され戦地へ投入された、地獄の番犬共が走り回る姿である。

AM10;30 XXX盆地

・ドラえもんM(マザー)タイプ三機、戦闘区域に到達。

・地上からの対空砲撃、地対空ミサイル、Mタイプの装甲に通用せず。

・Mタイプの対地爆撃開始。吹っ飛ぶ対空砲台。

・MタイプからGタイプ多数降下。中隊長機には角が見られる。

・タケコプターで上空から舞い降りる死の天使達(ドラえもん)。

・地上の軍の指揮官が叫ぶ。「撃墜しろ!」

・地上軍の通信を受けた援軍到着。ヘリ、戦車、歩兵多数。

・灼けた地面に降り立つドラえもん達。モノアイが怪しく光る。(モノアイかよ!)

・中隊長機の指示で散開する地獄の狗たち。

・戦車の照準、ドラえもんの機動性の前に翻弄される。右へ左へ自在に奔るドラえもん。

・目測で弾をばらまく戦車。モノアイの残光のみを残し消えるドラえもん。

・「!! 消えた? ・・上か!」

・装甲の薄い上部へのトップアタックを仕掛けるドラえもん。

・ドラえもんの焼夷徹鋼弾が戦車に突き刺さる。爆破、炎上する戦車。

・歩兵の放ったミサイルランチャーがドラえもんに命中。「やったか!?」

・しかしドラえもん合金の装甲がへこんだだけだった。「SHIT! バケモンだ!」

・一方、こちらでは対地ヘリアパッチの猛攻に苦戦するドラえもん。

・その時、唯一機、赤くペイントされたドラえもん(角付き)が彗星の様に現れた!

・通常のドラえもんの三倍のスピードで動き回る赤いドラ。

・「連邦のモビルスーツの性能とやらを見せてもらおう。」呟くパイロット(いるのか?)


(作者のつぶやき)〜なんかもう疲れてきました〜

要はドラの戦闘能力は凄い、という事である。

さて、ドラの兵器としての側面を掘り下げんとした第二話は、これで終わりである。

次回、最終話では遂にのび太の家のドラえもんの真の目的、ビンラディン暗殺計画に触れようと思っていたのだが、さっき黒服が二人やって来て、

「それ以上首を突っ込むと死ぬ事になる・・・もちろん家族、友人もだ」

とか言いながら俺の腹の薄皮を切り裂いて行きました。超痛かったです。

1ジャーナリストとして、真相を究明、公開する事に対して自分の命などはもとより顧みないつもりであったが、家族、友人にまで被害が及ぶのは耐えられない。

故に、真に、真に残念だが、プロジェクトドラえもんの真の目的を探る企画は、ここで終止符を打たれる事となった。

決して、続きを考えるのが面倒くさくなったわけではない。ウソじゃないですよ?

みんなの、みんなの身を案じての事なんだ!

01/10/22、政府の圧力に屈し筆を折る。

願わくば、これを見た誰かが次の探求者とならん事を(誰か続き書いてくんねぇかなぁ。)