何なんだろ、この小説・・・(?)?
と、言うか、完成した小説を書き換える私っていったい・・・?
1/2/3/4/5/6/7(現在書いてます)/戻る
その2〜私日記〜
試験は終わった。他愛もない問題だ。予習などはいくらでもできたし、それにこう言ったときの私の山かけは大概当たる。
他人に教えるときだけ外れるのだから都合がいい−と、リピート達は言う。まぁ、知ったことではない。
所詮、自分でろくに努力もせずに他人に頼る方が悪いのだから。
しかし、彼女らが言うように、本当に自分の時だけ当たるのだから変と言えば変だ。
加えて、何故同じ所を教えてやるのに外れると言われるのか、私にはわからない。
要するに、伝え方が悪いのだ、と、最近では思っている。ついでに、言われている。
おっと、自己紹介が遅れた。私はテンポ・ヴィオ。エルフだ。よく考えが古い、と言われるのだが、特に気にしていない。
相手にすると面倒だし、不毛だから。ただ、あいつらは違った。
しつこかった。が、私の考えを認めてくれた。ただ、それでどうこうというわけでもない。
私には関係はないから。しかし、こいつらに興味というものを持つことが出来た。
興味というのは、私にとって無きに等しい感情だ−他のものも同じだが。それを引き出してくれた・・らしい。
だから、私はこいつらと行動を共にすることが多い。何かにつけ無関心な親に育てられたから(惚気だけはすさまじかったが)、ほぼ私の中には皆無と言っていい、『好奇心』というものを育ててみよう、という計画だ。
特に拒みもせずに、受け入れてくれている。それは、私が役立つからだろう、とは思う。
他に、あるとすれば・・・。私、エルフに対する好奇心、と言うものだったのかもしれない。
自分で言うのも変な感じだが、参考になるのかどうか、いまいち疑わしいものもあるが。
「まぁーったく、あんたはいつも澄まし顔で・・。又当たったの?ヤマ」
リピートが声をかけてくる。こいつらに関しては、しっかりと反応することにしている。
「まあ、な」
ここで終わるのはいけない。最近それを学んだ。だから、付け足しておく。
「お前はどうだ?リピート」
にこりと笑う。もっとも、端から見れば不気味に見える−と、言われた−らしい。たった今、笑う訓練というものをした方がいいかと思った。
「ぎりぎり・・・かな。でも、どうしたの?自分から聞き返すなんて」
「最近学んだ。・・・そうか、ぎりぎりか・・・」
『学んだ』と言うところで、リピートが変な笑いを浮かべる。よくわからないので、聞いてみる。
「面白いのか?今の台詞が」
「・・・。苦笑いよ。わからないの?ま、それもそうか。えっとね、『苦し紛れの笑い』ってとこかな?そのまんま過ぎるかな?」
そして又、変な笑いを浮かべた。
「『苦し紛れの笑い』・・・か」
呟く。リピートが、そのうちわかるわよ、と言った。
その後、リピートが皆を広場に集めた。
「合格できるかなぁ〜」
どことなく情けない声だ。声の主は、テノールだった。
「どうした?いつもなら・・テンション?って言うんだったな?・・の高いお前が・・」
「こんな時までハイでいられるかぁ」
「なるほど?ハイテンション、略してハイ、か」
いまいち略になっていないので、みんながさっきのリピートと同じような笑いを浮かべる。
「ん?それがさっきリピートの言ってた『苦笑い』というやつか?」
さっきからどんなときに浮かべればいいのか考えていたが、今何となくわかった。
「で?みんなどう?」
リピートが問いかける。こういうとき、言い出すのはいつもリピートだった。
なんというか、こう言うのを『機転が利く』というのか?
そんなことを考えていると、リピートから時計回りということになっていた。
「あたしはね、シーフで、実技はそこそこ、筆記もそこそこだった」
あの学校では、テストをみんなで一緒に受けたりはしない。各部門−要するに、職業−毎に実技と筆記がある。
ついでに、単位制だが、複数の部門を全部合格すると、必要な単位が半分になる。普通の奴は2、3年かかるところを、1年程度で卒業できるのだ。ま、エルフの私には大した問題ではないが。
だが、複数受けると、全部で合格点を示さないと落ちてしまう(ちなみに、合格するには、70%以上の得点が必要)ので、滅多にやる奴はいない。
と、言うかそもそも、その分内容が薄くなるので、本末転倒・・らしい。頑張ればいいだけの話なはずだが。
「俺は実技に全てを賭ける!というか賭けた!!」
テノールだ。その言葉に、リピートとミファが頷く。『だろうねー』などと呟きつつ。
「筆記はよく出来たわよー」
と、ミファ。彼女は、確かバードの傍ら、ソーサラーも志していた・・・はずだ。
「お前は頭良いからな・・・」
テノールが呻く。この二人は、性格も気質も、要は性質自体が正反対だ・・・と、思う。
「自分は、危ない・・・。落ちるかもわからん」
シドだ。こいつは、たまに口調が変化する。一人称と共に変化する。私の知る限りでは、この間まで『拙者』だったはずだ。まぁ、どうでも良いんだが。人の口調なぞ。
「「またまた、謙遜しちゃってー」」ミファとリピートの声が重なった。
確かに、この男はかなり『出来る』はずだ。これも、私の知る限りだが。
そして、私の番。
「どうなんだろうな・・。他の奴らの得点は関係ないから、その辺は安心なんだが・・・」
「確かに、アンタ回り見ないからねー」
ミファが言った。
「だから、私達といるんでしょ?」
私の方に向きながら、リピ−トが言ってきた。とりあえず、そうだな、と言い、加える。
「とりあえず、シャーマンを受けておいた。手応えは・・言うまでもないと思うのだが」
皆が苦笑い。私も真似してみる。
「あんた、そっちの方がよっぽど似合ってるわよ」
リピートが言い、私以外が笑い出した。私はただただ、苦笑を続けるだけだった、が。