SSのお部屋二号室
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――――――――――西暦2116年・8月6日――――――――――

「ふぅ・・・・やっと着いたぜ・・・・・」
かつて日本の首都と呼ばれた場所、『東京』に少年は辿り着いた
彼の名は仁 年は16(正式には今年の12月からだが・・・・)
「しかしまぁ・・・・大体想像はしてたけど・・・やっぱり酷ぇ有り様だな・・・・」

5日前、この『日本』は凄まじい災害に遭った
地震、津波、噴火・・・・それらは日本全土に壊滅的な打撃を与え、多くの生命を奪っていった・・・

原因は解らない・・・だが、偶然であるはずが無い
少年はそう確信していた
(まして・・・あんなことがあっちゃぁ・・・な)
彼はこの数日間、『普通』ではありえないモノを目てきた
崩れ落ちる大地、果ててゆく友人、自分に希望を託すヒト・・・・
全て信じ難い事だった
だが、紛れも無い事実であることを、仁は日に日に実感していた

「ラジオでなんか言ってたけど・・・こんなとこに一体何があるってんだろ・・・」
事の真相を知るべく、仁は単身、不穏な動きを見せていると言う場所・東京に赴いた
―――何もわからないかもしれない、けど、何もせずにはいられない―――
彼はあれからそう思いつづけてきた


「まったく・・・・丸二日もかけてきて何も無いなんてふざけて・・・・ん?」
瓦礫が動いた―――様に見えたらしい
仁(気のせいかな・・・)
そう思ったその時―――
   ガラッ   
「!(間違いない・・・・何かがいる・・・・!)」
仁は背中の剣に手を伸ばした

「・・・用があんなら姿を見せな!」
?「ケッ、生意気なガキだ・・・・」
仁の前に姿を見せたのは、魔物だった・・・・
体長は190cmくらい・・・仁より20数cmぐらい高いからそのくらいだろう

「・・・何だ・・・また化け物か・・・・」
怪物の体はがっちりしていたが、
ここ数日・・・仁はこういった類のヤツとは何度も遭遇していたので、驚きの表情すら見せなかった

魔物「ますます生意気なガキだ・・・なぜこんなとこにいるかは知らんが、このオレ様に会うたぁ・・・運が無かったなぁ・・・・」
「一番下っ端のヤツが敵に遭遇したときに吐くセリフだな・・・・そんでもって、そいつにボコボコにされんのな」
からかうように仁は言った
魔物「!ふ、ふざけやがって・・・!生かしておけねぇ・・・!!」
怪物は腰の鞘から曲剣を抜いた
「・・・(はなっから生かしておくつもりなんてねぇくせに・・・)まぁいいさ、相手になってやるぜ」
魔物「ウォォォォッ!!」
曲剣が風を斬る―――!しかし、目の前にいたはずの人間は何処にもいない―――
魔物「何っ!どこへいった!?」
魔物が周囲を見回す・・・次の瞬間・・・
「おぃおぃ、眼鏡かけた方がいいんじゃねぇか?」
魔物「・・・な!」
化け物の背後に仁の拳が決まった・・・
巨大な体は音を立てて倒れた
魔物「くっ・・・迅い・・・!」
重い体をおこしながら魔物は言った

魔物「た・・・たかが人間の分際で・・・なぜこんな動きが・・・」
「はぁ?お前がどんくさいだけだろ?俺はただの高校生だよ」
魔物「そ、そんなはずは無い・・・・オレ様は並み居る屈強な警官どもを皆殺しにしてきたんだ・・・
『アルカディア』の中でもトップクラスのこの俺が弱いはずが無い!」
「・・・!」
仁の顔が急に引きつった
魔物「一体・・・どこでそんな力を・・・」
「・・・おい・・・」
魔物の話に割りいるように仁は問い掛けた
「お前はさっきなんて言った?・・・・警官を『皆殺し』にしたと言わなかったか・・・?」
魔物「・・・ハッ、あんな奴等、弱すぎて退屈しのぎにもならなかったぜ・・・」
魔物を不気味な笑みを浮かべていった
「・・・ざけんな・・・・」
魔物「・・・・は・・・?」
「ふざけるなぁっ!」
仁の顔が怒りに染まる―――
「てめぇはっ!命を何だと思ってやがる!」
魔物
「ひ、ひぃっ!」
仁が背中の剣を抜き構える・・・と、同時に仁の目つきが一層鋭く変わった―――

魔物「そ、その剣は・・・まさか!お前は・・・お前は一体・・・!」
「貴様らに・・・名乗る名前など無い!」
魔物
「く、くそぉっ!」
猛烈な勢いで魔物が襲い掛かる―――!仁はさらりとそれをかわし、背中から斬りつけた
魔物「ぐはぁっ!」
「俺は貴様を・・・貴様等を許さない!」
魔物
「ひっ!ゆ、許し・・・!」
「許すものかぁぁぁっ!」
仁がとびかかる!
「うおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
魔物の視界から突然仁の姿が消えた・・・その刹那―――
強烈な斬激が魔物の肉体を断ち斬った
魔物「ぁ・・・・が・・・・・げ・・・・・」
「黄泉の彼方で己の生涯を悔いるんだな・・・」
魔物は絶命した・・・・


仁は剣を背中の鞘に入れた・・・目つきが少し穏やかになる
「・・・・あいつ・・・・『アルカディア』とか言ってたな・・・何かの組織か・・・」
仁は辺りを見回した
「・・・どうやら・・・あそこになんかあるみたいだな・・・・」
倒壊しきっている建物の間に、ヒビ一つ入っていないビルを見つけた―――
「・・・怪しいにもほどがあるぜ・・・・」
そのビルに向かって、仁は歩き出した

「・・・随分とまぁ・・・・高ぇなぁ・・・・・」
黒い柱のようなビルを見上げながら仁はささやいた
「・・・よし!入ってみるか・・・・」
警戒も何もせず、入り口に近寄る仁
「・・・ん?開かないぞ・・・・」
押しても引いても・・・扉は堅く閉ざされたままだった
「へっ、ますます怪しいぜ・・・・よっぽど大事なところなんだな・・・・」
仁は静かに剣を抜いた
「開かないのならこじ開けるまでだ!」
刃が複雑な紋章の付いた扉に突き刺さる・・・・それとともに激しい雷撃が辺りにほとばしる・・・!
「な・・・何っ!?」

雷鳴は辺り一帯に響き渡り仁の体は閃光に包まれた・・・・・・・


第一部・完・・・・・To be continued



二人目の投稿者です。
どうも、ありがとうございます。


連載系なので、また、いつ投稿してくれるかが
楽しみです。(続きが見たい!読みたい!!)
ということで、管理人の一人ごとでした♪




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