第3話 ナジミの塔にて


 さて、ようやくナジミの塔に向かう勇者ほだかたちです。ちょっとお話をスピードアップしますね。この調子では、いくら時間があっても足りませんから(笑)。

ほだか(以下、ほだ)「と、いうわけで、ついに我々はナジミの塔に入りました」
まさはる(以下、まさ)「どこに向かって喋ってんだ?」
ほだ「いや、別に」

 岬の洞窟で皆レベルも上がり(勇者を除く)、意気揚々と塔に入り込んだ一行です。なんたってみんなレベルが5以上、先手必勝で敵を叩けばダメージを受けるヒマなく先に進めます。ホイミも薬草も使う必要がないんです。

ともき(以下、とも)「カエルのバケモノは俺のヒャドでイチコロさ!」
ひでかず(以下、ひで)「あのデカいアリクイ、ケモノ臭くていやなんだよなぁ……」


 さて、探索を進めていくうちに、一階には宝箱の類がまるでない、ということが判りみな不機嫌になってきました。そんな時、下に降りる階段をひでかずが発見しました。

ひで「ここに何かあるかも知れないよ」
まさ「……っていうか、どうしてこの階段のそばに椅子とテーブルがあるんだ?」
ほだ「魔物が使ってるんじゃないの?」
とも「……カエルが座るのか?」

 論議していても仕方ないですね。先に行け、と促されて武闘家まさはるがそろり、そろりと階段を降ります。

ほだ「気をつけろよ、あの盗賊バコタからカギを奪った上に警備隊に突き出すくらい腕が立つ老人がいるはずだ。牢屋で聞いてきたから」
まさ「やめてくれよ。そんなわけないじゃないか」
とも「しかし、そう考えないと、こんなに魔物の多い塔で老人が暮らせるという理由が判らない」
ひで「弱くはないけど、なめてかかると手強いモンスターが多いからね、ここ」

 階段の下には煌々と明かりの灯る部屋があり、そこには小ぎれいな中年男性の姿が!

ほだ「あれ?老人じゃないぞ」

 すると、男性は勇者一行に気づいたのか、満面に笑みを浮かべて両手を広げました。

こんな場所に、お客なんか来るの?



まさ「や、宿屋だってぇ?」

 一気に力が抜けた一行。しかし、それでもここに拠点があるというのは心強いですね。勇者一行はしばらくこの宿屋を拠点にして、レベル上げに勤しむことにしました。しかし、こんな所で宿屋なんか営業していてもうかるのでしょうか?

ほだ「これあるじ、ここにはモンスターは入ってこないのか?」
主人「ええ、部屋の隅に鉢植えがあるでしょう、あれが結界になっていて、魔物は入ってこれないんですよ。最上階に住んでるじいさんからもらったんですがね」
とも「え、最上階にじいさんだって?」

 ほだかたちは互いに顔を見合わせました。きっと、バコタ謹製のカギを持っているのはその老人に違いありません。

ひで「その人って、何か武術の心得はあるんですか?」
主人「いや、なんでも道具屋を隠居して引っ越してきたと言ってたからねぇ。しかしなんだね、どうしてそんなことを?」
まさ「いや、盗賊のバコタを取り押さえたって聞いたので……」
主人「ああ、あれなら眠り薬入りの紅茶飲ませたんだよ。で、熟睡したところをロープでぐるぐる巻き」
ほだ「……」



 なんだかちょっと予想が外れたので勢いを失った一行は、それでも塔を登っていきました。最上階に出てみると、そこにはきれいに整備されている小屋がありました。そして鍵穴が鈍い光を放っているドアが、どうもその小屋に入るただ一つのトビラのようです。

まさ「すみませーん」

 ノックをしても効果ナシ。ぶあつくて頑丈な扉ですし、そもそも人様の家ですから蹴破って侵入なんて論外です。

とも「ちょっと待て」
ほだ「ん?」
とも「このノブを見てみたまえ。サビが浮いているし、埃も積もっている。すなわち、ここの住人はこのドアを使っていない、ということだ」
ひで「はぁ」
とも「きっとこの下の階かどこかに、この部屋の中に直接入れる場所があるはずだから、そこを探そう」
まさ「うーん、それしか考えられないよな。もしくは、ずいぶん前に中で死んだとか……」

 まさはるを無視して、一行は階段を降りて、部屋の中に直接行けるであろう場所を探しました……


ひで「あ、この階段だ!足跡が残っている!」


 そして、ずいぶんと省略しましたが、ようやくほだか一行はカギを手に入れたのでした。

盗賊のカギ、ゲットだぜ(ポケモン風に)!





まさ「こ、これであんなとこやそんなとこに……グフフ……」

 なんだか性格を「むっつりスケベ」にしたほうがぴったりな感じになってきましたね。

まさ「いや、これこそが健全かつ健康なる男子の証ってもんさ」

 ……まぁいいとしますか。それから一行は拾ったキメラの翼でアリアハンに戻ろうと……したのですがもったいないからとほだかが強硬に主張して、結局歩いて帰りましたとさ。帰り道、ともきのレベルが上がってスカラの呪文を覚えたのはケガの功名でしたね。



 しかし……こんな調子だと、先に進むのに異様に時間がかかるなぁ……さてこれからどうなりますやら。


 では、次のお話でお会いしましょう。
 世界がこのまま平和でありますように……








次回予告


 魔法の玉、それは人の英知の結晶にして悲しき準宝石……時の流れに翻弄された運命が今、勇者と出会いそしてその使命を果たす。
 いざないの泉に隠された悲恋、それは過去も現代も変わらぬ切ない時の歯車なのか……


まさ「思い出したよロザリー……確かに僕は、君を守れなかった……」
??「ピサロさま……もう、もういいのです……」


ほだ「これが、勇者の血の力……」


ひで「いつまでも……そうやって、人の心を弄ぶつもりか!」
とも「絶対に許さない、お前だけは!」
??「フン、虫ケラ風情がなにをわめく?今のお前たちなど、我が敵ではないわ!」


 静寂を打ち破り、新たな道を切り開く力。そして勇者たちは、この地上を覆う悪意と対峙する……

 次回、ドラゴンクエストIII「永遠という名の牢獄」、ご期待ください!
 (内容及びサブタイトルは変更になる場合があります。ご了承ください)







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