第1話 超攻撃戦隊の不安


 朝起きて、母に連れられ王宮へ。誰もが知る「ドラクエIII」のオープニングである。そして、今国王からこんぼう2本と旅人の服1着、ヒノキの棒1本とたった50ゴールドぽっちを与えられて城から放り出されたのが、我らが勇者・ほだかであった!ぱんぱかぱーん!
 (……と言うか、基本的に私はロープレやる際に自分の名前つけるので。その点ご了承ください)



ほだか(以下ほだ)「そういや、さっき酒場がどうしたこうしたとか言ってたっけ」

 ちなみに、勇者ほだかは性格が「おちょうしもの」です。全てをつかさどっている(自称)者から言われたので、きっとそうなんでしょうね。ただ、自分の姿も見せずに、いきなり人をおちょうしもの呼ばわりするとはふてぇヤロウだ、と内心ほだかはムッとしていますが、本筋とはまるで関係ないので割愛しますね。



証拠写真


 ともかく、勇者ほだかは未だ足を踏み入れたことのない大人のデンジャラスゾーン、「ルイーダの酒場」へと向かったのでした。


ほだ「ほほう、ここがルイーダの酒場か……」

 ほだかの予想とはうらはらに、踊りのステージもなければ古びたアップライトのピアノも物憂げな歌い手も、竪琴によりかかる吟遊詩人もいません。ちょっとがっかりしたほだかは、カウンターの向こうからこちらを凝視する、見たところ30代前半で未婚、過去にはレディースに所属していたであろう女性を無視して階段を登りました。
 なぜか階段のそばにシスターがいて、ちょっとほだかは不安になりました。

ほだ「ひょっとして、二階が新興宗教の本部……なんてことは、ないよな……」


 二階に上がったほだかは、そこが奇妙な空間でないのを確認してから、そこにいた男性に声をかけてみました。

*「武闘家は すばやく攻撃できるし
  盗賊は 宝さがしに便利な 能力を
  もっている。
  そして 商人は 道具などを
  かんていするのが とくい だが……
  遊び人は 本当に 役たたずで
  じょうだんみたいな ヤツだ。
  もし 連れていきたいのなら
  じゅうぶんに 強くなってから
  シャレのつもりで 仲間にしろ。


ほだ「はぁ……で、どこで仲間にするんです?仲間の登録は、どこ?」


*「武闘家は すばやく攻撃できるし
  盗賊は 宝さがしに便利な 能力を
  もっている。
  そして 商人は 道具などを
  かんていするのが とくい だが……



 ほだかは彼を無視して、部屋の南に陣取っているウクレレ漫談男に話しかけてみました。

*「勇者が 天に 選ばれしものなら
  賢者は 神に 選ばれしもの。
  きびしい修行をつんだもの だけが
  賢者に なれるそうな」


ほだ「いや別に賢者……って何?」

*「勇者が 天に 選ばれしものなら
  賢者は 神に 選ばれしもの。
  きびしい修行をつんだもの だけが
  賢者に なれるそうな」


ほだ「……」

 ファミコン版の記憶は、勇者ほだかの意識から綺麗さっぱり抹消されているので(笑)、賢者なるものがいったい何なのか、ほだかにはさっぱり判りません。悟りの書なんかも知りません。

 あっそうか、ファミコン版の勇者は「ほた゛か」、別人なんだ(爆笑)!


 猫になんか話しかけるほど勇者はヒマではないので、何か売りつけられそうで敬遠していた、カウンターの向こうにいる恰幅の良い男に話しかけてみました。

*「ここは ぼうけん者たちの
  とうろく所。
  あなたが 仲間にしたいひとを
  さがしだし 冒険者のめいぼに
  とうろくして さしあげましょう。


 ビンゴ!って、二回もスカつかんでますが(笑)。とりあえず、ほだかは友達3人を強引に登録し、強制的に魔王征伐に参加させることを決意しました。パン屋のおやじとか道具屋の主人とかを登録しても、あまり楽しくないですからね。やっぱり気心の知れている友達が一番!

 一階のカウンターにいたちょっと怖そうなおねえさんに友達を呼びだしてもらい(防災無線を使用)、ようやくパーティーが完成しました。



 では、お仲間の紹介をしましょう。

名前 職業 性格
ひでかず 戦士 ちからじまん
まさはる 武闘家 あまえんぼう
ともき 魔法使い おっちょこちょい

 ちなみにこの作品はフィクションですので、実在の人物・団体などとはまるで関係がないはずです。
 それから、性格決定に他意はありませんので、その点ご理解をお願いします。


 さて、なんだかあまり乗り気でない友人たちを連れて、勇者ほだかは旅立ちました!性格的になんだか問題ありそうなパーティーですし、構成にもちょっと不安が残りますね……

ほだ「スッ、スライムだっ!みんな、やっつけて名を上げるぞ!」
まさはる(以下、まさ)「おう、判ったゼ!」
ひでかず(以下、ひで)「任せて!このこんぼうで叩きつぶしてやる!」
ともき(以下、とも)「……しかし、スライムってデカいな……こんなデカいのが全部で6ひき……勝てるのかな……」

 そう、スライムは公式設定だと「子牛ほどの大きさ」ということになっています。ザコといえども、このヒヨッコパーティーには強敵です!

まさ「ぐわっ、こいつー!」
とも「メラっ!メラっ!」
ひで「とうりゃ!」

 勇者ほだかの心に、何かが足りないという気分が充満しています。確かに、攻撃面では申し分ない破壊力……素早い一撃のまさはる、力で勝負のひでかず、そして威力十分魔法のともき……

ほだ「か、回復役がいなーい!」


 スライムをなんとか撃退したものの、みんな傷だらけです。経験値稼ぎもなにもあったもんじゃありません。一行はすかさず勇者の自宅にて一泊することになりました。

ほだ「どうする?このままじゃ、いくら薬草買っても足りないよ」
まさ「でもなぁ、俺もう親に『旅に出る』って宣言しちゃったし……」
ひで「確か、勇者ってホイミ使えるって聞いたけど」
ほだ「あのな、俺一人のホイミで全員回復しろっつーの?無茶だよ。それに、俺まだ呪文使えないし」
とも「う〜ん……誰かが抜けて、教会のミヨちゃんに来て貰うのが一番なんだろうな」
ひで「僕は嫌だよ。わざわざ道具も買い込んだし、仕事だって辞めちゃったし」
まさ「俺、帰ろうかな……」
とも「そうだ!いいアイデアがある!」

 魔法使いのともきが大きな声を上げたので、ほだかはあわてて口をふさぎました。隣の部屋では祖父が寝ているのです。この歳になってまで、怒られたくはありません。

ひで「で、なに?いいアイデアって」
とも「俺聞いたんだけどさ、魔法使いの修行をキッチリやれば、賢者になれるらしいんだよ」

 あっ、なんか聞いたことがあるなとほだかは思いました。昼間、酒場の二階で賢者について聞いたような……

とも「だからさ、しばらくはほだかのホイミでなんとかして、俺が賢者になれれば俺が回復に専念するからさ。どう、いいアイデアだろ?」
まさ「でも、それまではホイミ一本で耐えなきゃならないんだろ?ちょっとキツくないか?」
ひで「せっかくみんなで出発したんだからさ、みんなで行こうよ!僕も薬草のお金出すからさ」
ほだ「そうだね。とにかくゆっくり休んでから、レベル上げに専念しようや。攻撃力はピカイチなパーティーなんだから」




 しょっぱなから波乱含みなパーティーですが、さてこれからどうなりますやら。


 では、次のお話でお会いしましょう。
 世界がこのまま平和でありますように……








次回予告


 迫るモンスターをなぎはらい、勇者たちが訪れたナジミの塔。しかし、そこで待ち受けていたものは、想像を絶する恐怖と強力なモンスターたちだった。そして、はるか昔より勇者一行の到着を待っていた影もそこに……


とも「しかし……早く行かないと!」
まさ「そうだ、躊躇しているヒマはないぞ!!」
ほだ「……甘いと言われてもいい、臆病者と言われてもいい……俺には、俺にはこいつを見捨てることなんてできないよ!」


??「とうとうここまで来たか……アリアハンの若者たちよ……」
まさ「誰だあんたは?」
ひで「ちょっと待って……まさか……あなたは……そんな、まさか!?」


 交錯する謎、こじれる親子の情。そして、一万年前から連なる悲しみの鎖は断たれるのか?

 次回、ドラゴンクエストIII「人として、魔物として」、ご期待ください!
 (内容及びサブタイトルは変更になる場合があります。ご了承ください)








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