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第一章  〜営業マンへの道〜

19歳からお水会社に身を置き7年。

オヤジスナックからスタートして

ショーパブ、洋風居酒屋、カラオケパブ、ボーイズパブと、

多岐に渡り酔っ払いの相手をしてきたわけだが

いっこうに増えない年収・・・・アァ

初任給12万5千円でスタートしてそれなりに昇給はしてきた。

しかし店長が26万で、今入った新人が20万とは何事か!

たしかに俺は25歳でやつらは19歳、年齢給ってか・・・やってらんない。

バブルの波に乗り、いつの間にか人件費は高騰し、

わずか数年でホステスさんの時給も1000円から一気に2000円。

そのくせドブス女ホール主任は40万とか・・・世の中不公平すぎ。

そして客は年収1000万とか高収入の人が多く、羨む限り。

男女平等とかよく言うけれど、お水の男は所詮安月給なのだ。

(当時のホストはオバサン風俗相手の30過ぎ玄人しかいなかった)

いつ辞めようか、、、毎日それしか考えていなかったところへ

内装4000万注いだディスコチックなボーイズをやってくれと話が来た。

歩合は利潤の50%という条件で、、、当然ふたつ返事だった。


オープニングから一週間、新人スタッフ3人が3時間遅刻してきた。

前の日に遊び過ぎたらしい・・・んなアホな。

あいにく入店客は居なかったから3人立たせて怒鳴りつけた。

そして翌日からだれも来なかった・・・全くやってらんない。

若かりし日の苦い経験だった。


スナック上がりの俺は女性客を持っておらず、スタッフの掘り出しと、

来る日も来る日もビラまきにキャッチで女性客を誘い、

いつしか美容師、看護婦、OLが山のように来店、そこそこの黒字となった。

人気店として利益を出すのにオープニングから半年が経った。


そんなある日、クーデターは起きた。

社長と専務に呼び出され、

『BOX席で女性客と何かしていたのは確かか?』

きっとあの事だ。大した問題ではない。

『ええ、常連の看護婦にピアスを開けて貰いました』

専務が大声を出して怒鳴り上げた

『ふざけるな!何でそんな事をしてるんだ!』

こんなことくらいで怒鳴るとはおかしい

アフターで深夜の街へ消えるよりよっぽど健全だ。

『この人のおかげで○○総合病院の看護婦はみんな来るんです』

聞く耳をもたず即効左遷となった。


実はこの会社、社長が奥さん、専務は旦那さん

社長は優秀な右腕を持ち、5店舗を指導しながら女性スタッフを可愛がり、

専務は男所帯3店舗のスタッフを指導していたが俺はいつも社長側だった。

社長には社員に対する深い愛情と賢さがあり好きだった。

それに引き換え専務は

新興宗教にハマリ、社員をかたっぱしから入信させていたからさあ大変。

そして内装に4000万かけた店舗は専務の手に落ち

宗教にかぶれたスタッフで満ちた。

紛れも無くクーデターだった。


このときはっきりした。 ここは自分の住む世界じゃないことを、、、

当時で言う、トラバーユ を決意した。
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