ある日、ある時、あたしは思った。
あいつとあたしが姉妹なんて何かの間違いじゃないかって。
だってあの性悪女とどこを見ても完璧なあたしが血の繋がった実の姉妹だなんて絶対におかしいわよ!
そーよ、絶対おかしい!!
何で今まで気付かなかったのかしら・・・。
よく考えればすぐに分かる事だったのに。
あっでもまてよ。
ってことはあたしとマヤのどっちかが王女じゃないって事になるんだよね。
あたしは誰が見ても正統な王女。
だとしたら・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

マヤって実は養女だったのー!?
捨てられたんだわ、きっと。
あいつって赤ちゃんの時から性格悪かったんだな。
だから実の両親に捨てられたんだわ。
にしても。
うっわー、衝撃の事実だわ。これは。
絶対「東天タイムズ」の三面記事を飾る事間違いなしねっ!!
うーん、売れば金になるわね。
使い過ぎてお小遣いが少なくなってきた事だし・・・。
よし!!
あたしはマヤを『売る』!!
って言ったら聞こえが悪いわね。
いくらあたしでも良心が痛むわ。
そーだ!
 【新聞に載れば本当の親が見付かるかも知れない・・・。マヤのことを思えばこそ、涙を飲んであたしは本当の事を言います・・・。】
よし!これでいこう!うーん、なんて感動的なのかしら。お茶の間の涙を誘うこと間違いナシね!
そうと決まれば早速GOGO!!えーっと新聞社の電話番号は・・・と。

 「あらお姉様、何をしてらっしゃるの?」
!!・・・、思いっきりビクついてしまった。
これから新聞社に電話しようと思ってたのにいきなりマヤが現れるなんて〜・・・。
本当にタイミング悪いんだから。
 「何でも良いでしょ。それより残念ね〜。」
 「? 何がですか?」
きょとんとするマヤ。
 「あんたとのこんな関係も今日が最後!!」
 「は?」
ますますきょとんとするマヤ。
 「ふふん、あたし気付いちゃったんだから。あんたとあたしが実の姉妹じゃないって。」
ふふ、言った。
言ってやった。
これで、これでマヤのお小言から開放される!!
思えばマヤが物心ついてからの十数年・・・。
お小言、お小言の地獄のような日々。
長かった、実に長かったわ!!
でもようやく開放される・・・!
グッバイ!あたしの地獄!!
ウエルカム!あたしの幸福!!
 「やっぱりそうでしたの・・・。」
目を伏せるマヤ。
 「私もうすうす感じていましたの、だってあまりにも似てないんですもの。」
ありゃ、マヤも気付いてたんだ。
 「でも私分かるような気がします・・・。捨てたご両親のお気持ち。」
何時になく真剣な表情のマヤを見ていると少し胸が痛んだ、よーな気がした。
 「お姉様って赤ちゃんの時から性格が悪かったのですね。」
 「ってあたしかいー!!!!!!」
即座にツッコム。
 「あら、私は正統な王家の血をひいていますもの。だとしたらお姉様が養女という事になりますでしょう?」
ばっ・・・。
 「バカなこと言ってんじゃないわよ!!あたしが養女なわけないじゃないの!」
思わずマヤの首元を掴む。
 「養女なのはあんたよ、あ・ん・た!頭おかしいんじゃないの!?」
 「なっ、なんですって!国民からの支持率が0.0%しかない分際でよく私にそんなことが言えますね!!」
 「何よ、その0.0%ってのは!『0』なら『0』って言いなさいよ!!イヤミったらしいわね!」
そしてケンカ。
いつものパターン。

 ある日、ある時、ある2人。
今日も東天王国から2人の王女の元気な叫び声が聞こえてきます・・・・・・・。



                                                            おしまい。
これかなり前に書いた物です。すっごく短いですね・・・。
えーっと、ミントとマヤが好きなので書いてて楽しかったです♪
(短いけど。)
あの二人は似てますよね。外見的にも内面的にも。(多分。)表現の仕方は大分違いますが。笑。