フライトシミュレーターについて

(以下、フライトシムまたはシムと略)

 パソコン用のフライトシミュレーターって、ご存じですか?

TOMの知人では「飛行機のゲームでしょ?」と言う人が多くて参ります。コントローラーを操作すると、その方向にピューと飛んでしまう様な物とは別物です。フライトシムでの操作は、一応航空力学の法則に従った動きをするように出来ています。ここが普通のゲームと決定的に違う所です。つまり、フライトシムの飛行機をまともに操縦するには、実機に近い操縦技術が必要と言うことです。比較にはなりませんが簡単に言うと実際の各航空会社にある訓練用シミュレーターと同じ様なものです。(シムによっては、実際の基礎学習に使われている物もあるそうです。)ゲームなら、初めての人でも簡単に宙返りでも出来てしまうかも知れませんが、フライトシムでは、離陸でさえ難しく、ましてや着陸など絶対出来ないでしょう。中には正式な手順で操作しないとエンジンすらかから無い物もあるそうです。実際の飛行機と同じ様な訓練内容で練習をし、巧く飛べるようになって行く。そんなところが、フライトシムの醍醐味であり、楽しみです。

 とは言っても、お気楽に楽しみたいと言う方もいらっしゃると思います。そこはそれパソコンソフトの事、実機とは違います。そんな時はリアルさのレベルを調整出来ます。残念な事?に現在のTOMの操縦技量も、まともに飛ばすのが難しい部分も多い為、少々レベルを下げてお気楽に楽しんでいるのも事実です。それでもTOMを実機で操縦している気分にさせてくれます。 さらには、思いこみ・・・と言うか、なりきり度も大切だと思います。コクピットからの風景等はここ数年で非常に綺麗になりなしたがまだまだ現実とは違います。そこは多少想像力でカバーしましょう。「これは現実なんだ!絶対に墜落させてはいけない。」「落ちたら死ぬぞ。」とか・・・・。(^^;
もし、他人が見たら狂気と思えるほどにのめり込む事が出来たなら、シムで墜落したときに本当に死んじゃったりして・・・。あぶねーなぁ、オイ。せめて、もし他人に見られたら、ちょっと恥ずかしいなぁ位にしておきましょう。(^^;


 マイクロソフトの「フライトシミュレーター98」で遊んでいて、羽田から函館まで本格的に飛んでみるかと、気合いを入れて旅客機を飛ばした時のこと。それまで順調に飛行し、津軽海峡辺りで高度を下げていたところ、必要以上に高度が下がり焦りました。「オイオイ、どうしたんだ?上がらないぞ?」と思っているうちにも高度が下がり続ける。「折角ここまでキッチリ飛んで来たのに絶対墜落させるものか・・・。」そうこうしているうちに失速警報が鳴りだした!海面が目前に迫りくる。出力は全開!操縦桿を引く!・・・「くそ、上がれ〜。」結局墜落したのですが、おそらくオートパーロットの操作ミスが原因だと思っています。 しかし、墜落のその瞬間は心臓がドキドキで結構恐怖感を味わいました。まぁ、あの時はTOMが、どうかしていたのでしょう。そこまでの感覚は残念ながらそれ以来経験していませんので・・・。

でも、近いものではもう一つ。
「IL★2 シュルツモビク」と言う、ロシア対ドイツのレシプロ戦闘機物シムを、初めて試していた時でした。海岸沿いを飛行中、沖の方に船がいるのを見つけて近づいて見ると、対空砲をポンポンと打ち上げてくる。「こりゃいい、初めての対艦攻撃だ!」一度旋回し、まっしぐらに突っ込んだ。まばらだった対空砲が次第に集中し、ものすごい弾幕。至近弾の破片で機体も損傷。「こりゃいかん」と機関砲を数発お見舞いして、直ぐに反転!と同時にドカンと来た。「わっ!操縦桿が効かない〜」と、そのまま海面に突っ込んでしまったのである。気楽な単独飛行のつもりで、しかも何も予備知識がないままに飛んだ為、結構迫力感じ、多少恐怖心もでました。で、思ったことは、実際に戦った人達の恐怖感は想像も出来ない程だったろうと言う事でした。 ちなみに、先ほどの対艦攻撃をプレイバックしてみると、接近中すでに機体は穴だらけで、最後には片翼が根本から吹き飛ばされてしまいました。

ここ数年のフライトシムはグラフィックもかなり向上しました。雲や風景などがとても綺麗で、機体なども写真のようです。特に地形などは、航空写真などの利用で自分の家も探せそうです。ある一瞬をパッと見ると、本物の飛行写真と見間違う程の出来です。また、風景だけでなく、気象現象もある程度再現されます。実際の気象データをダウンロードして利用する事も可能(MSFS)ですし、世界の有名な名所旧跡などもある程度再現されていますので、好きな機体を選び、好みの季節・時間帯を遊覧飛行をするのも楽しみの一つです。そうそう、ここまで進化したフライトシムですから、操縦にはフライトヨークやジョイスティック(操縦桿)が必要不可欠です。無くても遊べますが、まともに飛べませんし、第一気分が全く違います。

民間機のシムなら実際の航空会社の路線をそっくりにシミュレートしたり、リンドバーグの大西洋横断などの疑似体験も良いでしょう。でも特に長距離路線などを、まともに飛ぶときは実際と同じ時間が掛かる事も覚悟しましょう。海と空しか見えない所を延々と飛行すること数時間...とか。(時間短縮も出来たりしますが...)

軍用機のシムでは、
最新鋭のジェット戦闘機でレーダーやミサイルを駆使した戦闘も可能。もちろん第二次世界大戦時のレシプロ機や複葉機でのドッグファイト体験もいいかも。歴史上の戦争での色々なミッションの疑似体験として、
真珠湾攻撃や湾岸戦争などの再現。また、平和に編隊飛行やアクロバット飛行に挑戦などなど・・・。
もちろんそれらの航空機での飛行練習も。その他飛行物としてヘリコプター(民間・軍用)もあります。

ただし、このソフト一つで全てOKと言う物は今のところ無く、
ソフトによって一長一短があります。勘違いをなさらぬようご注意を。

数あるソフトの中から、自分のやって見たいものに一番近いものを選びましょう。また、これらのソフトはパソコンの通信機能を利用して、世界中のシムファンと一緒に飛行出来るものが多いので、友人と編隊飛行や、ドッグファイトで腕比べをするのも楽しいと思います。それからゲームソフトはパソコンの性能によって、遊べないこともありますので、購入するときは十分注意しましょう。

 最後に、いくらフライトシムが良く出来ているからと言っても、
残念ながらパソコンの中だけの世界と現実の世界は違います。
自然界はもっと複雑怪奇?です。練習の一つにはなるかも知れませんが
これだけで本物が操縦出来ると言うことは絶対無いでしょう。念のため。