19の夜


借りた車で5人乗り、雨の中を暴走。 

カーブを曲がりきれず電柱に激突、その勢いで車は正面の民家に追突した。




ハンドルに胸部を強く打った俺はショックで呼吸困難になった。

助手席からは痛てええええ・・・と友人のうめき声がしてくる

早くこの状況から脱出せねば!心の中で叫ぶが肝心のドアが開かない

ああ・・・曲がってるから開かないんだ

後部座席の女達が 悲鳴を上げる。 幸いにも後ろは怪我人は出てないようだ・・よかった



ガン!ガン!


いきなり窓を叩く強烈な音がしてきた

なにか叫んでる

『上着を脱いで窓に当てろーーーーーー』

窓を見たら怖い顔のおじさんたちが 手にバールやハンマーを持ってるではないか!

夏だったため上着のシャツを脱いだら上半身は裸になってしまう。

意識もうろうで決断に数秒かかったが、はっと我に返り、上着を窓に当てた。


ガン!ガン!


窓はあっという間に割れ、ひとりづつ窓から救出された。

あとになってわかったんだが このオジサンたち、どうりで怖い顔と思ったら

地元で有名な暴力団の方々で衝突した家はその寮だったらしい・・・

敵組の出入りと間違ったらしく、どうりで準備よく出てきたと思った  うはっ



外に出ると早くも救急車が来ていた

『あーこれで助かる』 そう思いながら雨の中 上半身裸で突っ立っていた

最初に助手席の友人が乗せられ、次は俺かな?と待っていたが世の中そう甘くなかった。




警察: 『運転してたのはアンタかね?』

俺: 『・・・・・』

警察: 『免許証だして!どうせスピード出しすぎてたんだろー』

俺: 『・・・・・』

しゃべろうとしたらクチが動かないのに気がついた 切れて血が吹き出ていたのである

降りしきる雨の中 顔面と胸部を強打し、呼吸すらつらい俺は裸で立たされん坊。。。



 俺はゾンビか





確かに事故を起こした俺が悪い・・・ああ、一番悪いさ

でもなんか違う・・・早く救急車乗せてくれよ・・・

俺死ぬからあああああああああああ




免許は取り消されるわ、車はもちろん弁償 この時人生の歯車が狂ったのかもしれない